平林レフリー
平林レフリー

平林泰三レフリー(日本協会公認A級)、IRBパネル・レフリーに選出される
~アジアから初のIRB公認国際レフリー誕生~

IRB(国際ラグビー・ボード)から10月3日に発表された"IRBパネル・レフリー"に、日本協会公認の平林泰三レフリー(ピザーラ所属)が、日本人レフリーとして、またアジア地域からのレフリーとしても、初めて選出された。
IRBは2000年から"国際パネル・レフリー"方式を採用し、ラグビー・ワールド・カップは勿論のこと、北半球の6カ国対抗、南半球のSANZAR・3カ国対抗を始め、国際A級テストマッチ全試合のレフリー及びタッチジャッジには、全てIRBパネル・レフリーが割り当てられているので、実質的には、IRBパネルに入ることが国際レフリーとしての資格認定となっている。現在のIRBパネルは、レフリー・パネル:20名とタッチジャッジ・パネル:19名に分かれている。今回、平林レフリーはタッチジャッジ・パネルに新たに選出された7名のうちの一人となった。

IRBパネル・レフリーは、これまでIRB創立8協会(イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ)とIRB理事4協会(アルゼンチン、カナダ、イタリア、日本)のうち、日本を除く11協会、IRB世界ランキングでも10位前後までの協会に所属するレフリーで占められていたが、ここに初めてIRB世界ランキング20位(本年10月現在)の日本が食い込んだという図式になっている。

IRBパネル・レフリーは、世界各地で開催される国際大会やテストマッチ、および国際水準に達している地域間トーナメント(南半球のスーパー14や北半球のプレミア・リーグ、欧州選手権など)でのレフリング・パフォーマンスを、世界で10名弱しかいないIRB認定国際評価委員が評価検証するというプロセスを経て、実力主義で選出されるものだが、平林レフリーの場合には05年に南アフリカで開催されたU19世界大会や、本年6月のU21世界大会(フランス)、8月の豪州プレミア・リーグなどでのパフォーマンスが高い評価を得たことで、IRBパネル選出につながった。特に、本年6月のU21フランス大会では3位決定戦となったニュージーランド対オーストラリア戦を担当し、大舞台でも実力を発揮したことが高く評価された。

なお、IRBパネル選出の結果、平林レフリーは、早速IRBより11月の国際テストマッチでのタッチジャッジに指名され、それに引き続き、12月以降に世界各地で開催されるIRB国際セブンズ・トーナメントでの全8大会にレフリー指名が確定した。

<平林レフリー・国際A級テストマッチ タッチジャッジ予定>

11月11日 アイルランド対南アフリカ(ダブリン)
11月18日 イングランド対南アフリカ(ロンドン)
11月26日 アイルランド対パシフィック・アイランド選抜(ダブリン)

<平林レフリー・IRB国際セブンズ大会 レフリー予定>

12月1日・2日 デュバイ・セブンズ(デュバイ)
12月8日・9日 南アフリカ・セブンズ(ジョージタウン)
2月2日・3日 ニュージーランド・セブンズ(ウェリントン)
2月10日・11日 USAセブンズ(サンディエゴ)
3月30日・31日・4月1日 香港セブンズ(香港)
4月7日・8日 オーストラリア・セブンズ(アデレード)
5月26日・27日 ロンドン・セブンズ(ロンドン)
6月2日・3日 スコットランド・セブンズ(メルローズ)