東芝-トヨタ、NEC-ヤマハ――19日、日本選手権準決勝

第42回日本ラグビー選手権準決勝は19日午後2時から、東京・秩父宮ラグビー場で東芝府中ブレイブルーパス(トップリーグ=TL=1位) vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ(TL4位)、大阪・花園ラグビー場でNECグリーンロケッツ(TL3位) vs ヤマハ発動機(ジュビロ、TL2位)のカードで行われる。

トップリーグ上位4強による争い。トップリーグ、マイクロソフトカップに続いて3冠獲得を狙う東芝府中は、シーズン終盤にきてなお戦力の充実ぶりが光る。先のマイクロソフトカップは、リーグ戦でトライ王に輝いたロックのバツベイを故障で欠きながらも、パワフルなプレーを展開。FWの大野、渡辺、バックスの立川、マクラウドらが活躍して危なげなく優勝した。対照的にトヨタ自動車は2回戦で大学王者の早大相手に攻めあぐんだ。後半29分まで早大にリードを許し、最後は外国人選手の個人技でねじ伏せたが、余裕のない戦いぶり。トップリーグでは19-48で東芝府中に完敗しており、その差を埋められるか。壁は厚い。

トップリーグ2位、マイクロソフトカップ2位と続くヤマハ発動機にとって、全国初タイトルへの今季最後のチャンス。NECには、トップリーグでは37-22で勝ったが、トライ数は4-3。実力的にはほぼ互角だろう。ニュージーランドに帰国していたSOマクドナルドが約1ヶ月ぶりに復帰したのは明るい材料。チームに"核"ができ、多彩な攻撃を仕掛けられそう。マイクロソフトカップで連覇を逃したNECにしても、タイトル獲得へ意欲十分。ナンバー8の箕内らの突破力を生かし、FW戦で主導権を握れるか。気迫のこもった熱戦が期待できそうだ。