14日、第51回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会セカンドステージが開幕。
全国4会場で8試合が行われ、関東勢8チームが初戦を飾った。

text by Kenji Demura

第50回 全国大学選手権大会
京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場の第2試合では、関西Aリーグで全勝優勝を飾った関西学院大学と関東対抗戦A3位の明治大学が対戦。
立ち上がりから関西学院大がテンポ良く攻める時間帯が多かったが、明治大もしっかり前に出るディフェンスで対抗。
「よくチャレンジしたが、要所要所のミスでテンポがつかめなかった」(野中孝介監督)という関西学院大に対して、時間の経過とともにセットプレーで優位に立っていた明治大が敵陣に入るケースも増え、前半33分にスクラムで得たFKから攻めてPR勝木来幸主将が飛び込んで明治大が先制。
後半に入っても、セットプレーと堅いディフェンスで明治大が要所を締める展開は変わらず、25分にディフェンスでのターンオーバーから途中出場のCTB川田修司が相手DFの穴をついてリードを広げた。
試合終了間際にモールから関西学院大もトライを返して、逆転に望みをつなぐが、最後のワンプレーだったキックオフから関西学院大のミスに乗じて明治大FL田中健太がダメ押しトライ。
「早明戦で出た課題を克服した」(丹羽政彦監督)という明治大が21 - 10で幸先いいスタートを切った。

西京極での第1試合では、関東リーグ戦1部2位の東海大学と関西Aリーグ3位の同志社大学が対戦。
後半、強力FWがモールなどで同志社大学を圧倒した東海大が40 - 3で大勝。4トライ以上を挙げたチームに与えられるボーナスポイントも加え、勝ち点6を挙げた。

東海大学 40-3 同志社大学
関西学院大学 10-21 明治大学

 

試合写真

前半33分のPR勝木主将のトライなどで21 - 10で関西王者を下した明大が幸先いい1勝を挙げた

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試合写真

大型FWが後半モールでトライを重ねた東海大は関西の雄・同大から勝ち点6を奪う好スタート

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福岡・レベルファイブスタジアムでは、大学選手権6連覇を目指す帝京大学(関東対抗戦A1位)が天理大学(関西Aリーグ4位)に43 - 3で順当勝ち。
一方、ファーストステージを勝ち上がった朝日大学は関東リーグ戦1部3位の法政大学に対して前半19 - 12とリードする健闘を見せたが、地力に勝る法政大が後半6トライを重ねて最終的には54-19で初陣を飾った。

法政大学 54-19 朝日大学
帝京大学 43-3 天理大学

いずれも関東対抗戦対関東リーグ戦という対戦カードとなった東京・秩父宮ラグビー場の2試合では、グループCの筑波大学(関東対抗戦A5位)が44 - 22で大東文化大学(関東リーグ戦1部4位)に、一方プールBの慶応義塾大学(関東対抗戦A4位)は34 - 14で中央大学(関東リーグ戦1部5位)にそれぞれ勝利を収めた。

筑波大学 44-22 大東文化大学
慶應義塾大学 34-14 中央大学

大阪・近鉄花園ラグビー場では、昨季の大学選手権準優勝チームの早稲田大学(関東対抗戦A2位)が立命館大学(関西Aリーグ5位)から6トライを奪って39 - 15で快勝(プールD)。
関東リーグ戦でV2を果たした流通経済大学も関西Aリーグ2位の京都産業大学から8トライを奪う大勝スタートとなった(プールB)。

セカンドステージ第2戦は21日に東京、埼玉、奈良、大阪の4会場で予定されている。

早稲田大学 39-15 立命館大学
流通経済大学 55-7 京都産業大学

試合写真

関東対抗戦2位の早大は後半31分の藤田など、計6トライを重ねて立命館大に39ー15で快勝

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