全国大学選手権大会組合せ
12月23日(日)は大学選手権2回戦。1回戦の戦い方をふまえて、各ゲームの見どころをまとめてみました。
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全国大学選手権大会レビュー

12月23日(日)・2回戦

正午キックオフ・花園ラグビー場
明治大学 vs 京都産業大学

東大阪市・近鉄花園ラグビー場では、第1試合に京都産業大学と明治大学が激突。1回戦で大東文化大学を43対0で一蹴した明治は1年生SO田村が引っ張るバックラインもリズムに乗り始め、WTB濱口を走らせる。去年に増して破壊力あるFWに宇佐美、川俣の突進が加わり、ここに来てパワーアップしてきた。
一方、昨年ベスト4で、今大会では2回戦に進出した唯一の関西チームとなった京産大の活路は、今年も伝統のスクラム。ここで、明治の攻撃の糸口を封じたい。韓国出身のWTB徐(そ)が要所でキッカーになり、ゲームを組み立てる。「関西の意地を見せたい」(大西監督)が2年連続準決勝進出を導くか。


午後2時キックオフ・花園ラグビー場
筑波大学 vs 帝京大学

関東対抗戦の再戦となったこのカード。秋には帝京が25対20で接戦の末、筑波を下している。主将でNO8の堀江がチームを引っ張り、戦略を統一できれば、第39回大会(平成14年度)以来5年ぶりの「国立」が見えてくる。
一方、1回戦で関西チャンピオンの同志社を25対20で下した筑波大学は、いまや“昇り竜”の勢い。粘り強いディフェンスから勝機を狙う。1回戦でも大暴れしたFB吉廣にボールが回るようだと、「初の国立」が現実的になってくる。がっぷり四つの好カードだ。


正午キックオフ・秩父宮ラグビー場
東海大学 vs 慶應義塾大学

注目の1戦。本大会第1シードの東海大学は、1回戦では“古豪”関西学院大学を前半攻めあぐね、やや不完全燃焼か。細かいミスでトライチャンスを失う場面が目についた。慶應義塾大学に対してはディフェンスを引き締め、接点勝負でFWを圧倒したい。
かたや慶應義塾大学は、1回戦で大阪体育大学に72対5という大量得点。主将・金井を負傷で欠きながらもチームは急速にまとまりを見せ、出雲・山田の両WTBがトライを量産。FWの健闘があれば、シード校に“金星”を挙げることも夢ではない。


午後2時キックオフ・秩父宮ラグビー場
法政大学 vs 早稲田大学

優勝候補の筆頭・早稲田大学が先週に続き、秩父宮で法政のチャレンジを受ける。瀧澤、畠山の両プロップもカムバックして、万全の体制で臨む。今年のチームスローガン「PENETRATE」とは、相手チームを突き抜けていく攻撃ラグビー。2年目の中竹監督の手腕が光る。
一方、1回戦で立命館大学を41対14で下した法政大学は、あくまでチャレンジャー。SHで主将の和田を筆頭に、伝統の鋭い出足で早稲田に突き刺さる。第29回大会(平成4年度)では、同大会決勝で30対27で早稲田を下して優勝した法政。OB、ファンからの期待は熱い。