(通達)ルーリング2018-1「競技規則第3条、および、競技規則適用のガイドライン(2017年12月~)」(競技規則の確認)

競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通りルーリングに関する通達が出されました。
日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。
関係者各位へ周知徹底いただけますようよろしく願い申し上げます。


イングランドラグビー協会は、競技規則第3条、および、2017年12月に発信された競技規則適用のガイドラインについて、解釈の明確化を要請する:

イングランドラグビー協会では、新しい競技規則適用のガイドラインにおいて、要約的に述べると、スコッドが23名の場合、一方のチームがそのチームのプレーヤーが退出(一時的退出か退場)となったためにコンテストスクラムができなくなったらそのチームは2名減ることになる – 退出による1名、および、コンテストスクラムが組めないことによる1名 – と記されていることについて、言及したい。現行の世界的試験実施ルールによりこの影響はより大きなものとなり、チームは、アンコンテストスクラムでさえ8名のプレーヤーをスクラムに揃えることが求められ、その結果としてバックスが7名対5名となってしまう。

このようなことはまれな状況ではあるが、場合によっては試合を競争的でないものにしてしまう; ワールドカップの決勝戦の勝負の行方がこのLAPの施行によってきめられてしまうようなことは、目にしたくない。従って、以下の明確化をワールドラグビーに要請する;

  1. 競技規則適用のガイドラインは、競技規則によって裏付けされているのか?競技規則3.6 (d)には、自分が離れることによってチームがコンテストスクラムをできなくなったプレーヤーは交替不可である、と記されている。競技規則の中には、それが退出を命ぜられたことによる場合、さらにもう1名のプレーヤーがフィールドを離れなければならないという条項は見当たらない。
  2. 以下は、正しいか? フロントロープレーヤーが退出となってアンコンテストスクラムが命ぜられた場合、以下のことが起こらなければならない:
  • ●退出を命ぜられたプレーヤーは、フィールドを離れる; および、
  • ●さらにもう1名のプレーヤーがフィールドを離れる; および、
  • ●出ることが可能なフロントロープレーヤーが出られるよう、3人目のプレーヤーがフィールドを離れなければならない場合もある。

これでは、ひとつの出来事に対して、同じチームから3名のプレーヤーがフィールドを離れなければいけなくなる可能性がある。
異なるレベルの試合において異なる制裁がある前例はあるか?競技規則適用のガイドラインでは、これはスコッドが23名の場合にのみ適用されると記されているが、競技規則の中にここでの異なる制裁条項は見つけられない。競技規則適用のガイドラインでは、競技規則3.6 (d)がこれを裏付けするものとして参照されているが、そのガイドラインの中でこの条項が完全には引用されておらず、もしされていれば、「マン・オフ」の選択肢が当てはまる試合にはこの条項が適用されることを示していたであろう。これがエリートレベル、および、コミュニティレベルの試合へと分岐していく前例となってしまうことが懸念される。これは、競技規則によって裏付けられている他とは異なる制裁なのか?


ラグビー委員会の指定メンバーによるルーリング:

  1. イングランドラグビー協会による、スコッドが23名の場合、一方のチームがそのチームのプレーヤーが退出(一時的退出か退場)(および、他のプロップ専門のプレーヤーが負傷/カードを出された)となったためにコンテストスクラムができなくなったら、そのチームは2名減ることになる – 退出による1名、および、コンテストスクラムが組めないことによる1名 –という当初の前提について。新しい世界的試験実施ルールによってこれが増幅し、チームがアンコンテストスクラムでさえ8名のプレーヤーをスクラムに揃えることを求められ、その結果、バックスが7名対5名となってしまうことには同意する。
  2. これはまさにまれな状況であるが、適用のガイドラインが戦術的操作を最小限に抑えようとしていることを前提としている。
  3. LAPが何を指しているのか、不明である。
  4. 競技規則適用のガイドライン(LAG)が競技規則によって裏付けされているのかということに関する質問について。2009年以来、この件に関して6件のルーリングが発信されている(2009-5、2011-1、2012-3、2015-5、2015-5、2016-3)。どのルーリングでも、一方のチームによってアンコンテストスクラムとなった場合は、HIA、出血による交替、および、不正なプレーが起きた後の負傷を除き、プレーヤーの人数を減らすことが確認されている。
  5. 以下は、正しい:
  • ●フロントロープレーヤーが退出となって(および、他のプロップ専門のプレーヤーが負傷して/カードを出されて)アンコンテストスクラムが命ぜられた場合、必ず以下のようにしなければならない:
    • ○退出となったプレーヤーは、不正なプレーの結果としてフィールドを離れる; そして、
    • ○次のスクラムでは、アンコンテストスクラムが命ぜられた場合さらにもう1名のプレーヤーがフィールドを離れる; アンコンテストスクラムは、競技規則のさらなる違反となり、アンコンテストスクラムの原因となったチームに対して目に見える結果が求められる。および、
    • ○出ることのできるフロントロープレーヤーが出られるよう、3人目のプレーヤーもフィールドを離れなければならない場合もある。この場合、そのチームはプレーヤーが13名(スクラムにおいて、フォワード8名、バックス5名)となる。
  1. 競技のインテグリティ、および、アンコンテストスクラムにおける操作から競技を守る競技規則の意図を支えるためには、言及のあったような状況においてアンコンテストスクラムが命ぜられた原因となったチームに対して、結果が伴わなければならない。競技規則の操作の例としては、2017年秋のテストマッチシーズンに行われたウェールズ対ジョージア戦がある。
  2. スコッドが23名の場合における異なる制裁については、3.8、3.9、3.10、23.16といった明確な前例があり、エリートレベルにおいてHIAのプロセスを導入するための異なる競技規則があるのと同様である。
  3. 古い言及を用いるために競技規則3.6(d)については、LAGの中で完全に引用されている。

最後に、ワールドカップ決勝戦の勝敗がこのLAGの施行によって決まってしまうのではないかという貴協会の懸念について。もっと大きな懸念は、ワールドカップの決勝戦の勝敗が、フロントロープレーヤーの交替やアンコンテストスクラムの競技規則の戦術的操作によって決まってしまうのではないかということである。

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