第2日目 マッチレポート

いよいよCupトーナメント。準々決勝の相手は熱狂的な応援を背に勝ち上がってきた
地元スリランカ。アウェイ状態の中、先手を取りたいJapanは、まず0分にカトニ選手が抜けてトライ。しかし、す
ぐにスリランカの逆襲を受け、2分に失トライ。一瞬流れが相手に傾きかけたが小吹選手の連続トライで前半は21
対5で折り返す。後半になってボールが動き始め、次々とラインブレイクを重ねて、結果49対5で快勝しました。
続く準決勝は予想通り宿敵韓国が勝ち上がってきました。勝てば、ワールドカップ本選への出場権を得られるこの試
合。Japanのディフェンスはまさに圧巻でした。練習で何度も繰り返してきたディフェンスラインの押し上げで相手の
キープレーヤーにプレッシャーを掛け続け、接点では、菊谷選手を筆頭にハードヒットを連発。誰かが抜かれてもす
ぐに誰かがカバーに入って相手を倒す。まさに世界の強豪が実践しているディフェンスをJapanはこの韓国戦で実現さ
せました。アタックでも取るべき選手がトライを重ね、終わってみれば22対0のシャットアウト勝ち。7人制で韓
国を破ったのは一体いつ以来でしょうか。最高の内容でワールドカップ出場権を獲得したこの試合は、今大会のハイ
ライトとなりました。
しかし、誰一人として気を緩めることなく、決勝戦の相手、中華台北に集中しました。一人一
人の当たりは強くないが、集散の早いディフェンスにJapanは苦しみなかなかペースを掴めませんでしたが、このゲー
ムでも菊谷選手がビッグタックルを連発。アシュレイ選手のチャンスを逃がさないプレーが光り、前後半20分の長
丁場を乗り切って38対19で見事優勝を遂げる事が出来ました。
大会終了後、フライト時間の関係で最後のプレゼンテーションディナーに出る事
が出来ませんでしたが、帰途のバスの中で、大会MVPにネイサン・アシュレイ選手が選出されたという吉報が届きまし
た。また、チーム内でのMVPは、カトニ選手。そして10名の登録メンバー以上に調子を上げチームを支えてくれたバ
ックアップメンバーの古賀・山本選手にも本城監督から記念品が渡されました。
これで、7人制のアジアチャンピオンとなったJapan Sevens Team。来年3月に
香港で開かれるワールドカップでは、更なる飛躍を目指し、それぞれが“TO THE MAX"、力を出し切る事を誓い
合いながら今回のタフなツアーを終えました。
後方から支援して頂いた協会スタッフ、現地リエゾン、スリランカ在住の日本人
サポーターの方々、その他支えて頂いた全ての方々に感謝いたします。ありがとうございました。」

■山口主将コメント■

「結果的には本当に楽しかったです。チームとしては皆個人個人タフになったツ
アーでした。特に韓国戦で22点取れて勝てたのも今までやってきた事の結果の表れだと思います。内容も次につな
がるものばかりでした。また、この12名でワールドカップに行けるよう頑張ります。」
カップ・プレートトーナメント1回戦 試合結果
日本代表 49 - 5
(7T7G)  (1T)
スリランカ代表
■メンバー
 1.カトニ・オツコロ
 2.菊谷 崇
 3.カトニ・オツコロ(→山口:後半0分)
 4.ネイサン・アシュレイ
 5.小吹祐介(→吉田後半3分
 6.今利貞政
 7.蠣崎竜太(→四宮:後半5分)

<リザーブ>
 8.山口智史
 9.吉田大樹
10.四宮洋平
カップトーナメント準決勝 試合結果
日本代表 22 - 0
(4T1G)    
韓国代表
■メンバー
 1.カトニ・オツコロ(→山口:後半2分)
 2.菊谷 崇
 3.キリベ・ナロリ
 4.ネイサン・アシュレイ
 5.小吹祐介(→吉田:後半5分)
 6.今利貞政
 7.四宮洋平(→蠣崎:後半3分)

<リザーブ>
 8.山口智史
 9.吉田大樹
10.蠣崎竜太
カップトーナメント決勝戦 試合結果
日本代表 38 - 19
(6T4G)   (3T2G)
中華台北代表
■メンバー
 1.カトニ・オツコロ
 2.菊谷 崇
 3.カトニ・オツコロ(→山口:後半3分)
 4.ネイサン・アシュレイ(→吉田:後半7分)
 5.小吹祐介
 6.今利貞政
 7.四宮洋平(→蠣崎:後半5分)

<リザーブ>
 8.山口智史
 9.吉田大樹
10.蠣崎竜太