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三洋電機ワイルドナイツの飯島監督(右)と、霜村キャプテン |
◎三洋電機ワイルドナイツ
○飯島均監督
「前半はトヨタさんのプレッシャーに速いボール回しができず、良くない出来でした。しかし、ハーフタイムには相馬リーダーと霜村が選手をまとめてくれて、私は何も言うことがありませんでした。後半は霜村のセービングが皆のハートに火をつけて、ボールを回し、追い、そして勝ったのは素晴らしかったと思います。ファンの皆様に応援していただいて感謝しています」
──前半、フッカーの入替が早かったが?
「うちのリザーブはインパクトや才能あるプレーヤーが揃っています。前半30分の入替というのは、想定した中で一番早いが、効果的な入替だったと思います。ちょっと流れが悪かったので、変えたかったということです」
──モールの相手のオブストラクションは?
「このところ、モールディフェンスがうまくいっていなかったので、押した瞬間に押し返すプレーで臨みました。ただ、意図的にオブストラクションを狙うのはリスクが高すぎるので、止めようと言ってきました。結果として相手のオブストラクションだったが、IRBの通達にもあるとおりで、正しいジャッジだったと思います」
──3連覇の気持ちは?
「初年度は48年間勝てなかったので、壁を破った嬉しさがありました。昨年は、個人的に(監督初年度で)ホッとした部分がありました。今年は、興奮するゲームでした。神戸製鋼さんが7連覇しましたが、3つ目というのは難しいです。チャレンジ精神を持って、気持ちが高揚する3連覇だったと思います」
○霜村誠一キャプテン
「まず、チームメイトを誇りに思うとともに、感謝しています。チームとして最後まで走り切れて、一人ひとりに力があると感じています。皆を尊敬しています。あそこから逆転して勝てたということは、僕らの力にもなるし、飯島さんがおっしゃったとおりです。僕個人としては、ただ、嬉しかったです」
──どうやって逆転まで持っていけたのか?
「トライを獲られた後も、皆が声を出してくれて、僕が言おうかなと思ったことを言ってくれましたから、僕は何もしていません」
──ハーフタイムは?
「前半は、みんな、あせっている部分があったのかな。良いパフォーマンスができなかったのは僕の責任です。ハーフタイムにFWは相馬さんが凄くまとめてくれて、バックスはトニー・ブラウンがまとめてくれて、修正してくれました。前半も攻めている中でのミスがあり、その辺りの冷静さに欠けていました。ハーフタイムでトニーが取れるところからスコアしていこうと言ってくれました。前半、取れるところで取っておけよ、ということですね」
──セービングの場面は?
「覚えています。でも、そのプレーというより、皆が走っていたので、僕のプレーはきっかけに過ぎないと思います。(飯島監督が『前に行くボールをセービングするのは難しいんですよ』とフォロー)必死でした」
──ショットを狙わなかったのは?
「グラウンドの状態が良くないのと、田邉さんやトニーと話して、FWの勢いもあったのでタッチキックを選択しました。僕が、と言うより、皆でこうしようと決めたプレーです」
──3連覇の気持ちは?
「全部嬉しかったし、今年が一番、難しかったと言うか、辛かったです。何故かは分かりませんが。僕としてはキャプテン初めての年で、多少、思いがありました。優勝は嬉しいです」 |