「競技力向上に関わるマテリアル」をテーマに各競技団体関係者/都道府県関係者等20名以上が参加

  バイネルト氏によるプレゼンテーション
バイネルト氏によるプレゼンテーション

活発な意見交換がなされていた
活発な意見交換がなされていた

2006年1月26日(木)、国立スポーツ科学センター(JISS)主催の「コーチング・ラウンジ」が、日本ラグビーフットボール協会2階ジャパンクラブにて開催されました。この企画は、トップレベルの競技スポーツ現場に携わる関係者らの情報交換の「場」として、これまでJISS内で行なわれていました。
アジアラグビーへの貢献を目的とした「アジアン・インスティチュート・オブ・ラグビー(AIR)」とJISSとが連携したことにより、今回はじめてJISS以外の場での開催となりました。

当日はラグビー協会関係者を始め、JISS、JOC、各競技団体関係者、都道府県関係者等20名以上が参加。「競技力向上に関わるマテリアル」をテーマに、競技力向上や強化育成に関わるマテリアルを幅広い視点・角度から捉えて整理するとともに、今後の競技力向上に向けたマテリアル開発に関する様々な意見、情報交換を実施しました。

プログラムに先立ち、まず当協会の真下 昇副会長より本ラウンジの意義等に関する挨拶が行なわれ、続いてJISS情報研究部研究員、トビアス・バイネルト氏がメイントピックとして「マテリアル今昔~競技力向上を目指した世界の動き」と題したプレゼンテーションを行いました。同プレゼンテーションでは、各競技におけるマテリアルの発達の歴史と果たしてきた役割、またオーストラリア、ドイツ、カナダ、英国での競技力向上に向けたマテリアル開発における国家プロジェクトの動向などが紹介されました。

そして、日本代表のバックスコーチを務める中山光行氏(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)より、「強化・育成活動に必要なマテリアル」に関するプレゼンテーションがあり、実際の日本代表での事例なども交えながらマテリアルの重要性についての提言がありました。

プレゼンテーションに併せて、ラウンジディスカッションも行なわれ、参加者は各グループに分かれて各競技におけるマテリアルの現状や課題などの情報や意見交換を活発に行うとともに、今後の求められるマテリアルの方向性、具体的なアイデアの提案を行なうなど、非常に意義あるプログラムとなりました。

今回のラウンジは、AIR特任理事・勝田 隆とJISS・トビアス・バイネルト研究員をオーガナイザーとし、AIRとJISSの連携事業として、従来JISSが実施していたコーチ会議の第3回目(第1回は「コーチング」、第2回は「マネジメント」をテーマに開催)を共同で開催することになったもので、今後もテーマに応じて同活動を積極的に推進していく予定です。


*2005年10月29日の報道発表において、本組織については「アジアン・ラグビー・インスティチュート(ARI)」としましたが、その後、発展的に名称を変更し「アジアン・インスティチュート・オブ・ラグビー(AIR)」といたしました。

「JISS-AIRコラボレート・ラウンジ」開催概要

開催日時: 2006年1月26日(木)午後5時-午後7時45分
会場: 日本ラグビーフットボール協会2階ジャパンクラブ
テーマ: 「競技力向上に関わるマテリアル」
参加者: ラグビー協会関係者を始め、JISS、JOC、各競技団体関係者、都道府県関係者等20名以上
プログラム: ●オープニング: ウェルカム・スピーチ(真下昇副会長)
●メイントピック: 「マテリアル今昔~競技力向上を目指した世界の動き」
(JISS情報研究部・研究員トビアス・バイネルト氏)
●ラウンジディスカッション
●プレゼンテーション: 「強化・育成活動に必要なマテリアル」
(日本代表BKコーチ、中山光行氏:神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
●ラウンジディスカッション