メンバー | スケジュール

11月6日

香港滞在3日目、いよいよ大会前日になりました。
試合日の時間の使い方を想定して、午前6時前からホテル近くの広場でトレーニングを開始。
香港の夜景を横に、まずは身体を動かすことと、キャッチやパスの基本スキル、ラインアウトの確認などを行いました。
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午前の練習は個人トレーニングやユニットトレーニング、ブレイクダウンやタックルなどを行い、試合当日のアップメニューに近い順番でトレー二ングを行いました。
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トレーニング後は試合会場となる香港スタジアムへ。ロッカールームやグラウンドの状態などを確認して、大会当日に向けて準備をしました。
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中にはこんなポーズとったり、大きな声を出してリラックスする選手の姿も・・・
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夕方には、試合出場メンバー12人にヘッドコーチからジャージーを手渡す「ジャージープレゼンテーション」を行いました。
部屋の壁には、竹内選手と横尾選手が書いたというプレーについての川柳が。選手たちのこの試合に対する意気込みが感じられます。
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まずは浅見敬子ヘッドコーチから選手たちに、直前合宿を行った沖縄や読谷村の歴史を振り返り、「どんなことがあっても前を向いて強くなってきた」というサクラセブンズとの共通点を挙げて、様々なことを乗り越えてきたことに自信を持って、思い切り試合に臨んでほしいというエールを送りました。
続いて、今回バックアップ選手としてチームをサポートする鈴木実沙紀選手と清水麻有選手は、次のようにメンバーに話しました。
鈴木実沙紀選手
「試合中に緊張してしまった時は、スタジアムで応援している自分のことを探せるくらいの広い視野と、奇麗な空を見上げられるくらいの心の余裕を持って。15人制のワールドカップの時ように、アウェイでもジャパンがいい試合をすれば、きっと応援してくれる人も増えるはず。結果ではなく、自分たちのラグビーをやり切ってほしい」
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清水麻有選手
「経験が浅いため、とても緊張している。みんなの試合を見て学んで、今後の自分の成長に繋げたい」
次に今回の登録メンバーの12名は、それぞれ以下のように意気込みを語りました。
横尾千里選手
「今までやってきたことをグラウンドで全て出し切ることが自分たちの責任。それを成し遂げるために、意思と勇気をもってプレーしたい。ここには一緒にプレーしてきた仲間がいるし、スタッフもいる。日本から応援してくれるたくさんの人もいる。必ず強い気持ちでグラウンドに立ちたい」
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鈴木彩香選手
「2011年に代表メンバーに入ってから、怪我で抜けたり色々あったが、今ここにいられることに幸せを感じる。オリンピックには『何が起こるか分からない魔物が住んでいる』と聞いたことがあったが、今の気持ちはいつもと同じで、普段通りプレーできる余裕がある。リオへの切符を掴むことが自分たちの使命。最後までみんなで助け合って頑張りたい」
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小出深冬選手
「緊張するとおかしなプレーの夢を見る事がある。今夜はそんな夢を見ないか心配もあるけれど、本番では他のメンバーがいつもベンチで話している面白い話がきこえるくらい、冷静にプレーしたい」
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兼松由香選手
「このメンバーで長い時間を一緒に過ごしてきた。本当に家族のようで、強いチームになったと思う。
今はみんなのことを、自分の娘と同様に「大好き」だと感じている。『大好き』という気持ちがあれば全てのプレーで気持ちが込められる。大会ではみんなの期待に応えられるように、気持ちを込めて戦いたい」
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加藤慶子選手
「これまでラグビーを続けてこれたことに感謝の気持ちがいっぱい。辛い時期を一緒に頑張ってきた仲間、信頼するスタッフ、会社の上司、職場、関係する全てのみなさんに感謝の気持ちを伝えたい。『ありがとう』という言葉以外に感謝の気持ちを伝えるには、試合で勝つこと以外には無い」
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鈴木陽子選手
「腕がとれても、指が無くなっても、皮が剥がれても、最後まで身体を張ってプレーしたい。リオへの切符を掴むことで、女子ラグビーや、自分たちの未来も必ず変わる。1つひとつのプレーを大切に頑張りたい」
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大黒田裕芽選手
「試合の中で上手くいかない時間が出てきて時に、1分でも1秒でもそれを短くすることが自分の役目。ビッグプレーはチームの流れを変えるかもしれないけれど、小さな事が少しずつできることもすごいことだと思う。身体を張りながら小さなことを積み重ねて頑張りたい」
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桑井亜乃選手
「やっとここまで来た。ラグビーを始めた当初の目標は、オリンピックに出場するため。でもその目標が、リオデジャネイロオリンピックで金メダルをとるための通過点に変わった。これまで支えてくれた方々の思いを背負って、この2日間は自分のやるべきことにこだわりをもってプレーしたい」
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竹内亜弥選手
「これまでサクラセブンズは、世界に勝つためのラグビーをしてきた。世界中で『アジアのラグビーは怖いんだ』と見せつけられるのは、自分たちだけだと思っている。必ずアジア代表としてオリンピックに出場したい。普段から言ってるとおり、絶対にラグビーで敵にしたくない相手はここにいるメンバーたち。だからみんなには自信を持ってプレーしてもらいたい」
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BKリーダー山口真理絵選手
「やり残した事が無いくらい練習してきた。先のことを考えてもうまくいかないので、目の前の1試合1試合で自分のパフォーマンスを100%出そう。なかなか難しいけれど、試合に出る12人のメンバー、ここにいる14人のメンバー、スタッフ、日本で応援してくれている方々の気持ちを力に変えればきっとできる。結果を出さないと意味がない。とにかく思いきって自分たちのプレーをして、結果を残したい」
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FWリーダー冨田真紀子選手
「正しい準備をしてここまで来れたチームを誇りに思う。FWリーダーとして、少しでもみんなの支えになりたい。たくさんの練習を重ねて、思い残すことは何も無い。あとは肩の力を抜いて楽しむだけ。自分の目標はドーベルマンになること。敵に噛み付くくらいの激しいタックルなどをして相手に向かいたい。試合に出るのは12人だけど、サクラセブンズのスコッドは21人。この他にも、日本には試合に出られない多くの選手がいる。そのメンバーの気持ちも背負って試合に臨みたい」
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ここで冨田選手は、各メンバーにサクラセブンズ21名の名前と写真が入ったカードを手渡し、選手の気持ちを一つにまとめました。
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最後に、2012年からキャプテンとしてチームを率いてきた中村知春選手が次のようにメンバーに話しました。
「平常心でいられる今のみんなに、このチームの成長を感じた。大きな大会を目の前に、キャプテンとしての責任を感じる。今はどんな結果になろうとも受け止める覚悟。苦しい時は率先して走り、プレーでチームを支えたい。サクラのマークを背負うキャプテンとしての責任の重さは、みんなに応援してもらい、助けてもらっている気持ちを感じられる今、自分にとっては幸せの重さでもある。いつか、このメンバーで戦ったこの舞台を、心の底から幸せに思える日が来るように、明日から一瞬一瞬を大切に戦いたい」
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そんな選手たちの様子を温かく見守るスタッフたちの姿が廊下には溢れていました。
サクラセブンズは、この日のために「世界一のトレーニング」を積んできました。
試合に出場しないサクラセブンズのメンバーのためにも、応援してくださるファンの方々のためにも、
何としてでも、第2戦 日本大会に良いたすきがつながるよう、ここ香港大会で結果を出さなくてはなりません。
最後になりましたが、本日のレポート担当、清水選手からのレポートです。

今日の担当は清水麻有です。

今日は、試合前日の最終調整の練習をした後に香港スタジアムへ視察に行ってきました。

私は香港スタジアムへ行ったのが初めてで、あまりの大きさに驚きました。グラウンドから見る観客席が人で埋め尽くされる事を想像しただけでワクワクが止まらなかったです。
これほど、大きなスタジアムでプレー出来ることは本当に幸せだと思いました

五輪予選前日の今日、私が思っているより皆、落ち着いていました。それは、この4年間やれる事は全てやってきたからだと思います。その成果を明日から全てぶつけます。明日はいよいよ五輪予選初日です。4年間やってきた事を信じて、チームが一丸となり戦います。応援宜しくお願いします。

写真の説明:奥から、冨田選手、鈴木彩香選手、山口選手、加藤選手、竹内選手、桑井選手、鈴木選手、鈴木陽子選手、清水麻有

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11月5日

香港滞在2日目、いよいよグラウンドでのトレーニングが始まりました。
ホテルでのミーティング後、バスでグラウンドへ。

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 高いビルの狭間にあるようなグラウンドで、緑が多くとても環境のよい場所でした。
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天候は晴れ。最高気温は27℃の予報で、日本とは違い真夏のような暑さでした。
香港に着いて初めての練習になるため、まずは汗をかくこと、反応のレベルを上げることを目標に、
約1時間、中程度の強度のトレーニングでしっかりと汗を流しました。
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 チームの状況を浅見敬子HCは「明るく良い雰囲気」と語る通り、トレーニングは選手同士が声を掛け合い、気合いを入れて元気に励む姿が見られました。
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 こちらは練習後にテレビのインタビューに応える山口真理恵選手。「今回は総当たり戦なので、1試合1試合が全て大切」と語りました。
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 キャプテンの中村知春選手もメディアの取材で、「フィジカル面でもメンタル面でも、いい準備をしてここまでこれた。大きな大会だからと言って緊張せずに、挑戦者のマインドで集中して臨みたい」と2日後に迫る大会に向けて抱負を語りました。
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 いよいよ大会まで残すところあと2日。明日は大会初日と同様のリズムを掴むため、朝6時からトレーニングを開始します。
今日の1枚の担当は冨田真紀子です。
昨日は昼食後のオフに、4億年前にタイムスリップしてきました。人類が誕生する前を見てみると、今この場で私達がラグビーしていることがとんでもない奇跡なのだと思いました。他にも、香港が独立するまでの歴史など…歴史博物館でお勉強しました。

普段身体を動かすことが日常となっている私達にとっては、頭を動かすことはこんなにも疲れるものなのかと、夜はぐっすり眠りにつきました。

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11月4日

サクラセブンズの14名は沖縄での合宿を終えて、いよいよ「女子7人制ラグビーアジア予選 第1戦」が開催される香港に入りました。

香港の空港には、遠征にやってきたサクラセブンズの様子をキャッチしようと報道陣もかけつけました。
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 空港到着後は、すぐにバスで本大会に出場する男女全ての選手・スタッフが滞在するチームホテルへ。
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 いよいよ翌日から、大会本番に向けての最終調整に入ります。
今日の1枚の担当は竹内亜弥です。
本日で10/25から続いた沖縄合宿が終了し、香港へと出発しました。
ホテルを出るときには、読谷村の皆さま、沖縄残波岬ロイヤルホテルの皆さま、そして読谷村のキャラクターであるヨミトンくんがお見送りしてくれました。
今合宿期間中は、おいしいごはんや温かいおもてなし、また沖縄中のラグビー関係者の方たちが連日私たちの練習相手をしてくださり、10日間大変お世話になりました。
おかげでコンディション良く、気持ちもリフレッシュして香港にむかうことができます。
本当にありがとうございました。今晩香港に到着し、明日から大会前最後の練習です。予選まであと3日、応援よろしくお願いいたします!写真は左からマテイトンガ選手、冨田真紀子選手、三樹加奈選手、ヨミトン選手、加藤慶子選手、鈴木彩香選手です。

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