2008 HSBC ASIAN 5NATIONS 報告 5/6(火)~5/13(火)の日程で標記大会のオフィシャルとしてカタール(ドーハ)にレフリーとして相田、1TJとして平林の両名が派遣されました。 現地の気象条件は、先にUAEに派遣された谷口レフリーからの情報通り日中は42度、日が暮れても35度の気温でした、幸いに湿度が低く日本のような蒸し風呂というものではありませんでした。 自宅出発からおよそ23時間かけ、5/7(水)現地時間の午前中に宿泊先となるラマダホテルに到着。午後、ある程度涼しくなってからトレーニングを開始し、時差(-6時間)と気温への対処を開始しました。特にキックオフとなる午後7時は、日本時間の午前1時となりますのでゲームへの集中力を高めるため平林レフリーとともに積極的に動き回りました。 さて、5/9(金)いよいよアラビアンガルフ代表と韓国代表のテストマッチが午後7時Al Arabi Stadiumでキックオフとなりました。 試合開始直後は、韓国代表が3トライを取り19対0とアラビアンガルフをリードしました。その後、アラビアンガルフも3PGを返し19対9と追いすがります。 後半に入り残り15分、韓国代表のミスからこぼれ球をドリブルし、一挙にアラビアンガルフがトライ。 韓国代表24点、アラビアンガルフ代表20点。その差、4点となり会場は盛り上がりました。 しかし、走力に勝る韓国代表が43点を取り、ファイナルスコアーは、43対20で韓国代表が勝利しました。 試合では、レフリーの見えないところでの小競り合いがありましたが平林レフリーとのコミュニケーションも大変効率よく機能し、ゲームコントロールを失うことなく任を終えました。 ホテルへ到着 中央に相田レフリー、左に平林レフリー いったんは4点差に 結果は韓国代表の勝利 「サニックス2008ワールドラグビーユース交流大会」レフリー研修会報告 今回の「サニックス2008ワールドラグビーユース交流大会」では、前半と後半に分けて2回のレベル別研修会を実施しました。 前半では、2008年度レフリーアカデミーの第1回目研修会とし、レフリングの基礎・基本や安全対策について重点的に研修を行いました。試合においては、各レフリーにレフリーコーチがつき、撮影した試合ビデオを元にコーチングセッションを行いました。 後半では、先日熊谷で開催された全国高校選抜大会を担当したA2トップ10レフリーから、更に5名のレフリーが選抜され、将来のA1候補を育成するという位置づけで研修会を実施しました。研修会では、より実践に使えるレフリングスキルの研修や安全対策について研修を行いました。前半のアカデミー同様に、レフリーコーチによるビデオセッションも行い、毎晩夜遅くまで研修会が続けられました。 フランス、韓国、フィジーと言葉のコミュニケーションが難しいチームのレフリーを担当できた事や、海外招聘レフリー達との交流からも、多くの事を学ぶことが出来た充実した大会となりました。 NZチームコーチからも、ジュニアレベルを担当する日本人レフリーのレベルの高さに好評を頂きました。 開催地: 福岡県グローバルアリーナ 期間: 2008年4月28日~5月5日 宿泊: グローバルアリーナ 参加者: アカデミー 4名 永田瞬(関東協会)、小堀英之(関東協会)、橋元教明(関西協会)、前田輔(九州協会) A2トップ10 5名 早藤嘉幸(関東協会)、河野哲彦(関東協会)、松岡辰也(関西協会)、鈴木律(関西協会)、細樅勇二(九州協会) 1) アカデミー研修会 スケジュール 4月28日 2008~09シーズン開校式 大会レフリング指針について 安全対策講習 4月29日 実技研修(1 on 1 コーチング) ルールテスト ビデオ研修 4月30日 実技研修(1on 1 コーチング) 総括 2) A2トップ10研修会 スケジュール 5月1日 大会レフリング指針について 安全対策講習 5月2日 実技研修(1 on 1 コーチング) ビデオ研修(スクラム、ブレイクダウン、ファウルプレー、安全対策) ポジショニング 5月3日 実技研修(1 on 1 コーチング) ランニングコース 5月4日 実技研修(1 on 1 コーチング) アドバンテージ 5月5日 実技研修(1 on 1 コーチング) 総括 マッチオフィシャル ルールテスト ビデオ研修 講師の平林レフリー 参加者コメント: 早藤嘉幸 (関東協会A2) 高校選抜、ワールドユースと、研修を受けて指針作成からゲームマネジメント、アドバンテージ・・・さまざまな事を学べました。セッションはレフリーとして「ああしなさい、こうしなさい!」ではなく「こういう場合はどうです?」と考えさせられることが多く、「コーチング」を受けていると実感出来る内容でした。 ただ漠然とゲームに挑むのではなく、自分なりの考え・意識をしっかりと持ちゲーム中も考え続けること。 そして自分が思い描くレフリングを具現化する方法を、模索していく事がレフリーをエンジョイしていく事なのかなと、気づかされました。