守田貞義さん
守田貞義さん
(C)2006,JRFU(Photo by Y.Hiramoto)

長年にわたりスポーツを実践すると共に、広く国民に感動や勇気を与え、顕著な功績をあげた中高年齢層の個人・グループをたたえるために制定された「日本スポーツグランプリ」。この賞の記念すべき第1回受賞者に、守田貞義さんが選出され、その表彰式が神戸で行われた。守田さんは90歳。少年期より75年余りにわたり、ラグビーに取り組む「世界最高齢現役ラガーマン」である。

古くは、1951年から53年にかけて八幡製鉄所の3連覇に貢献。近年では「平成17年ねんりんピック」に選手兼監督として出場し、世界最高齢(90歳)でのトライも記録している。受賞記者会見の中で「ラグビーをやっているなかで、一番うれしいことは勝つこと。頭を使い、いかに勝利するかを考えるのは楽しい」と話した守田さん。頭を使いながら15人がまとまり、勝利という1つの目標に向かって切磋琢磨していくところにラグビーの魅力を感じている様子。今でも、ランニング・ダッシュなどのトレーニングをかかさず、試合では10分以上出場しないと満足しない元気ぶり。

「あと5年はこのままがんばりたい」と記者会見で話す姿からは、プレー意欲に衰えを感じさせず、「生涯現役」の言葉がそのままあてはまる様子であった。

Text by Y.Hiramoto

表彰式
森会長も、この日は(財)日本体育協会会長として出席
(C)日本体育協会

表彰式
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