リコーブラックラムズ 3-59 三洋電機ワイルドナイツ

(準決勝/2009年2月22日 at大阪・近鉄花園ラグビー場)
リコーブラックラムズ 3-59 三洋電機ワイルドナイツ リコーブラックラムズ 3-59 三洋電機ワイルドナイツ リコーブラックラムズ 3-59 三洋電機ワイルドナイツ
昨季の覇者・三洋電機を相手に健闘したリコーのベテランLO遠藤哲 昨季まで在籍していた古巣の三洋電機に対し、特別な思いで臨んだリコーSH池田渉。リベンジは来季のトップリーグで リコーにPGによる先制を許した三洋電機だが、前半11分にCTB霜村誠一のトライ(写真)で逆転すると、あとは計9トライを重ねて59-3で大勝した
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ボールを奪い合う三洋電機WTB三宅敬(左から2人目)とリコーCTBジョエル・ウィルソン(左端) 三洋電機HO山本貢にタックルにいくリコーFBスティーブン・ラーカム 1トライ、7ゴールを決めて勝利に貢献したSO入江順和。決勝ではトニー・ブラウンと入江の起用法も鍵を握りそうだ
会見リポート
 

リコーブラックラムズのローデン ヘッドコーチ(右)と、池田ゲームキャプテン
リコーブラックラムズのローデン ヘッドコーチ(右)と、池田ゲームキャプテン

◎リコーブラックラムズ
○トッド・ローデン ヘッドコーチ
「今日の三洋は、我々が予想していないことは何もしてこなかった。三洋は、トップリーグもマイクロソフトカップも優勝していないので、日本選手権は取りに来るという気持ちがあったと思う。決勝戦も良い結果になることを三洋に伝えたいと思います。
リコーとして今日は決して良いラグビーではなかった。(今までに)もっと良いラグビーをして来たことがあっただけに残念です。怪我や、そういう状況を踏まえても、1つ試合が多かったなと思っています。しかし、私は選手が成し遂げたことに誇りに思っています。このゲームを通してより強いチームになれるDNAはあると思うので、来シーズンに向けてしっかり強化をしていきたい」

──今日の試合学んだことは?
「トップリーグで戦うためには選手層の厚さが大切で、今それを作っている最中です」

──最後は全員が日本人でしたが、意図があったのか?
「私には主張したいことがあった。それは『私が選手のことを信頼している』ということです。最初から決めていたことですが『最後の20分間は全員日本人でいく』と。三洋には、まだ外国人選手が残っていたが、その最後の20分間が一番良かったと思います」

○池田渉ゲームキャプテン
「今、ヘッドコーチが言ったとおり、今日のゲームは、我々のスタンダードとしては最高のものではなかった。反省すべきことはあります。しかし私としては、三洋が古巣ということもあり楽しみながらラグビーができました」

──相手として戦った三洋の印象は?
「三洋は、個人個人が何をすべきかが分かっているチームです」

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ホラニ・龍コリニアシに代わって前半28分から出場し、NO8としてプレーした堀江翔太。1トライを奪うなど、抜群のペネトレイターぶりを発揮した 激しくボールを奪い合うリコーFBスティーブン・ラーカム(右)と途中出場した三洋電機SOトニー・ブラウン ラインアウトで競い合う三洋電機LO飯島陽一(右上)とリコーFL井上隆行(左上)
 

三洋電機ワイルドナイツの飯島監督(右)と、榎本キャプテン
三洋電機ワイルドナイツの飯島監督(右)と、榎本キャプテン

◎三洋電機ワイルドナイツ
○飯島均監督
「トップ上位の神戸、NECが負け、その雰囲気の中でリコーが出てきたことはリコーには勢いがあるということです。私にも選手にもプレッシャーがあった。その中で、選手は冷静にプレーをして9トライ取れたことは評価できることと思います。
しかし、丁寧になり過ぎた部分もあって、例えば外にオーバーラップしたところで相手ディフェンスがガタガタになった時の入江選手のトライのようなことがもっとあっても良かった。次のサントリー戦ではなかなかないことで、しっかり前を見て仕掛けてトライと取りたいと思います。リコーも最後まで諦めることなくやってくれたので私たちにとっては良かったことと思います」

──昨年の決勝戦と同じく、サントリーと戦うことについて。
「私の直感的な個人的なコンプレックスから来ているかも知れないが、サントリーとは、スカウトであったり都市と地方のチームであったり色々な面で対局にあるチームだなという印象です。負けたくないチームのひとつです。最後の10分、5分で決まるような僅差になるでしょう」

○榎本淳平キャプテン
「自分たちのラグビーが100%できました。アタックも良くでき、勢いのあるリコーをノートライに抑えることができたことは良かった。ゴール前に攻められることもありましたが、(トライを)1本もやらないという意識でみんな我慢をして戻ったことが良かったと思います」