東芝府中6-6 NEC 東芝府中6-6 NEC 東芝府中6-6 NEC
 

NECグリーンロケッツの高岩ヘッドコーチ(右)、浅野キャプテン
NECグリーンロケッツの高岩ヘッドコーチ(右)、浅野キャプテン

 

◎NECグリーンロケッツ
○高岩映善ヘッドコーチ

「1年間、NECを応援してくださったファンの皆様、会社関係者にまず感謝いたします。1年間、我々は自分と競う、仲間と競うという意味で『COMPETE』をスローガンとしてやってきましたが、一人ひとりの成長が最後にきてチームワーク、力となったと思います。また、1年間メンタルトレーニングをして、心の力を鍛えてきましたが、それが今シーズン随所に表れて、技術、体力以外のところで少しプラスされてこの結果が得られたものと思います。浅野も今年からキャプテンを任され、大変だったと思いますが、よくまとめてくれて感謝しています。連覇はしましたが、スッキリしていないので、次はスッキリした勝利をお見せしたいと思います。
今日はゲームプランどおりでしたが、若干ハイパントが多かったかな。まあ、相手が我々のディフェンスにまともに組してくれて助かりました。うちのディフェンスを脅威と感じてくれたのですから、そこは我々の勝ちだと思います。もっとFWで来られるとディフェンダーが巻き込まれて、そこで展開されると嫌でしたが、まあ、ありがとうという感じですね(笑)。
1発目のラインアウトのモールからうちが守りきったので、そこでほかの選手に代えると頼ってしまうので、代えないでいこうという気持ちが高まりました。NECは決勝戦の最後は必ずディフェンスで終わるんです。最後に守りきって感動して終わるんですが、私はヘッドコーチ4年目になりますが、今日は必ず守りきってくれると思っていましたし、今までで一番泣かなかったですね(笑)。ただ、アタックはもうちょっとチャンスがあったかとも思いますが、課題としてさらに上を目指したいと思います。あの東芝の攻撃を1人少ない状態で守りきった選手を誉めたいですね」

○浅野良太キャプテン
「今シーズン最後の試合ということで、まず、東芝さんに感謝したいと思います。冨岡キャプテンとも試合後、話したのですが、80分楽しい試合をすることができました。今シーズンの最終目標を日本選手権連覇にしていましたが、選手41名全員が今日勝つことを信じてやってきたことがこの結果につながって、本当に嬉しく思います。雨が降ったこともあり、キックの多い試合でしたが、お互いの強みであるブレイクダウンの攻防をやりあえて、結果、お互いが充実して楽しかったと思います。
(延長戦での決着があるとすれば)やっている側として、もし、そういう制度があれば決着がつくのも楽しみだと思います。今回、このような戦いができて、東芝さんとは1勝1敗1引き分けで終わりましたので、来シーズンはまた東芝さんと楽しい試合ができると思います。来シーズンのお楽しみというところですね。
(マーシュ選手のシンビンの時間は)常に80分集中しようとスタートする前にいいましたし、メンタルトレーニングでどんなシチュエーションでも揺らがない練習もしてきましたので、逆に皆奮起して、声を出して、良い意味で気持ちが高まりました。グレンに今まで助けられた分、やってやろうという気持ちになりました。まあ、グレンが試合に戻ってくることは考えないでやっていましたね。
正直、同時優勝は初めての経験で、負けなかったというのと勝てなかったという複雑な気持ちです。スッキリ勝ちたかったという思いと、連覇を達成したという喜びと半々ですね」

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東芝府中ブレイブルーパスの薫田監督(右)、冨岡キャプテン
東芝府中ブレイブルーパスの薫田監督(右)、冨岡キャプテン

 

◎東芝府中ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「まず、トップリーグが開幕して3年、レベルが上がっているなかで3冠を獲ることができて、満足しています。うちはスタープレーヤーがいませんが、冨岡中心によくまとまってくれた選手に感謝しています。今日の結果からは一つの課題が見つかりましたので、さらなる精進をしていきたいと思います。
グラウンド内はこちらが想像している以上に風の影響があって、日原がハーフタイムに風が気になると漏らしていたほどでしたので、後半はフィールドポジションを獲ることを目指しました。しかし、なかなかゴール前に行けず、バツベイ選手を出すタイミングが5分、10分と遅れました。こういう天候ですので、すべてがこうなるべくしてなったのかなと感じています。あくまでも負けていませんし、3冠が付いてくるのですから、すべて満足しています。ボール云々もありますが、やっぱりこの1年間、やってきたところを選手もオプションプレーを使ってやってくれたのは嬉しかったですね」

○冨岡鉄平キャプテン
「えー、そうですね。うーん‥‥。(としばらく絶句して)まあ、薫田監督体制になって日本のトップを走るという経験をさせて貰いました。今日の結果は微妙ですが、チャンピオンを勝ち取れましたし、すべてのタイトルを手にすることができました。これだけのことができるチームにしてくれた監督とコーチングスタッフ、環境、すべてに3冠を獲って恩返ししたいと考えていましたので、達成できてホッとしています。
天候もあり、お互い苦しかったけれど、最後の最後までNECさんが気合の入ったチームで、面白い試合ができたと思います。見ていてくださった方にラグビーを感じて頂けたのではと思います。結果には満足しています。
今日は雨が強く、グラウンドも良くないし、砂がボールに付いて滑りやすく、手も寒くてかじかんでくるので、今までやってきたなかでBKとして一番苦しい試合でしたね。もう少し、敵陣に入ってもFWでゴリゴリ行けば良かったかもしれませんが、NEC相手に10mは行けても20mは難しいので、なかなかとりきれずに終わったと思います。正直、勝ちたかったですけれど、勝負事ですし、NECさんも良かったし、仕方ないかなと思います。6対6で両チーム、来年に持ち越して、お互いにまた良い勝負をしたいと思います。今は、わだかまりなく清々しい気分です」

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