第2巻の表紙 『ラグビー科学研究(ISSN 1881-8420)』は、競技力向上委員会の挑戦をより広く世に問うという委員会方針により本年度2巻目の出版となりました。 本年開催されたワールドカップの公式サイトでは予選リーグ40試合の好ゲームベスト5が発表され、日本がロスタイムのトライ、ゴールで12対12の引分に持込んだ日本-カナダ戦が2位に選出されました。 こうした日本ラグビーの進展をも射程にいれつつ、今回のラグビー科学研究では次世代育成の任を背負う高校代表活動における海外試合戦略、代表への選手輩出が機能し始めたATQ活動、コーチ養成レポートといったJRFU事業、そしてレフリーレポート、さらに学術的立場から指導者の視点、ユース育成経路戦略、文化論、そして書評と実践的研究領域を広くカバーする構成となっています。 ぜひ、科学者のみならず指導者の皆様にもご一読いただきたいと願っております。 競技力向上委員会委員長 上野裕一 情報・科学部門長 佐々木康 内容 ● 日本ラグビー国際競技力向上への戦略的パースペクティブ ATQ2007実践の有効価値 薫田真広、山本寛、他 ● 高校ラグビーにおける海外試合戦略 第33期高校日本代表オーストラリア遠征報告 田中克己(高校日本代表監督) ● IRBコーチ教育制度 山本巧、黒岩純、他 ● IRBラグビーワールドカップレフリー研究調査 国際レフリーを取り巻く環境向上によるレフリーパフォーマンス向上について 平林泰三 ● ラグビーフットボール指導者のゲーム中における「観察視点」 三宅隆史、勝田隆、他 ● ランキング構造からみた年代別世界選手権の構造と年代別代表強化戦略の重要性 山下修平、岩井浩一、他 ● ラグビーから人間形成について考える 上野裕一、小松佳代子 ● 書評 「ラグビーのちから」 小室弘毅 販売価格――2,000円 試合会場でも販売中! ※バックナンバーにつきましては、日本協会(電話03-3401-3290)までお問い合わせください。 引き続き、ラグビー科学研究への投稿を公募しております。 詳しくは下記URLをご参照ください. http://www.rugby-japan.jp/news/2007/id3664.html