秋の兆しも見え始めた9月18・19日の両日で開催された「北海道スクール大会」のレポートです。この大会が終わると一雨ごとに気温が下がり北海道の秋が深まります。
北海道には各地に13のスクールが存在しますが、年に一回一堂に会しての最大の大会がこのスクール大会です。学芸会などその他の行事と重なって参加できないチームも有りましたが、中学生8チーム、小学生9チームが参加し元気な姿を見せてくれました。

このスクール大会は、以前は全道各地のチーム持ち回りで開催していましたが、遠くのチームの移動負担軽減を目的に、数年前から札幌・小樽・旭川の3地区持ち回りに変更されました。(以前は遠い開催地の場合、一番遠いチームは500Km以上もバス移動が必要でした!)
今回の大会は、330名の選手に加え、指導者・選手と同じ人数の保護者が、旭川市カムイの杜運動公園に集まっての大会でした。

「第29回 北海道スクール中学生大会」「第22回 北海道スクール小学生大会 旭川大会」

【スクール中学生大会】
土曜・日曜の2日間に渡って優勝を争う大会でしたが、今年のスクール中学生は各チームに3年生が少ない年であり、2・3年生ではチームが成り立たないチームも有り、合同チームを編成し2日間に分け4チームの対戦となりました。
数年前から安全対策上1年生を別枠にして混成チームによるゲームを行うこととし、1年生にもゲームの機会を多く設けていることから、ここ数年全道的にレベルアップにつながっています。
今年は1・2年選手が多く、来年は本来のスクールチームとしての対戦ができると期待しています。

ゲームは予選リーグの順位に従い3・4位決定戦、優勝決定戦が行われました。3・4位決定戦は5対5の引き分けで両チーム3位。優勝決定戦は、12対12の両チーム優勝という結果に終わりました。
日曜日の朝のゲーム開始時には小雨で肌寒い天気でしたが、午後の優勝決定戦には晴れ上がり気温も上がり絶好のラグビーコンディションに変わりました。両ゲームとも手に汗握るゲームとして、最後まであきらめない選手たちに熱くなる思いを抱かせてもらいました。

「第29回 北海道スクール中学生大会」「第22回 北海道スクール小学生大会 旭川大会」 「第29回 北海道スクール中学生大会」「第22回 北海道スクール小学生大会 旭川大会」

 

「第29回 北海道スクール中学生大会」「第22回 北海道スクール小学生大会 旭川大会」

【スクール小学生大会】
日曜日だけの開催でしたが、地元旭川支部のすばらしい運営により、ミニ用のグランドを中学生のゲーム時間とのやりくりで最初に5面を準備しての試合開始となりました。
日頃の練習の成果か、指導者もびっくりするほどの突進やロングパスなど高学年になるとラグビーらしくなっています。

低学年では、負けて泣く子を指導者がなぐさめ・頑張ったプレーを褒めている姿はラグビースクール指導者の本質を見ることができました。みんな強く育っていくことでしょう!
特に、中学年の保護者(お母様方)の恐ろしいほどの声援は、指導者の指示を打ち消すほど大きく・力強く、子供たちのプレーを勇気付けていました。(決して叱咤でも恫喝でもありません「声援」です‥‥)

来年は札幌大会です。新たなスクールも設立され始めています。これからの北海道ラグビーを支えるちびっこラガーマンがさらに多く参加してもらえることと期待します。

北海道ラグビーフットボール協会
普及育成委員長 白方久弘

 

「第29回 北海道スクール中学生大会」「第22回 北海道スクール小学生大会 旭川大会」 「第29回 北海道スクール中学生大会」「第22回 北海道スクール小学生大会 旭川大会」