東海大学 52-18 立命館大学【セカンドステージ 2014年12月21日（日） ／奈良・天理親里ラグビー場】 天理親里ラグビー場で初開催の大学選手権は、関東大学リーグ２位の東海大学と関西大学リーグ５位の立命館大学の一戦は東海大学のキックオフで始まった。 序盤からＦＷ戦で有利に試合を進める東海大学は、前半７分に敵陣１０Ｍ付近からモールで押し込み、サイドを抜け出した８番金堂がポスト左へ先制トライ。 東海大学はその後もＦＷ戦を軸に縦突破を繰り返し、前半で３トライを奪った。 一方の立命館大学も、２３分にラインアウトからモールで押し込みサイドを突いて７番小原がトライをあげ、ゴールも決まり２４ - １０で前半を終える。 後半は立命館大学がディフェンスからプレッシャーを掛けターンオーバー。立命館大学の素早い連続攻撃に東海大学もたまらずペナルティを繰り返し、１１分にＰＧで３点を返し、１９分にはインゴールへ蹴りこんだボールを７番小原が抑えてトライを決めた。 しかし、東海大学が後半も近場の縦突破を繰り返しＦＷ戦で有利に進める展開は変わらず、その後も2トライを追加し５２ - １８で試合を終了した。 東海大学の木村監督と林キャプテン 東海大学 ○木村季由監督 「立命館大とは昨年も対戦しており２年連続対戦することができ、非常に嬉しく思っていました。組織的にディフェンスする印象をもっていたので、ディフェンスをしつこくしようと臨んだ。スコアを重ねて行くことが出来ず、ミスも反則もあったが最終的にはフォワードのプレッシャーとバックスが前に出る部分が、先週より少し出てきた。次のゲームに向けて、この試合までの課題も見つけて準備して臨みたい」 ──立命館大戦に向けてのアタックを崩す具体策は？ 「特別にこの試合に対してはなかった。継続事項としてシーズンを通してチーム作りの中でアタックの精度を上げていき、自分達を強くしていこうと、このゲームでレベルを上げることを臨んだ」 ○林大成キャプテン 「立命館大の組織的なアタックに対して、こちらも組織的なディフェンスをしようと言っていた。個人のところでも前にでることと、先週に引き続きディフェンスの組織レベルも上がったと思う。立命館大のセットの早いディフェンスに対しても対応出来たし、一試合通してみても良かったと思う」 立命館大学の中林監督と西村キャプテン 立命館大学 ○中林正一監督 「本日は有難うございました。東海大との対戦するに当たり、夏も試合をさせてもらってフォワードのところとモールとスクラムで点を獲られたので重点的にこの一週間意識して練習をした。最初に獲られたところも含めて、東海大のフォワードが強いのは判っていたので、残り２０分で攻めたかったが、疲労もあって、もう一本からミスで獲れずに最終的には切れてしまい大敗となった。いいチャレンジをしての敗戦だったのである程度仕方がないことだが、もう一戦あるので来週の試合を頑張りたい」 ──東海大に向けての具体的なフォワードの練習は？ 「ラックからモールを作らせない、ラインアウトからモールを組ませない、上手くいったところもあったが、自分達が想像していた以上に力が及ばなかった」 ──ゲームの中で次の試合に向けての収穫は？ 「先週も今週も最終的には、点差が開いて負けているが、関西リーグのときよりも意識が強いので、そこをしっかり伸ばして関西リーグで負けている同志社大にリベンジして勝ちたい。キャプテンを中心にやってきた集大成を関西のライバル校としていい試合で終わりたいです」 ○西村颯平キャプテン 「東海大はフォワードとフィジカルが強いので、接点で受けないことを頭に入れていたが、いつも抜けないところで、失点を重ねて大差となってしまった。フォワードとの勝負と後半の２０分で仕掛けてトライを獲ることを考えていたが、最終的にトライを獲られてしまった。次の試合も全力で戦って勝ちたいと思う」
