キャンプリポート |キャンプリポート2 |キャンプリポート3 | 日本代表メンバー 特設ページ↓ ■2009年11月14日(土) 仙台 カナダ代表戦を控えた日本代表は、本日試合会場のユアテックスタジアム仙台でキャプテンランを行いました。 気温はそれほど高くなかったものの時折、激しい雨が降る中で行われたキャプテンランは、約1時間、試合日と同様のウォーミングアップからトレーニングをスタートし、ユニットトレーニング、スローボールからのアタックオプションを行ったところで、菊谷キャプテンにすべてが委ねられました。 まずは、先発メンバーを中心に試合の流れを考えながら、様々なオプションを確認し、リザーブメンバーを入れ替えて20分間のキャプテンランを終えました。 出場する選手たちは万全の準備を経て、明日のカナダ戦を迎えます。 東北のラグビーファンの皆さん、そして仙台市民の皆さん、明日はぜひともユアテックスタジアムで日本代表の応援をよろしくお願いいたします。 選手たちも意識高く最後の練習に臨んだ キッキングゲームプランも浸透し、日本代表の武器になった 多くの選手が好きなスタジアムというユアテックスタジアム仙台 ■2009年11月13日(金) 仙台 12日に仙台入りした日本代表チームは、本日終日オフとして各自リラックスした時間を過ごしました。 そんななか、菊谷キャプテンと平選手の2名は、明後日のカナダ戦のPRのために、KHB東日本放送の「突撃!ナマイキTV」に生出演してきました。 昨日から緊張しまくっていた2人ですが、出演中の落ち着いた受け応えはさすがでした。しっかりと宮城県の皆様に試合のアピールをしてくれました。 また、この日の朝には、宮城県出身の畠山選手が、NHKラジオ仙台に出演し、こちらでも大会のPR、カナダ戦への意気込みを伝えてくれました。 いよいよ明日は、ユアテックスタジアムでのキャプテンランを行います。 グラウンドの感触を確かめて、万全の準備をしてカナダ戦に臨みます。 リハーサルの前に、収録用のカメラを操作する菊谷キャプテン(左)と平選手 リハーサル中の2選手。少し緊張した様子です ■2009年11月12日(木) 熊谷~仙台 日本代表チームは、熊谷での最後の練習を行いました。前日の雨の影響で、多少グラウンドはぬかるんでいたものの、カナダ戦に向けて調整を行いました。 ウォーミングアップの前には、菊谷キャプテンが選手たちを集め、「もっと気持ちを高めていこう、集中しよう」と声をかけてトレーニングがスタートしました。 しっかりと体を温めてから、2つのグループに分かれ、ビジョンドリルとフロントステップを意識するYラインドリルを行いました、 そのままのグループで、キックキャッチとパンチパスとディシジョンメーキングを織り交ぜたパススキルに入り、これまで取り組んできたJAPANスタイルの浸透を目指し、基礎スキルの再確認を行いました。 その後、ユニットに分かれてFWはラインアウト、BKはアタックオプションを確認し、チームランに入りました。菊谷キャプテンを中心に、様々なポジションからのアタックを確認しました。簡単なミスはありましたが、戦略・オプション選択のミスはほとんどなく、選手たち個人が自分の役割を理解し、チームとして機能してきました。 プレーが止まるたびに、サインの確認、各ポジションの役割の再確認が選手たち同士で行われ、チーム内のコミュニケーションを高めました。 今日のトレーニングは、約1時間で終了。チームラン後の円陣でカーワンHCが、「この2週間非常に良い練習ができました。すこし、体も気持ちも疲れているようなので、明日しっかり体を休めて、土曜日のキャプテンランで頭を起こして、日曜日のカナダ戦で爆発しましょう」と締めくくりました。 チームは、午後に仙台に移動しました。明日1日を休養にあて、土曜日のキャプテンランを経て、カナダ戦を迎えます。仙台市民の皆さん、東北のラグビーファンの皆さん、熱い応援をよろしくお願いいたします。 最後に、この2週間大変お世話になりました、熊谷市、熊谷ラグビー場、ホテルの皆さん、本当にありがとうございました。合宿の成果を勝利という形でご報告したいと思います。この場を借りて御礼申し上げます。 DFのコミュニケーションドリルを使ってウォーミングアップ 横一線に揃った理想的なディフェンスライン 視野を広げるビジョンドリル DFを引き付け、アングルをつけて走りこんできたプレーヤーにパス デコイランナーにDFが釣られれば、自ら前に出る ラインアウトのコンビネーションをあわせる 流れるようなアタックを見せてくれたチームアタック ■2009年11月11日(水) 熊谷 今日は、熊谷に冷たい雨が降りました。特に午前中は、横殴りの雨になりましたが、日本代表チームは、雨にも負けず激しい練習を行いました。 降った雨がグラウンドのあちこちに水溜りをつくっている中で準備のストレッチをしている選手たちに、カーワンヘッドコーチが、「タッチラインと15mラインで胸をつけて往復しましょう」と指示を与えました。ニコラス選手が真っ先に水溜りに飛び込むと次々と選手たちがヘッドスライディングのように飛び込み全身びしょぬれになりました。そこで改めてJKが選手たちを集めて「これで今日は大丈夫。雨も問題ない。集中してJAPANレベルを見せてください」と語り、練習がスタートしました。 ウォーミングアップでは、太田正則コーチが、ランニングをしながらグラウンド各所に設けたドリルで体を温めると、流れるように今日のトレーニングの目的であるディフェンスに入りました。まず、タックルスキルを再確認するために、ディフェンスターゲットへの動き出しを確認するドリル、セカンドタックラーの役割を確認するドリル、そして、タックルポジションを確認するドリルを行うスキルローテーションを行いました。 続いて、セットプレーからのディフェンスと、ラック周辺のディフェンスをチェックする2つのメニューを行い、個人スキルからチームスキルへと移行しました。 その後、ユニットに分かれて、FWはラインアウトからのモール対策、BKは相手キックからのDFコミュニケーションを確認しました。 最後にチームディフェンスを行い、雨中のトレーニングは終了しました。 練習後の円陣で、「今日は非常に良い練習でした。この天気でしたが、みんなにはそれに負けない気持ちあるパフォーマンスを見せてくれた、これを続けていきましょう」とJKのコメントがあり、SH田中選手による一本締めで締めました。 練習後は、冷えた体を温めながら、アイスバスを使い疲労回復に努めました。 明日は、午前中熊谷でトレーニングを行った後、午後に仙台に移動します。 降りしきる雨の中、練習が行われた 細かなステップで一気に前に出て相手との距離を詰める 2対2の局面でディフェンスのコミュニケーションを図る セカンドタックラーの役割を再確認する 水しぶきが舞う激しい攻防となった 相手の芯に入るドリル 内側からしっかり外に押し出す ラックサイドのディフェンスを確認する ■2009年11月10日(火) 熊谷 日本代表合宿3日目。今日の熊谷は晴天に恵まれ、気温も高く少し動くと汗ばむような陽気でした。 そんな中、日本代表チームはグラウンドでのトレーニングは午前中のみでしたが、約2時間しっかりと汗を流しました。 キックキャッチやパスドリルなどのウォーミングアップから、アタックオプションをチェックし、ディシジョンメーキングドリルに入りました、ディフェンスのギャップに対して、全員がそのギャップを認識すること、そこに仕掛けるためのアタックオプションの選択をすることを目的に行われました。チーム内のコールも選手全員が理解し的確なコールが随所で見られました。 その後、ラックテクニックに移り、局面局面でタックルとクリーンアウトの攻防が見られ、まさに骨身を削る激しい練習となりました。タックラーに入った眞壁選手、山中選手も前に出るタックルを見せ、しっかりとアピールしていました。 このドリルで、チームの集中力が一気に高まり、そのままユニットに分かれました。FWはスクラムを行いました。スクラムマシンを使い8人のコミュニケーションを確認しました。コンバインドチームとは思えないほど、息の合った鋭いスクラムが組まれました。 BKは、アタック&ディフェンスを行い、セットプレーからのオプションをチェック。ウェブ選手、ニコラス選手らが積極的にコミュニケーションを取り、アタック・ディフェンスともに非常に安定を見せていました。特にキックを使ったオプションも精度が高く幾度となくトライラインを陥れる場面が見られました。 最後に、キッキングゲームプランを行い、キックオフのアタック・ディフェンス、自陣22m付近・敵陣でのラインアウト、グラウンド中央付近のスクラムからのキッキングゲームに対する理解を高めました。選手のポジショニングや、キックの精度、ディフェンスの蹴り返し等、様々な場面での対応を確認しましたが、非常に正確性のある内容となりました。 今日の練習は選手たちの集中力やパフォーマンスも非常に高かったため、カーワンヘッドコーチも満足した様子で、今日最後に行う予定だったメニューを行わず練習を終えました。 それでも選手たちは、最後まで個人スキルトレーニングを行い、さらなるスキルアップのためにグラウンドを離れることはありませんでした。 午後は、コーチングスタッフとの1on1ミーティングを行い、今後の課題や目標値の設定を話し合いました。熊谷合宿も残すところ、あと2日。ここでしっかりとチームを仕上げて仙台に入りたいと思います。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。 ビジョンドリルで楽しみながら視野を広げる 正対する選手と目を逸らさずに両サイドの選手の動きに合わせる 走りこみながらボールをキャッチするキックキャッチ キックキャッチした後は、サポートプレーヤーのコールでボールを動かす 長短織り交ぜたパスを放るパスドリル グラウンドを大きく使ったアタックを目指す ボールが動き出すと同時にFWはサポートに走る グラウンドの両サイド5mまで使った攻撃を仕掛ける ディフェンスのギャップを見逃さずにアタックする 激しい攻防が繰り広げられたラックテクニック 相手をしっかり見てタックルに入る サポートプレーヤーはボールを越えていく 力を伝えるためにしっかりとした姿勢を保つ スクラムの前に円陣を組んでやることを確認するFW陣 8人で組んだスクラムでは鋭いプッシュを見せてくれた キッキングゲームプランも浸透し、キックパスのコールも精度も安定している ■2009年11月9日(月) 熊谷 いよいよカナダ戦に向けた日本代表のトレーニングが開始されました。 昨日をオフとしてゆっくり体を休めた選手たちは、気持ち新たに練習を行いました。今日の練習は、午前中にグラウンド、午後はウエイトトレーニングを行いました。 午前中のグラウンドでのトレーニングでは、FW/BKに分かれてのユニットトレーニングに多くの時間が割かれました。 ウォーミングアップでは、ビジョンドリルやパワーステップドリル、ハードルを使った低い姿勢から飛行機が飛び立つように激しくラックに入るドリルなどを行い、改めて基本スキルをチェックしました。その後は、ラックテクニックのスキルローテーションを行い、ボールリサイクルの重要ファクターとなるラック時の対応を確認しました。 FWは、ラインアウトを中心にスローワーとジャンパー、リフターとのコミュニケーションの確認を行いました。チームとして動き出してまだ間もないにも関わらず、徐々に安定してきました。日本代表にとってセットプレーの安定が、JAPANスタイルをグラウンドで表現するために必要不可欠な部分になるので、より正確性を高めていく必要があります。 そんななかFW陣は、夕食後に選手主導でミーティングを行い、菊谷キャプテン、北川選手を中心にFW全員で各種サインプレーを整理しました。 BKは、終始アタックオプションの確認を行いました。メンバー編成を変えながら、様々なオプションをチェックしました。セレクションマッチを欠場した小野澤選手、ニコラス選手、遠藤選手も元気に練習に参加し、力強いランニングを見せてくれていました。最後は、BK全員で、グラウンドを往復し、その局面局面でのサインコールを確認しました。 FW/BKともにカナダ戦に向けた準備に余念がありません。 カナダ戦まで一週間を切り、いよいよチームは臨戦態勢に入りました。一回一回のトレーニングを大切にし、万全の状態でカナダ戦を迎えたいと思います。 明日も、熊谷ラグビー場でトレーニングを行います。 遠藤選手も元気にトレーニングに復帰 ウォーミングアップドリルの合間にストレッチを加える 左から有賀、小野澤、平のサントリーの3人 低いところから一気に前へ 狭いスペースをパワーフットを使って前に出る タックラーはスペースを消し、仕留める ラックプレゼンテーションでは、2番目、3番目のプレーヤーをクリーンアウトする 体全体を使ってボールを遠ざける スローワーのスキルドリル リフターのスキルドリル アレジ選手のゲームコントロールにも期待がかかる 様々なオプションをチェックしたBK陣 ラインアウトのコンビネーションも問題ない