先日お知らせした、トップレフリー海外留学制度により、ニュージーランド(NZ)ハミルトンに滞在中の平林レフリーからリポートが届きました。 ● ニュージーランド・ワイカトよりレフリー活動報告致します。 ハミルトン・ボーイズ高校 41-12 オークランド・グラマー高校 サニックスワールドユースでもお馴染みのハミルトンボーイズ校 この両校による伝統の一戦は100年ほど続く定期戦で、毎年ホーム&アウェイで開催されているライバル校同士の試合です。過去5年間は、サニックス・ワールドユース大会とニュージーランド全国大会優勝校であるハミルトンボーイズ高校が試合を制してます。 ハミルトンボーイズ高校は、ワイカト地区でも最大の高校で2000人を超える生徒が通うマンモス校です。また、今年度のワイカト高校リーグでは、過去最高となる20チームがハミルトンボーイズ高校から参加しています。 この両高校からは、ニュージーランドでも多くの代表選手を輩出しており、その中には、世界的にも有名な選手が含まれます。 ◎主な出身選手 オークランドグラマー高校 グラハム・ヘンリー、ダグ・ハウレット、グラント・フォックス ハミルトンボーイズ高校 スコット・マクラウド、アレド・デ・マルマンシェ、ウォーレン・ガットランド 今回の試合は、ハミルトンで行われ、2000人を超える観客の中、激しくオープンな試合が展開されました。 フォワードのサイズ・パワーに勝るハミルトンが、セットプレーやブレイクダウンを制し、試合を終始リードしましたが、後半に入るとオークランドも意地を見せ、2トライを奪いました。 両校共に、非常に激しいプレーを披露し、闘志むき出しの熱い試合内容でしたが、とても高いディシプリンレベルで、試合中も試合後もとても紳士的でプロ意識の高い態度でした。 アシスタントレフリーと共に ワイカト協会デベロップメントマネージャー、ケント・カーリー氏 ◎ケント・カリー氏(ラグビー・ディベロップ・マネージャー)のコメント 「この伝統の一戦は、ワイカト協会にも非常に重要な試合です。最高クラスの高校生が、強い相手に対してどのようなスキルを使う事が出来るのか評価する機会です。また、ハミルトンボーイズ高校のホットハム監督のもとに指導されているスキルとディシプリン強化のプロフェッショナリズムなプログラムは、ワイカト代表に非常に良い人材を輩出してくれ、我々の選手強化を非常にやりやすくしてくれています」 ◎平林泰三レフリーのコメント 「NZラグビーの歴史の中でも非常に伝統のあり、注目度も高い試合のレフリーを担当させて頂いて、とても光栄に思います。これまではNZレフリーが担当してきた価値のあるレフリー割当ですが、アジア人として貴重な機会を頂けて、ワイカト協会をはじめ快く受け入れてくれた関係者さまに非常に感謝しています。 今回、担当した若い選手の中から将来のスーパー14の中心選手やオールブラックスの選手が必ず出てくると思うと、レフリー活動を通じる大きな意義と価値を感じます。 日本協会よりワイカトに派遣して頂き、結果を少しずつ出すことが出来ている事を喜ばしく思います。今回のレフリー派遣が実現して多大なサポートを頂いた日本協会・審判委員会に感謝致します」