競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通りルーリングに関する通達が出されました。日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。各都道府県協会、および、各チームに周知徹底いただけますようよろしくお願い申し上げます。
記
明確化の要請:
イタリアラグビー協会は、以下、競技規則の解釈の明確化を要請した:南アフリカのケベルハで行われた南アフリカ対イタリア戦の最初のプレー、特に試合開始時のキックオフについて照会する。映像を慎重に見直した結果、競技規則 9.7(a)「プレーヤーは故意に競技規則の反則を犯してはならない」に基づき、当該プレーの合法性に疑問が生じたためである。試合再開時の動きの流れを確認した結果、当該プレーが競技規則の文言およびその精神の両方に完全に則って行われたものであったのかについて疑問が生じた。本件について、国際レベルで一貫性のある共通解釈をしっかりと持つためにも、見解を賜りたい。
照会事項の要約
キックオフ時に、チームが意図的にボールキャリアーより前に走り出した場合、および/または、意図的にボールを 10 メートルラインに届かせないようにキックした場合、どのような制裁が課されるべきか。
競技規則の当該条文
競技規則 12 キックオフと試合再開のキック
競技規則12.5 ボールがキックされたら:
a. キッカーの味方は、ボールの後方にいなくてはならない。
競技規則12.6 ボールは、10 メートルラインに達しなくてはならない。
競技規則 9 不正なプレー:不当なプレー
競技規則 9.7 プレーヤーは、以下のことをしてはならない: a. 故意に競技規則の反則を犯すこと。
ラグビーコミッティーの指定メンバーによるルーリング:
この事例で見られた行為は、キックオフと試合再開に関する競技規則に対する意図的な違反である。
競技規則 12.5 および 12.6 は、ボールが意図せずに 10 メートルに達しなかった場合や、キックオフ/試合再開時に味方プレーヤーより前方に出てしまった場合の制裁について定めている。しかし、もしこれらの行為が故意であるとマッチオフィシャルが判断した場合には、競技規則 9.7(a)(故意の反則)を適用すべきである。
<参考>World Rugby Law Clarification 2-2025
(当該事象の動画を確認いただけます 。言語は日本語はお選びいただけません)
https://passport.world.rugby/
■通達対象:加盟協会、競技運営関係者、加盟チーム
■文書作成:日本ラグビーフットボール協会 国際室・ハイパフォーマンス部門
■本件についてのお問い合わせ先:
公財)日本ラグビーフットボール協会
ハイパフォーマンス部門 審判グループ(referee@rugby-japan.or.jp)
以上