公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(以下、JRFU)では、プレーヤーウェルフェアは、ラグビー競技に関する規定において中心であり、ラグビーがフルコンタクトの競技である以上、その競技が行われる環境がプレーヤーの受傷リスクを高めないようにすること、並びにプレーヤーがプレーをするフィールドが性能要件に準拠している事が重要であると考えております。

 加えて、ラグビーで使用する人工芝フィールドの場合、フィールドの性能がラグビーに適したものになるように、ワールドラグビーの「競技に関する規定第22条(以下、規定第22条)」において性能要件が定められており、ワールドラグビーからは、すべてのレベルのコンタクトラグビーのフィールドへの適用が求められております。

 JRFUは、日本国内でのプレーヤーのウェルフェアの向上およびラグビー競技の発展のために、規定第22条を遵守することの重要性を理解し、ワールドラグビーの協力のもと、ラグビーで使用される人工芝フィールドがあるすべての施設に対し、フィールドの性能を評価するための検査の受検、併せて、規定第22条で認定された検査機関により検査が実施される事で、日本全国で規定第22条の性能要件に準拠したフィールドの設置が進むことを推奨してまいります。但し、JRFUとしては、現在の日本国内のフィールドの環境を鑑み、規定第22条の性能要件に準拠したフィールド以外での試合開催を禁止するものではございません。

 

■通知対象:三支部協会、各都道府県協会、登録チーム

■文書作成:(公財)日本ラグビーフットボール協会 テクニカルサービス部門

■本件についてのお問い合わせ先:

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 テクニカルサービス部門

TEL 03-3401-3321

FAX 03-3401-6610

E-mail info-technicalservices@rugby-japan.or.jp


 

英語版(ワールドラグビーのサイト内に掲載 https://www.world.rugby):

① REGULATION 22. STANDARD RELATING TO THE USE OF RUGBY TURF

② REGULATION 22. APPENDIX1. ADDITIONAL REQUIREMENTS FOR INSTALLATION AND USE OF 

RUGBY TURF SURFACES

<https://www.world.rugby/organisation/governance/regulations/reg-22>

③ Rugby Turf Performance Specification

<https://www.world.rugby/the-game/facilities-equipment/surfaces/performance-specification>

④ Artificial Turf Temporary Run-off Specification

 

参考和訳(以下リンクご参照)※2023年10月1日時点:

① 規定第22条 ラグビー用人工芝の使用に関する基準

② 規定第22条 付属文書1 ラグビー用人工芝の設置、および、使用に関する追加要件

ラグビーターフ性能書

④ 人工芝 一時的なランオフエリア 仕様書

 

注意:

・参考和訳はあくまでも 日本国内での理解促進用であり、英語の規定原文と齟齬があれば原文が必ず優先されます。なお、規定原文は、ワールドラグビーにより不定期に改正されるものであるのでご留意ください。

・④「Artificial Turf Temporary Run-off Specification」、「人工芝 一時的なランオフエリア 仕様書」について内容をお知りになりたい方は、JRFUテクニカルサービス部門(上記)へお問い合わせください。

 

日本国内の人工芝検査機関:

株式会社チュウブ チュウブグリーン研究所

(ワールドラグビー認定ラボ ラボスポーツ・アジア事務所(中国広州市)の日本代理店) 

〒689-2304 鳥取県東伯郡琴浦町逢束1061‐6

TEL 0858-53-1771

FAX 0858-53-2193

 

(参考情報)検査実施に関する情報:

ラボテストは、ラボスポーツ アジア事務所が試験室で実施。

フィールドテストは、チュウブグリーン研究所が現地で実施。


以上