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マッチリポート
トーナメント表


天理大学 50-19 摂南大学

【1回戦/2009年12月20日(日) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】

関西で開催される大学選手権としては、抽選方法によるくじのいたずらか、関西勢上位4チームの組み合わせとなり、どのチームが勝っても、2回戦に関西勢2チームが進出することとなった。第1試合は奇しくも昨年と同じ組み合わせ。

前半の中盤まで互いにゴール前まで攻め込むが、得点に至らずこう着状態が続く。試合が動いたのは16分。摂南はゴール直前左中間ラックからSH石塚がもぐりこんでトライを挙げ、0-5と先制する。以後も両チームともキックを使わず、ハンドリングとランニング主体の見ごたえのあるプレーを展開する一方で、雑なプレーからのミスもあり、なかなか得点につながらなかったが、天理はBK陣の素早い展開で試合を運び、29分、FB塚本、前半終了直前にもCTBハベアがトライを奪い、12-5と天理のリードで前半を折り返す。

後半は天理が摂南とのフィットネスの違いを見せつけ、パワーの留学生を擁する摂南の追撃をかわし、6トライ4ゴールを奪い、50-19で2回戦進出を決めた。
摂南は、昨年度の選手権では天理を下しているが、今シーズンは、残念ながらリーグ戦の雪辱も果たすことができなかった。

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会見リポート
 

摂南大学

○河瀬泰治監督
「抽選で天理大学との対戦が決まってから今日まで調子を整えてきたのだが、結果としては見ての通りの完敗であり、天理がすべての局面において摂南を上回っていた」

○樫本敦キャプテン
「リーグ戦での敗戦を踏まえて準備をしてきたのだが、天理大学はブレイクダウンでリーグ戦に比べてより速く、そしてしつこく対応してきた。そのために意図していたラグビーができず、負けにつながった。このような天理のプレーに対する摂南の修正能力が欠けていたと思う」

──ゲームプランは?
○河瀬監督
「ボールをよく回すラグビーを目指したのだが、ブレイクダウンで天理が手強く、いいボールを味方に供給することができなかった。意図したものに行きつく手前で誤算が生じた」

──反則も多かったのではないか?
○河瀬監督
「概して負ける試合というのは、いつもはそんなことをしない選手が勝負どころでミスを犯してしまう。逆に言うと摂南はまだそれだけチームとして成熟していないということだと思う」

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天理大学

○小松節夫監督
「摂南大学は、昨年も大学選手権1回戦で対戦し、敗れた相手。いいペネトレーターがいるので、特に前半は我慢のディフェンスを強いられたが、その局面でトライがとれた。そして、後半は、セーフティー・リードを保ったままのいい形で勝つことができた。昨年の借りを返したという意味も含めて大変うれしい」

○正城盛志キャプテン
「去年の大学選手権で摂南大学に負けた悔しさを糧に、一年間頑張ってきた。偶然とはいえ抽選の結果、リベンジの機会が巡ってきた。攻め込まれたときにはさすがに摂南の強さを感じたが、我慢でしのいでなんとか勝つことができた」

──天理の持ち味がよく出た試合だったのでは?
○小松監督
「相手がミスしたボールをうまくターンオーバーしてトライに結びつけることができた。天理が崩したというのではなく、相手のミスを勝利に結びつけることができた試合だったと思う」

──久しぶりの大学選手権での勝利だが?
○小松監督
「大学選手権で久し振りに勝てて、ベスト8に進出することができた。相手のチームがどこになるかはまだ分からないが、2回戦、関東の大学との一戦は、天理大学のラグビーにとって大きな意味のあるものになると思う」

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