大学王者・早大、トヨタに挑む――12日、日本選手権2回戦

日本選手権第2日は12日正午から、東京・秩父宮ラグビー場で福岡サニックスボムズ(トップチャレンジ1位) vs NECグリーンロケッツ(トップリーグ3位)、トヨタ自動車ヴェルブリッツ(トップリーグ4位) vs 早大(大学1位)の顔合わせで2回戦が行われる。

来シーズン、2季ぶりにトップリーグに復帰するサニックスは、1回戦では関東学院大の捨て身のプレーに苦しめられ、後半34分にやっと逆転。最後は社会人のパワーを見せつけたが、冷や汗ものの勝利だった。今度は挑戦する立場に変わり、格上のNEC相手に思い切ってぶつかれるはず。昨年秋の日本代表欧州遠征メンバーのプロップ上田、春先に日本代表に選ばれたSO伊藤らを軸に、どれだけチャンスをつくれるかがカギ。

NECは南アフリカ代表のSO、ファンデルベストハイゼンの自在の動きが光る。ナンバー8箕内、CTB向山、WTB窪田らFW、BKに経験豊かなタレントをそろえ、攻守に一枚も二枚もサニックスを上回る。サニックスは守りを固め、数少ないチャンスを得点に結び付けたい。

早大は大学王者の意地をかけて、トヨタ自動車に挑む。「この3週間、勝つための準備をしてきた」と早大・清宮監督は自信をのぞかせる。得意の早い展開に持ちこみ、WTB首藤、FB五郎丸らのスピード攻撃につなげたい。トヨタ自動車はトップリーグ得点王を獲得したベテランSO広瀬がゲームを組み立て、WTB水野、CTB難波らの快足を存分に引き出している。順当なら、トヨタ自動車の優位は動かないところ。こちらは、トップリーグ上位の貫録を示せるか。