大正製薬上原相談役、NTT澤田会長、SMFG中島社長、三菱地所吉田会長、バドミントン協会村井会長、鈴木教授らが、ラグビーの価値を経営・社会の視点から議論


「NO SIDEを、社会へ。」――対立を分断にしない、共創社会の可能性を探る



公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(以下「JRFU」)は、2026年10月5日(月)、日本ラグビーフットボール協会の創立100周年を記念する「感謝と未来のフォーラム」をぴあ株式会社およびぴあ総合研究所株式会社(以下「ぴあ総研」)と共催しました。当日は、大正製薬の上原明相談役、NTTの澤田純会長、三井住友フィナンシャルグループの中島達社長、三菱地所の吉田淳一会長、バドミントン協会村井満会長、東京大学の鈴木寛教授らが登壇。約400名の参加者を迎え、ラグビーが培ってきた「NO SIDE」の精神を手がかりに、経営・組織づくり、さらには共創社会のあり方について議論を深めました。


♦ラグビーの価値を、次の100年、そして社会へ


日本ラグビーフットボール協会の土田雅人会長は、100周年を「未来への出発点」と位置づけ、2035年ワールドカップの日本招致を通じて「NO SIDE SPIRIT」を世界へ届けたいとの思いを語りました。


(日本ラグビーフットボール協会 土田 雅人 会長)


大正製薬の上原明相談役は、トップパートナーを代表して挨拶しました。長年にわたる日本ラグビーとの関わりを背景に、日本ラグビーへの思いを伝えました。


(大正製薬株式会社相談役 上原 明 氏)


NTTの澤田純会長が矛盾の許容と価値多元論をテーマに講演。二つの焦点を持つ楕円を「私」と「あなた」の関係になぞらえ、「一つだけを正しいとみなすのではなく、多様なものをいかに包摂するかを考えなければならない」と提起。対立する価値の二者択一を超え、問いそのものを一段高い視点から捉え直すことの重要性を説きました。


(NTT株式会社取締役会長 澤田 純 氏)


♦「違い」を、組織と社会の力に変える


(パネルディスカッションの様子)


(進行:内山 浩文氏(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会)、笹井 裕子氏(ぴあ総合研究所株式会社 取締役所長))


続くパネルディスカッションでは、東京大学教授の鈴木寛氏と、ぴあ総研取締役所長の笹井裕子氏が進行を務め、経営、スポーツ、まちづくりの視点から議論が展開されました。


●三井住友フィナンシャルグループの中島達社長は、ラグビーで学んだ価値観を組織経営に生かす取り組みを紹介するとともに、「NO SIDEの瞬間というのは、敵が仲間に変わる瞬間なのだと思います」と語りました。


(株式会社三井住友フィナンシャルグループ執行役社長 グループCEO 中島 達 氏)


●日本バドミントン協会会長の村井満氏は、サッカーとラグビーの違いやトップアスリートの意思決定に触れ、「むしろ『ビジネスがスポーツから学ぶ時代なのではないか』と感じています」と、スポーツの知恵を社会に生かす可能性を示しました。


(日本バドミントン協会会長 村井 満氏)


●三菱地所の吉田淳一会長は、ラグビーワールドカップ2019日本大会を契機とした丸の内での取り組みを紹介。「共通の目的に向かいながら、お互いの違いを理解する」ことが、新たな価値を生み出す上で重要だと語りました。


(三菱地所株式会社取締役会長 吉田 淳一 氏)


●鈴木寛氏は、対立する相手を「敵」ではなく「ライバル」として捉える重要性を指摘。「分断が広がる社会において、『敵か味方か』ではなく『ライバルなんだ。そしてNO SIDEなんだ』という考え方は、とても大切なコンセプトだと思います」と述べました。


(東京大学教授、慶応義塾大学特任教授 鈴木 寛 氏)


●共同で進行を務めたぴあ総研取締役所長の笹井裕子氏は、本フォーラムをきっかけに、ラグビーの価値をどう「翻訳」して社会へ伝えていくかが重要だと述べ、ラグビーの社会的価値を広く発信していく意義を強調しました。


(ぴあ総研取締役所長 笹井 裕子 氏)


●ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、2027年にオーストラリアで開催されるワールドカップに向けて「若い世代の人がラグビーをしたいと思うようなきっかけをつくりたい」と語り、次世代への普及に意欲を示しました。


(ラグビー日本代表 エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ)


♦対立を、分断にしない。


今回の議論を通じて浮かび上がったのは、違いをなくすことでも、対立を避けることでもなく、異なる立場や価値観を持つ人々が、互いを尊重しながら共存することの重要性です。


ラグビーでは、異なる役割を持つ15人が一つのチームとなり、相手とは本気で競い合います。しかし、試合が終われば「NO SIDE」。


この精神を現代社会の言葉に置き換えるならば、「対立を、分断にしない。」

ぴあ総研は今後、本フォーラムで交わされた議論を報告書として取りまとめ、ラグビーが持つ社会的価値と、その可能性を広く発信してまいります。



♦開催概要

日本ラグビーフットボール協会100周年「感謝と未来のフォーラム」


■日時:2026年10月5日(月)16:00~19:00

■会場:ロイヤルパークホテル 3階 ロイヤルホール(東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1)

■テーマ:NO SIDEを、社会へ。~共創社会に向けた価値の再定義~

■共催:公益財団法人日本ラグビーフットボール協会/ぴあ株式会社/ぴあ総合研究所株式会社

■登壇者

【進行】内山 浩文(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会)、笹井 裕子(ぴあ総合研究所株式会社 取締役所長)

【開会挨拶】土田 雅人(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 会長)

【トップパートナー代表挨拶】上原 明(大正製薬株式会社 相談役)

【基調講演】澤田 純(NTT株式会社 取締役会長)

【パネルディスカッション】中島 達(株式会社三井住友フィナンシャルグループ 執行役社長 グループCEO)/吉田 淳一(三菱地所株式会社 取締役会長)/村井 満(公益財団法人日本バドミントン協会 会長)

【モデレーター】鈴木 寛(東京大学教授、慶應義塾大学特任教授)/笹井 裕子(ぴあ総合研究所株式会社 取締役所長)

【日本代表メッセージ】エディー・ジョーンズ(15人制男子ラグビー日本代表ヘッドコーチ)