報告:佐々木文昭(日本協会普及育成委員会)

東京都では昨年19年度より10ヵ年計画で、都内の公立小・中学校約2,000校の校庭を芝生化する計画を打ち出しました。

昨年の6月8日に行われた東京都環境局からのプレス発表で、「緑の東京10年プロジェクト」と計画を名付け、公立の小学校・中学校の校庭・園庭の芝生化を進め、10年間で合計300ha、秩父宮ラグビー場のグラウンドに換算して約290面が取れる、緑・芝生を創出する方針を打ち出しました。

校庭・園庭の芝生化・緑化対策により、近年、特に都市部において局地的な豪雨をもたらし話題となっている、ヒートアイランド現象の緩和の効果や、子供達の環境問題への学習効果に加え、都市部では途絶えて久しい地域コミュニケーションの形成・活性化等が期待されております。

校庭の芝生化「みどりのお祭り」でタグラグビー

昭和30年代初頭には既に、東京都心部の小学校校庭は全面アスファルト舗装化が進んでおり、転ぶと怪我をする大変危険な校庭だった事を想い出します。その当時から校庭が緑のフサフサした芝生だったら、もっとモット運動・スポーツの好きな子供達が沢山育っていたことでしょう。

この度、環境保護団体・東京グリーンアップ委員会の主催・企画運営、杉並区教育委員会の後援により、芝生の良さを伝えていく、芝生化を通じた環境教育をコンセプトとした催し「みどりのお祭り」が、既に芝生化された小学校の校庭を利用し、11月23日(日)気持ちの良い秋晴れの下、杉並区立永福南小学校で開催されました。

当日、その催しのひとこまに「タグラグビー」が選ばれ、主催者より日本ラグビー協会に対して支援のお話が舞い込み、協会も一役買いインストラクターの派遣・指導等に当たり、ラグビーの普及育成に努める事となりました。

芝生化された小学校の校庭にはポカポカ陽気に誘われ、当校の小学生約50名に加えご父兄等多数が詰め掛け、タグラグビーを経験・楽しみ気持ちの良い汗を流しておりました。

なお今回、指導には日本協会普及育成委員会から飯原総務部門長・私インストラクター部門長2人のインストラクターが派遣され、親切・丁重な指導メニューの中には、裸足になり足の裏で直接芝生の感触を体感させる等の催しに沿った指導も行われました。
参加した子供達からは、「面白かった!」「またやってみたい!」等の声が多数聞かれました。

校庭の芝生化「みどりのお祭り」でタグラグビー

校庭の芝生化「みどりのお祭り」でタグラグビー

校庭の芝生化「みどりのお祭り」でタグラグビー

校庭の芝生化「みどりのお祭り」でタグラグビー