第2日

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■準々決勝 3月29日(土)17:04<日本時間: 3月29日(土)18:04>キックオフ
日本
38
24-0
7
チュニジア
14-7

香港セブンズ(HSBCセブンズワールドシリーズ2014-2015コアチーム昇格決定大会)に出場しているセブンズ日本代表は大会第2日の29日、決勝トーナメント準々決勝でチュニジアと対戦、38-7で快勝して準決勝進出を決めた。大会第3日(最終日)となる30日に行われる準決勝(日本時間13時56分開始)の相手はロシア。決勝(日本時間17時36分開始)に進めば、もう一試合の準決勝で対戦するイタリアと香港の勝者と「1」枠のみのコアチームの座をかけて戦う。

この日は朝から雨が断続的に降り続く空模様で、この日の日本の初戦だったクック諸島戦後に天候は更に悪化。何度かスコールにも見舞われる悪天候の中で大会は進み、日本の準々決勝も当初予定よりも22分遅れで始まった。

対戦相手のチュニジアは過去3大会のワールドカップに出場している、アフリカの中堅チーム。香港セブンズでは、プールFで米領サモアに勝ったものの香港とイタリアに敗れてプール3位。各プールの同順位同士の比較でプールG3位のクック諸島を得失点差で上回り、全体の8位で決勝トーナメントに進んでいた。

試合は坂井キャプテンが「予定通り」と胸を張るように、日本ペースで進んだ。「キックオフを蹴ってプレッシャーをかけ、相手の精度の低い蹴り返しを確保してアタックしたところ、『フィフティー・フィフティープレー』(うまくいくかいかないか確率が半々のプレー)をやめて堅実なプレーに徹したところ、そして、だれか抜けたらしっかりサポートして取りきったところ、すべて予定通りだった」と坂井は振り返る。

日本は坂井のコントロールされたキックオフから主導権を握る。前半は、トゥキリが1分、3分の連続トライを含む3トライ。ここまでの3試合はFW選手との交代で途中出場し、この試合で初めて先発のウイングに起用されたリリダムも、トゥキリのトライにつながる突破に加えて、自らも1トライを奪った。毎試合メンバー構成を変えても、チームとして目指すラグビーができるだけの層の厚さがでてきている。後半も、再三の突破でチームメイトのトライのお膳立てをしてきたレメキが2分にトライ。3分には、前半インゴールに飛び込みながら相手選手にボールを弾かれてトライを逃した小澤(こぼれ球をトゥキリが押さえトライ)が、先発起用の期待に応えるトライを追加した。瀬川ヘッドコーチは「チュニジアは良いチームだったが、そこに相手のラグビーをさせなかったのは成長している証」とチームの戦いぶりを評した。

30日の準決勝の相手はロシアに決まった。「トップ4に残ったチームはどこも本気でコアチームにあがりたいチームばかり。後は気持ちの勝負。やってきたことを信じてやり切るだけ」と坂井キャプテン。ロシアには、昨年、モスクワで開かれたワールドカップ・セブンズのプールで引き分け、リベンジを狙ったボウル決勝では敗れている。瀬川ヘッドコーチは「昨年勝てなかったロシアにここでもう一度戦えるということは、借りを返す絶好の機会が得られたと考えている。ロシアもコアチーム入りのためにしっかりと準備してきているチームなので、おそらくタイトな試合になると思うが、やってきたことを信じて、最後まで日本のラグビーをやり切る。あの時よりも、明らかに日本は走れるようになっている。勝つ自信はあります」と話した。

男子セブンズ日本代表「香港セブンズ」マッチレポート
 
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■プールG第3戦 3月29日(土)10:06 <日本時間: 3月29日(土)11:06>キックオフ
日本
26
12-0
7
クック諸島
14-7

来シーズンのHSBCセブンズワールドシリーズ全大会に出場できるコアチーム入りをかけた香港セブンズ第2日、セブンズ日本代表はクック諸島を26-7で下し、プールGを3戦全勝で通過した。セブンズ日本代表はこの後、16時42分(日本時間17時42分)からチュニジアと準々決勝を戦う。

日本は前半2分、レメキの突破から藤田が先制トライ。さらに、2分後には、ボールを大きく右サイドに動かし、北川が相手選手の外を抜いてトライを追加した。さらに、前半終了のホーンが鳴った後、今度は左に展開してタッチライン際でフリーになっていた桑水流までボールをつなぎ、インゴールに飛び込む良い形を作ったかに見えたが、その前のパスがスローフォワード。12-0で折り返した。

後半は途中交替で投入されたロトアヘアやリリダムが何度もゴールに迫るが、トライには至らない。逆に、キックで自陣ゴール前まで攻め込まれると、4分、日本ボールのスクラムからこぼれたボールをつながれて今大会初めて相手にトライを奪われた。しかし、その後は5分にレメキが今大会初トライ、終了間際にはロトアヘアが左コーナーに飛び込み、ともに坂井がゴールを決めて、26-7で試合を終えた。

試合後、坂井キャプテンは「ボールをぽんぽんつなぐなど、うまくラグビーをやろうとし過ぎたところがあった。もっとしっかりコンタクトすべきところがあったし、逆に、そこは放すべきだったという場面もあった。(雨でグラウンドが湿っているコンディションで)泥臭いプレーとともに、コミュニケーションが重要になってくる。(トライを取られた場面では)あせりはなく、しっかりアタックしようと話した」と振り返った。瀬川ヘッドコーチは「勝ったことはよかった。ボールが横にはよく動いたが、縦にしかける場面が少なく、仕掛けた時も連動が少なかった。ボールはキープできていたが、もっとゴールラインに向かって仕掛ける必要がある」と話した。

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