早稲田大学、菊池選手 早稲田大学、五郎丸選手
早稲田大学、菊池選手 早稲田大学、五郎丸選手

◎早稲田大学
○清宮克幸監督

「力の差はあるけれど、学生が気持ちの面でしっかり埋めてくれて頑張ったゲームでした。学生たちにもロッカーで話しましたが、本当の力の差の負けを経験できた、これからのラグビー人生に良い経験が出来たんじゃないかと思います。試合内容に関しては、「たられば」の部分がありますが、もう少し前半のスピードのある時間に勝負したかったと思います。風上ということもあり、キックを選択する場面が多くなりましたが、本当は3回ほど勝負してからキックというイメージでした。チャレンジしなかったから点差が開かなかったとも言えますが、プランとはちょっと違いました。点差はこのくらいの差で最後の10分まで来るだろうと確信していましたが、実際そうなりました。学生もここまで来たかというのが正直な感想です。学生の力が間違いなく上がっていると思います。ただ、目標設定の段階で、大胆に日本選手権をターゲットにしていくなど、人の部分も含めてチームつくりをしていかないと勝利は得られないと感じました。例えば、外国人はトップリーグに居て、学生にはいません。賛否はあると思いますが、本当にここで勝つには国際留学生制度なども視野に入れていかないと。(ドロップゴールは狙っていたのかという質問に)いや、ゲームデザインとしては計算できるプレーが続く限りキックは使わないつもりでした。基本的に、敵陣でチャレンジして止まった形になってからのキックは練習しましたが、今日は動きながらのキックになりました。今年卒業の4年生が残るのなら次のステージも考えますが、まずは2、3年生を今のレベルまで引き上げることが先決です。今年はあえて戦略的なことを考えてトップリーグのチームと練習をしなかったのですが、まあ、来年も悩むんでしょうね。
(今年のチームは早稲田として史上最強かという質問に)僕はFW出身なのでFWの話をしますが、そう(最強のFWだと)思います。
(テレビの生中継についての質問に)結果的に話題になって良かったと、前宣伝になったと思います。ですから、勝ちたかったです」

○諸岡省吾キャプテン
「正直、セットプレーでもう少し互角に渡り合えると思っていましたが、前半スクラムトライをされてちょっと悔しいです。後半、相手の組み方を止めることが出来ましたし、そこまで社会人と差があるとは思えませんでした。後輩たちには、来年以降、社会人を破れるのは早稲田のラグビーだと証明して欲しいと伝えました。相手のやってくることは分かっていたので止められると思っていましたが止められませんでした。来年以降は絶対、スクラムは止められるレベルまで来ていると思います。コンタクトの部分でもそこまで強くは感じませんでした。(最後のシーンのスクラムについて)時間も少なく、後半はスクラムを止められる自信があったので、スクラムで相手FWを集めようと考えて選択しました」

右から早稲田大学の清宮監督、諸岡キャプテン 右から早稲田大学の清宮監督、諸岡キャプテン

 


 

トヨタ自動車ヴェルブリッツ、レアウエレ選手 トヨタ自動車ヴェルブリッツ、難波選手
トヨタ自動車ヴェルブリッツ、レアウエレ選手 トヨタ自動車ヴェルブリッツ、難波選手

◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木英次監督

「勝ててほっとしています。この試合に向けてしっかり準備が出来ました。学生との試合は今シーズン初めてです。早稲田はどういうチームかビデオでしか見ていませんでしたが、数試合はトップリーグチームにも勝てる相手だと感じ、しっかりベストメンバーで臨もうと言ってきました。予想通り、接点の強さ、タックルの低さ、激しさがあり、さすが大学チャンピオンだと思います。早稲田からトヨタは学ぶべきことがある、たくさんのものを吸収してパワーアップしようと選手には伝えました。良い経験ができました。なかなかうまくいかないと想像はしていましたが、トヨタの大きさ、強さが一番明確に差があるところとプランしてモール、ラックを用いての攻撃を考えていましたが、前半は相手の速さ、低さに対抗され、集散も速く対応されました。後半はボールを外めに動かすことで近場のチャンネルのディフェンスが甘くなると考え、キックをうまく使って調整できたと思います。また、セコベを入れることによってケアするエリアが外へ広がったのでFWが前進できるようになったと思います。次の東芝はモールがしっかりしていて、ブレークダウンの激しいチームです。トップリーグの試合を重ねるごとにパワーが増していますが、相手うんぬんより、トヨタの戦い方を整備して戦いたいと思います」

○菅原大志キャプテン
「トヨタとしては、勝負の準備をしてきましたが、学生と戦うのは難しいと改めて感じました。早稲田はけっこう良い低いタックルをしますし、2、3人が入ってきて、すごく良いチームだと思いました。早稲田から学ぶことがたくさんありました。僕らは、敵陣に入っておけば、ラインアウトなりモールなり、スコアできると思っていましたがディフェンスが良く、敵陣に入れませんでした。後半、ちょっとしたスペースにうまくゲインできて、攻撃に良いテンポが出たことが良かったと思います。チームの中ではリラックスして敵陣に入ろうと意思統一できていましたので、点は入らなかったけれども敵陣に入れば何とかスコアできるだろうと思っていました。次はトップリーグチャンピオンの東芝さんとの戦いですので、もう一度練習してしっかり準備したいと思います」

トヨタ自動車、右から朽木監督、菅原キャプテン トヨタ自動車、右から朽木監督、菅原キャプテン