今シーズンは新たに「ワイルドカード」が導入されるなど、また新たな注目点が増した日本選手権。トップリーグのプレーオフトーナメントはたいへんな激戦でしたが、そういったチームに大学、クラブのチームがどのように挑むのかも楽しみです。一回戦は2月7日、東京・大阪で4試合開催です。
日本選手権大会組合せ

日本選手権大会プレビュー

2月7日(日) at 東京・秩父宮ラグビー場
12:00キックオフ 第1試合
東海大学 vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
大学選手権では準優勝に終わったが、打倒社会人を目論む東海大学が、来季のトップリーグ昇格を決めたNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに挑む。
東海大学は、日本代表のHO木津、FLリーチ、強烈な突破力はもちろんのことリーダーシップも取れるNO8マウら大学屈指のFWを持つ。社会人を相手にセットプレーで優位に立ち、リーグ戦のトライ王・FB豊島らを走らせたいところ。対するNTTコミュニケーションズは、来季のトップリーグ昇格を見据え、一試合でも多くTL上位チームと対戦しておきたい。まずは、この試合を制しTLチームへの挑戦権を得たいところ。SH中山主将、SO君島のHB団でゲームを作って行きたい。

2月7日(日) at 東京・秩父宮ラグビー場
14:00キックオフ 第2試合
帝京大学 vs 六甲ファイティングブル

大学王者に輝いた強力FWを擁する帝京大学と、クラブ初の日本選手権一回戦突破を目指す六甲ファイティングブルとの対戦となったこの試合、帝京大学は大学選手権を制した強力FWを全面に押し出して勝負していきたいところ。No.8野口主将、FLツイ、柴田のバックローを軸にブレイクダウンで優位に立ちたい。BKもSH滑川を中心にCTB南橋とボールを散らすことができる選手が多く面白いラグビーが見られそうだ。

対する六甲ファイティングブルは、今季からワールド ファイティングブルの選手たちが加入し選手層が厚くなった。選手たちのモチベーションも高くラグビーを楽しみながら勝利するという明確な目標を掲げて日々のトレーニングに励んでいる。この日本選手権では未だクラブチームの勝利がないため、初の一勝に向け意識は高い。帝京大OBのSO由良のゲームメイクにも注目したい。

2月7日(日) at 大阪・近鉄花園ラグビー場
12:00キックオフ 第1試合
神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ

ワイルドカードトーナメントで勝利し日本選手権キップを手に入れた神戸製鋼コベルコスティーラーズと、プレーオフセミファイナルで三洋電機を4点差にまで追い詰めたトヨタ自動車ヴェルブリッツとの対戦となった。
神戸製鋼は、WTB大畑主将を中心に攻撃的なラグビーで勝負したいところ。FLブラッキー、No.8谷口ら機動力あるFWが機能すると面白い展開になりそうだ。SO森田のキックにも注目したい。

対するトヨタ自動車は、三洋電機戦で見せた激しいラグビーを見せたいところ。NO8菊谷、SH麻田主将を軸にグラウンドを大きく使った試合をしたい。ベテランCTB難波の献身的なプレーも必見だ。

2月7日(日) at 大阪・近鉄花園ラグビー場
14:00キックオフ 第2試合
サントリーサンゴリアス vs NECグリーンロケッツ

セミファイナルで苦汁をなめたサントリーサンゴリアスは、リーグ戦10位から頂点を目指すNECグリーンロケッツと対戦する。
サントリーの強みは、何といってもトップリーグトライ王のWTB小野澤を始め、WTB長友、FB有賀の決定力。彼らにボールが多く回れば回るほど得点チャンスは広がる。CTBニコラスの攻守にわたる活躍も見逃せない。TLでの悔しさを日本選手権で晴らすためにも一戦一戦大切に戦っていきたい。

対するNECは、「ミラクル10」を合言葉に試合を重ねる毎にチーム力を高めてきた。LO熊谷主将も戻りチームはさらに勢いを増す。No.8ラトゥやCTBロビンスらの局面を打開できる選手を軸に好機を見出したい。