日本協会 安全対策委員会よりお知らせ


1.熱中症に注意
例年より遅いですが、各地で入梅のニュースが聞かれる季節になりました。日本協会挙げての啓発活動と皆様方の努力のおかげで、ここ2~3年「熱中症」による重篤な事例はなく胸なでおろしています。熱中症はご存じのように、梅雨の晴れ間の急に暑くなったときによく起っています。

環境条件として
  • 気温が高い 湿度が高い
  • 風が弱い 日差しが強い
  • 照り返しが強い 輻射熱が強い
  • 急に暑くなった

人的条件として(ラグビープレーヤー対象)

  • 肥満
  • 体調が悪い
  • しばらく練習を休んでいた
  • 厚着をしている

が挙げられます。昨年安全対策委員会で練習環境のアンケート調査を実施したところ、高校チームで18校がWBGT(暑熱環境指標)の機器を購入していました。温度の体感は容易ですが、湿度は難しいです。WBGTは温度・湿度・輻射熱を合わせて測定できます。協会としても推奨したい機器です。

熱中症の予防は発汗量に応じた水分をこまめに補給することが大事です。しかも吸収の良い冷やした飲み物が望ましいとされています。熱中症の重症度は l ~ lll に分類されます。ここではごく軽い l 度の症状のみを紹介しますが、この症状の時は塩分の消費も多いので、塩分の補給も行って(スポーツドリンクは塩分も含まれている)、涼しい日陰やクーラーのきいた部屋で着衣を脱がせて休ませる等の処置が必要です。

重症度 l の症状

  1. めまい、失神
    「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が不十分になったことを示す。
  2. 筋肉痛・筋肉の硬直
    筋肉の「こむら返り」のことでその筋肉の痛みを伴う
  3. 大量の発汗
    拭けども拭けども汗が出てくる状態


2.タックル練習に工夫を
一昨年は頸髄損傷の重症事故が多かったのですが、昨年は脳打撲によるものが目立ちました。原因は両者とも技術的なミスが散見されます。受傷場面ではモール・ラックサイドを突進してきたプレーヤーへのタックルによるものが多く見られます。原因は2種類に大別されます。

  1. 踏み込んでタックルするが、頭部が相手の腰骨に当たってしまう。
  2. 待ち受けてタックルしようとするが、自ら肩でヒットしないで相手の勢いを頭部付近に受けてしまう。

相手との間合いで「踏み込んでタックルするか」「相手の勢いを受け流してタックルするか」の判断ミスが原因と思われますが、この判断して⇒タックルする練習が欠けているのではないでしょうか。安全対策委員会の話し合いでも、タックル練習がタックルバッグ・コンタクトバッグを利用したタックルだけになっているチームが多いと指摘されています。出合いがしらに近い状態でタックルするのは実戦形式(生タックル)でしか練習できないと思われます。タックルスーツを着用するなどの準備を整えて実戦に近い状態で慣らして、実戦形式の練習も加えてください。同時に、一昨年の「パワーフット」昨年の「シュラッグ」等も再確認してほしいと思います。

夏合宿について
一時期の練習=試合といったチームはさすがになくなってきました。しかし、まだまだ試合数の多いチームがあります。疲労した体でなおかつレベルの違う相手では、弱い者に大きなダメージがくるのは戦いの常識である。強い相手にどれだけ現在のチーム力が通じるのか試したい気持ちは十分理解できますが、ダメージを受けるのは体力的に弱いプレーヤーです。
昨年日本協会から呼びかけた夏合宿中の試合は1日1試合ということが守られ始めたようです。練習内容を工夫されて1人のプレーヤーが出場する試合は1日に1試合以内を守るよう注意しましょう。

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