法政大学 38-7 明治大学

明治大学の境政義監督(右)、藤井淳ゲームキャプテン
明治大学の境政義監督(右)、藤井淳ゲームキャプテン

◎明治大学
○境政義監督

「学生は一生懸命やってくれました。ボール際できわどい判定があり、接点でボールを獲得できませんでした。法政さんは良いディフェンスで、そこを突破できなかったのが敗因です。まだ、今シーズンの整理はできていませんが、若い学生がひたむきにやってくれましたので、近い将来この壁を突破してくれるだろうと思います」

○藤井淳ゲームキャプテン
「完全に力の差で負けたと思っています。チームが若いから、本当は引っ張らなくちゃいけないのに、自分、黒田をはじめ4年生の志気が足りなかったと思います。敗因はそこにあります。(オフサイドについての質問に)いろいろなレフリーがいて、それぞれのレフリーングに対応しなければいけなかったのですが、特にイーブンボールの際に自分が勝手に判断してしまいました」

法政大学の山本寛監督(右)、大隈隆明キャプテン
法政大学の山本寛監督(右)、大隈隆明キャプテン

◎法政大学
○山本寛監督

「対戦校が伝統ある明治さんということで我々も意気込みもあり、不安もありました。過去、近々の選手権では14-10で負けている記憶もあり、監督としては気にしていました。プレーヤーは経験がないので、明治相手という意気込みがありました。明治があえて風下を選んだ前半、風を利用しての攻撃がちょっとできませんでした。トライは取れましたが、もっと取りきることを次の試合への課題としたいと思います。後半はテリトリーが悪すぎて、フェイズミスも重なって積極的に動けなかったことが反省点です。ただ、理詰めでディフェンスを崩されるシーンはほぼなかったと思います。
関東学院さんにはリーグ戦で勝たせていただきましたが、ぜひ再戦したいという気持ちと1年に1回でいいかなという気持ちが半々です(笑)。関東学院さんを越えなければ選手権が見えてこないので、トップリーグのレベルが高いとの評判ですが、大学のレベルも高いことをお見せしたいと思います」

○大隈隆明キャプテン
「自分は明治さんとは1回も対戦がなくて、伝統ある強いチームに最初から挑戦者として立ち向かったことが良かったと思います。突き放すつもりが、後半は自陣にくぎづけになってしまったことが課題です。ディフェンスはまあまあできたので良かったと思います。早明戦と大体大戦のビデオで対明治の研究をし、練習をしてきたことをうまく出せました。8、9回ターンオーバーできたのは、相手のサポートが遅れたので小さい僕らが立って勝負できたからだと思います。準決勝は関東さんが絶対勝って来ると思っていました。自分は1年と去年の2回負けているので、1回勝ったけれども今回も勝って並びたいと思います」


大東文化大学 12-49 早稲田大学

大東文化大学のシナリ・ラトゥ監督(右)、政田孝之ゲームキャプテン
大東文化大学のシナリ・ラトゥ監督(右)、政田孝之ゲームキャプテン

◎大東文化大学
○シナリ・ラトゥ監督

「今日は負けましたけれど、どうしても大学選手権に出たいという気持ちでここまで来るのは長かったですね。学生は良く頑張りました。前半、ミスを少なくしよう、モールをはじめディフェンスを我慢して後半勝負をしようと考えていましたが、予想したとおりの早稲田さんの激しいモールにやられて、最後の3本のトライは切れてしまいましたね。どのチームも早稲田さんと対戦したときはFWからやられていたので、モールを崩して五分で戦えれば怖くないと思っていましたが、残念ながらそれができずに終わってしまいました。そのへん、やっぱり早稲田さんは強かったです。多くの選手がこういう大学選手権という雰囲気を初めて感じて、こういうところでやりたいという気持ちになってくれたと思います」

○政田孝之ゲームキャプテン
「早稲田さんは「史上最強のFW」とまで報道されていたので、見返してやろうとしましたが、1枚も2枚も相手のほうが上でした。早稲田さんとリーグ戦2強のどこが一番強いかは感じなかったですけれど、80分、ミスは早稲田さんもあるけれど集中を継続しているなと感じました。うちも行けるぞという時の集中はあるのですが、そのあたりが課題だと思います」

早稲田大学の清宮克幸監督(右)、諸岡省吾キャプテン
早稲田大学の清宮克幸監督(右)、諸岡省吾キャプテン

◎早稲田大学
○清宮克幸監督

「ベスト8ということで見ている方には見ごたえのある試合だったのではないかと思います。どちらのチームも良いところ、悪いところがありましたが、早稲田としては出来はあまり良くなかったと思います。大東さんは4番、8番のキープレーヤーにボールを集めてかなりやりたいことをやれた試合だったのではないかと思います。その中でも早稲田は計算できるプレーで取れたので、とりあえず合格かな。もう少し4番、8番にきついハードタックルをしたかったのですが。バックスのミスの原因はスタンドオフですね。ゲームコントロールが全然できていません。相手のディフェンスの立ち方一つとっても、これから言っていかねばなりません。でもメンバーは変えませんよ(笑)」

○諸岡省吾キャプテン
「今日はFWがしっかり取るべきところ、モール、スクラムでプレッシャーをかけることができて安心していられました。思いどおりにいかないプレーがいくつかあって修正したいのですが、FWのプライドを見せられたかなと思います。ラインアウトのスローイングミスや観客の声でサインの聞き取りミスが出たのは反省点です。予想していたラインアウトと違ってぐいぐい押してきたので、そこで無理せず出たところを押さえて行こうとしたのが良かったと思います。もう少し4番、8番は止められたという気持ちがあります。タックルしたプレーヤーがしっかりバインドしていればあんなに行かれなかったのですが」