早稲田大学 26-8 慶應義塾大学 早稲田大学 26-8 慶應義塾大学 早稲田大学 26-8 慶應義塾大学
 

慶應義塾大学の松永監督(右)、竹本キャプテン
慶應義塾大学の松永監督(右)、竹本キャプテン

 

◎慶應義塾大学
○松永敏宏監督

「今日は負けましたけれど、選手がよくやってくれました。あまり人数や時間をかけず、一発で抜こうという作戦でした。やや劣勢になり、逆に開き直って攻めることができたと思います。
前半トライを取られてしまったので、後半は全部蹴らずに外へ回して攻めることができました。前半の早稲田3本目のトライはこちらのノータッチから取られましたが、あれがなければもうちょっと違う展開ができたと思います。早稲田は防御が良いので前半2本差で折り返せば十分勝機はあったと思います。キックの精度や、切るところは切る意識が甘かったし、バックスの決定力も不足していました。しかし、4年生が来年へ向けて良い財産を残してくれたと思います」

○竹本キャプテン
「前回は0対54という負けで、自分たちに何ができるかという気持ちで、1ヶ月頑張ってきましたが、ご覧のとおり力及ばす、感無量です。春からセットプレーに力を入れて来ましたが、最後までスクラムが安定せず、そこが悪かったと思います。あとは攻めきれないときにどうするかが、まだまだだったと思います」

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早稲田大学の清宮監督(右)、佐々木キャプテン
早稲田大学の清宮監督(右)、佐々木キャプテン

 

◎早稲田大学
○清宮克幸監督

「前回以上の差をつけて勝て、と話して今日に臨みましたが、前回のほぼ半分の差に終わりました。原因はたくさんありますが、接点の激しさが出せず、ハーフタイムで修正を図りましたがあまり変わらなかったのがその一つです。準決勝、決勝は修正して臨みたいと思います。
慶応さんのおかげで、僕たちの期待する、かなりの収穫を得ることができました。自分たちの足りないところが出るから、反省もできるわけです。今日の結果のおかげでさらに強いチームになれるチャンスを貰ったと思います。慶応のキャプテンは良い男です。良い男がいるところに良いチームができると常々思っていますが、今年の慶応は良いチームだったのではないでしょうか。打倒早稲田で突っ走ってきた慶応さんは来年の足がかりをつかんだと思います。
点を取れなかったのは、後半、みんながバラバラの方向を向いてしまい、好きなことをやりだしたからです。法政戦では、FWで取るところは取る、BKでも取る、早稲田がやりたいラグビーをやるつもりです。今日の結果から修正するのが監督の仕事です。隆道の仕事ではありません(笑)。1月2日の試合で今日のような反省の弁を述べるようでは、早稲田の跡はないという気持ちで臨みたいと思います」

○佐々木隆道キャプテン
「自分たちの流れが悪くなったとき、修正できなかったのは、僕がキャプテンとして引っ張りきれなかったためと反省しています。全員が欲を出して、好きなことをやり始めて、コントロールできなかったのは僕のせいです。次は清宮さんの準備プラス自分たち4年生が中心となってチームを作っていきたいと思います。
準決勝では、今日みたいに不甲斐ない早稲田をお見せしないつもりです。課題としては、ターンオーバーの数を見れば分かるとおり、ブレイクダウンで球を出し切れていなかったところです。相手どうこうでなく、自分たちの問題です。精度を高めていきたいです。今日はトライを取れると思ったときにゴール前のノックオンやノットリリースなどのミスが出て、自分たちではもっと簡単に抜けると思っているところでフラストレーションがたまって崩れていったと思います。抜けたと思って意識を切ってしまい、そこからピンチを迎えました。意識の問題ですので、1週間あれば十分変われると思います。次は大丈夫です。しっかり自分たちの課題が分かりましたので、見直して、法政戦の対策は清宮さんに任せて、学生は一緒の方向を向いて団結して、最高の国立という舞台で、僕たちの代でもう2回試合をやりたいと思います」