2019年のラグビーワールドカップ日本開催決定からちょうど一年となる7月28日、日本ラグビーフットボール協会にて、招致決定後の開催準備状況と今後の予定の報告会が行われました。
2011年、2019年の招致活動に際し多大なるサポートをいただいた皆様を始め、各界から約90名の皆様が参加され盛大に実施されました。

冒頭、日本ラグビーフットボール協会、森会長より開会のご挨拶があり、「私たちのワールドカップ招致は、決して『日本』のためだけではありませんでした。世界の人口の60%が住むこのアジアという地域で、ラグビーという素晴らしいスポーツを普及させることが、ラグビーの国際的な普及(グローバル化)に貢献すると信じ、まさに『世界のラグビー発展』のために、意を決して立ちあがったのです」と、この大会が日本で開かれることの意義が再確認され、「ワールドカップ日本招致が決定してからちょうど1年目という記念すべき節目の日に、2011年大会の招致活動時代からお世話になりました招致委員をはじめ関係者の皆様を一堂にお招きし、『ワールドカップ日本招致』の成功の喜びをともに分かち合い、活動報告をさせていただきたいというのが、本日の会の主旨でございます」と本報告会の主旨が述べられました。

森喜朗会長からのご挨拶 真下副会長・専務理事からは報告を 国会ラグビークラブ会長 中谷元衆議院議員よりご挨拶と乾杯のご発声
森喜朗会長からのご挨拶 真下副会長・専務理事からは報告を 国会ラグビークラブ会長 中谷元衆議院議員よりご挨拶と乾杯のご発声

 

2022年のFIFAワールドカップ招致を進められている日本サッカー協会へのエールも交え、締めくくりとして、「本日お集まりいただきました皆様、ぜひみんなでひとつの大きな『チーム』となって、この素晴らしい9年後のワールドカップ、そして日本のスポーツの発展に向かい、まい進して行こうではありませんか」とメッセージが送られました。

真下副会長・専務理事からは、この一年間大会開催への基礎固めとして進めてきた様々な取り組みの報告があり、まず「ラグビーファミリーの増大」を核とする「JRFU戦略計画」を策定し国内ラグビーマーケット拡大のための道筋を示し、全国のラグビーファミリーとの共有を進めていること、また、文部科学省が進める「スポーツ立国戦略」や、観光庁の「スポーツツーリズム推進連絡会議」などへの積極参画を通じ、ラグビーワールドカップ2019を、国民的な取組として盛り上げるため、国や地方自治体との協業も進めていること、さらには、IRBやアジアラグビーフットボール協会とも密にコミュニケーションをとり、本大会を世界及びアジアのラグビーの発展へつなげるためのディスカッションを継続してきていることが報告されました。

多くの皆様よりご支援いただいております
多くの皆様よりご支援いただいております

 

今後の予定としては、まず、本年9月には「ラグビーワールドカップ2019組織委員会(仮称)」を立ち上げ、以降はこの組織委員会が主体となり大会の準備を進めてゆくことが報告されました。また、日本代表が出場を決定している2011年ラグビーワールドカップ、ニュージーランド大会やその後の2015年イングランド大会へ向けこれまでを大きく上回る成績を残し、2019年の盛り上がりへ繋げてゆく為、代表を頂点とした競技力の向上に注力してゆくことが宣言されました。

真下副会長・専務理事からの報告終了後、国会ラグビークラブ会長・中谷元衆議院議員から4月の国会ラグビークラブ総会において、超党派のラグビーワールドカップ支援議員連盟の立ち上げが決議されたことが披露され、乾杯のご発声を頂きました。

その後歓談をはさみ、来賓の皆様から、本大会に対するエールが送られました。

文部科学省 尾崎審議官 観光庁 溝畑長官 独立行政法人スポーツ振興センター 小野理事長
文部科学省 尾崎審議官(*) 観光庁 溝畑長官 独立行政法人スポーツ振興センター 小野理事長

文部科学省尾崎審議官(*)からは、「『スポーツ立国戦略』の中の柱の一つに、ワールドカップのような国際競技大会の招致を掲げています」「文部科学省としても、このワールドカップ開催を積極的に支援してゆくことをお約束いたします」と力強いお言葉をいただき、これまでも様々なサポートや連携を頂いている観光庁溝畑長官からは「観光庁ではワールドカップ開催年である2019年までに訪日観光客を2,500万人に増加させるという目標を掲げています。観光庁の2,500万人達成、ラグビー協会のワールドカップ優勝、一緒に目指してゆきましょう!」とエールが送られました。
このほか、独立行政法人日本スポーツ振興センターの小野理事長、東京都の佐藤副都知事、スポーツ界からは財団法人日本オリンピック委員会(JOC)竹田会長、財団法人日本サッカー協会岡野最高顧問と、各界を代表される皆様から様々なメッセージを頂戴しました。

東京都 佐藤副都知事 日本オリンピック委員会 竹田会長 日本サッカー協会 岡野最高顧問
東京都 佐藤副都知事 日本オリンピック委員会 竹田会長 日本サッカー協会 岡野最高顧問

 

2019年の大会開催まで約9年、長いようで短い準備期間ではありますが、当協会としても着実に準備を進め、全ての「ラグビーファミリー」に喜びと感動を与えられるよう、邁進してまいります。今後とも、皆様の暖かいご支援をお願いいたします。

最後になりましたが、ご多忙の中、またこの猛暑の中お集まりいただきました皆様に重ねまして御礼を申し上げます。

(* 崎は正しくは「山」へんに「竒」)