マッチリポート
トーナメント表


立命館大学 0-38 早稲田大学

【1回戦/2009年12月20日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

昨晩の雪がウソのような好天の中、第2試合 立命館のキックオフで開始された。開始早々より早稲田がボールを支配し優位に試合を進める。立命館も好タックルで早稲田の攻撃を止める。しかし、早稲田は6分、中央ラックからのボールを左へ展開し、最後は地元千種高校出身の3番 瀧澤が8番よりパスを受け左隅にトライ。5-0と先制。12分に早稲田は敵陣中央付近ラックより8-13-11と展開し11番 中濱が左隅にトライ。15番 飯田のゴールも成功し12-0とリードを広げる。ハンドリングミスがあるもののオフェンスで優る早稲田が8割敵陣で試合を進める。立命館も低いタックルで応酬し、早稲田の攻撃を防ぐが、セットスクラムが安定せずマイボールが生かしきれない。31分、早稲田はリズムに乗った攻撃で展開し、最後は10番 山中が抜け出て中央にトライ。15番 飯田のゴールも成功し19-0とする。35分早稲田は中央付近スクラムより左に展開し9-10-11-7と繋ぎ7番山下が左隅にトライ。24-0とする。前半終了際、立命館はラックを連取し、早稲田ゴール前に攻め込むが、ノックオンしたところでハーフタイムとなる。

後半、立命館は風上を利用しキックで攻め込むが、早稲田FWの圧力が強く、またミス、反則も重なり、スコアに至らない。しかし、立命館は良く踏ん張り、早稲田にラグビーをさせなかった。終了際、40分、43分と早稲田が相手こぼれ球を繋ぎ2トライを追加。38-0でノーサイドとなり、早稲田が2回戦に駒を進めた。

立命館大学 0-38 早稲田大学 立命館大学 0-38 早稲田大学 立命館大学 0-38 早稲田大学
会見リポート
 

立命館大学の吉田監督(左)と辻本主将
立命館大学の吉田監督(左)と辻本主将

立命館大学

○吉田義信監督
「我々は目一杯戦った。早稲田大学は強かった。ディフェンスは良く前に出れていたがマイボールキープができなかった。攻め込んでもノックオンやサインミスで継続ができずトライを取りきることができなかった」

○辻本雄起 主将
「日本一のチームに対して立命館大学の一年間をすべてぶつけた。ディフェンスは非常に良かったが攻め込んでからのアタックの精度やブレイクダウンで負けてしまった。以前に早稲田大学と対戦して大差で敗れているので、今回はかなり差を縮めたと思う。立命館にとって次に繋がるゲームであった」

──ゲーム前とゲーム後で早稲田大学の印象はどうか?
○吉田監督
「ディフェンスは良くできていた。アタックでもう少し前に出れると思った」

──早稲田大学のディフェンスはどうだったか?
○吉田監督
「しっかりしていて崩せない。抑えるところと、ターンオーバーしにくるところとがしっかりしていた」

立命館大学 0-38 早稲田大学 立命館大学 0-38 早稲田大学 立命館大学 0-38 早稲田大学
 

早稲田大学の中竹監督(左)と早田主将
早稲田大学の中竹監督(左)と早田主将

早稲田大学

○中竹竜二監督
「立命館大学には前に出るディフェンスや、早いテンポで外に振るアタックなど早稲田がやりたいラグビーをやられた。成果が無いままノーサイドになってしまった。この試合で大きくステップアップしたかったが、まだまだやりたいことができていない。選手が考え、次に向けて修正してくれると思う」

○早田健二 主将
「立命館大学のプレッシャーが強くてやりたいことができなかった。まだまだ精度が低い。次の試合に向けてコンタクトプレーを中心に修正したい」

──0点に抑えたことについてどう思うか?
○中竹監督
「結果的には良かったが相手にアタックをさせ過ぎている。スローテンポにしたくてもできなかった。立命館が展開ラグビーをするので0に抑えたことは大きい」

──怪我人について?
○中竹監督
「中田や有田は難しいと思う」