法政大学の斉藤監督(左)、野村キャプテン ◎法政大学 ○斉藤実監督 「ここまで、決して順調と言えないなか、野村キャプテン以下4年生が目的を持ってチームをここまで仕上げてくれて、感謝しています。今日負けたことが糧となって返って来る、法政大ラグビーを来年以降も続くチームにしたいと思います。森田のフルバック起用も考えましたが、調整中に左足の肉離れを起こし、最後の最後まで治療しましたがトップで走れる状態でなく、断念しました。ハーフの和田の接点での崩しを狙った起用も考えましたが、早稲田のディフェンスは甘くないので、ワイドに振れる成田を起用しました」 ○野村直矢キャプテン 「早稲田さんの接点の強さ、うまさにディフェンスで何もすることができず、このスコアになったと思います。後輩たちには来年につなげてほしいと思います。うちとしてはBKに自信があるので、どんどん前に出られるかと思いましたが、ラインアウト、スクラムとセットプレーでBKに良いボールが出なくて、接点のうまさにやられた感じです。せっかくこちらがターンオーバーから良い形でゲインできても、予想以上に止められました。関東と早稲田とやってみて、早稲田さんはセットプレーがとにかく安定していると感じました」 早稲田大学の清宮監督(左)、佐々木キャプテン ◎早稲田大学 ○清宮克幸監督 「あけましておめでとうございます。目標としていた決勝進出を決めることができて、今日は良い準決勝でした。ポイントは接点でした。3、4本、連続してターンオーバーからトライがとれたのは評価したいと思います。 (スクラムトライは)強いといわれても、スクラムトライはやってこなかったのですが、今日はこの天候ですので、『行け』とゴーサインを出しました。今まで、押せたとしても、そういう選択肢は選ばないで来たのですが。フロントロー達がトライを取って意気揚々と帰ってくる姿を見れば分かるのではないでしょうか。1、2、3番の顔つきが頼もしくなって来ました。ただ、このところ晴天が続くのに、早明戦に続いて早稲田の試合の日だけ雨が降るのは私としては残念です。スピード感のあるボールが良く動くラグビーをしたいと思います。 決勝は関東さんと2勝2敗、私自身にとってももちろん勝ち越しにこだわりたいと思います。巷には、私のラストシーズンというウワサもありますが、最後のゲームは関東さんでなくてはいけない、と感じていたので、(関東さんが勝ってくれて)嬉しく思います。来るべき相手と決勝で戦うということです。お互いに手の内を知り尽くした同士、例えばスクラムなら一つ一つのプレーで最初の仕掛けを意識して先手を取ることが大切です」 ○佐々木隆道キャプテン 「この1週間で『内ゲバ』とジュニア決勝があり、4年生だけでなく下級生も早稲田らしい試合をして僕らを後押ししてくれました。目指すラグビーの8割くらいできて、次につながる良い試合だったと思います。(後の2割は)ディフェンスの裏に抜けられることが多々ありました。甘さが見えるので修正したいと思います。清宮さんのいうとおり、ラグビーは先手、先手です。いつも皆で口に出して意識しています。たとえ相手が関東学院であっても、今までやってきたことをしっかりやって行きたいと思います」