早稲田大学、31年ぶり連覇狙う =雪辱期す関東学院も上り調子-8日に大学決勝= 第42回全国大学ラグビー選手権最終日は8日午後2時10分から、東京・国立競技場で早稲田大-関東学院大の決勝が行われる。5年連続の決勝対決。互いに手の内を知り尽くした相手同士、今回はどんな戦いを見せてくれるか。 早稲田大にとって、第10・11回大会を制して以来、31年ぶりの連覇への期待が高まっている。1回戦の立命大戦で大会最多タイの126点を記録したほか、2回戦の慶応大、準決勝の法政大とまったく危なげない勝ちっぷり。FWはスクラム、ラインアウトが安定しているうえ、NO8佐々木主将ら第3列のサイド攻撃もスピード十分。BKも矢富-曽我部のハーフ団の好リードから、決定力のあるCTB今村、FB五郎丸らが自在に走る。ちょっと死角が見当たらない。ただ、ここまで緊迫した場面がないのがやや気がかりだが、「(決勝は)2勝2敗の五分、勝ちにこだわりたい」と清宮監督。 一方、雪辱を期す関東学院大は、リーグ戦で東海大に不覚を取るなどシーズン序盤はもたついたが、ここにきて一戦ごとに戦力を整えてきた。突破力のあるFB有賀主将を中心にまとまりはいい。有賀の活躍の陰に隠れているが、小柳、北川智両WTBの得点能力も高い。FWも、早稲田大が今季戦ったどこよりも強力。焦点となるFW戦で主導権を握り、先手を取りたいところだ。春口監督も「(早稲田大と)決勝で戦うことを目標にここまでやってきた」と王座奪回へ静かな闘志を見せる。 早稲田大が勝てば、明治大を抜いて大会最多の13度目の優勝。関東学院大は2年ぶり6度目の制覇を目指す。大学公式戦最後を飾るにふさわしい白熱した攻防を期待したい。