●12月23日(火)

最終日は昨晩の大雨がうそのような晴天となりました。
午前中の最後のセッションでは、Paul氏が最初のミーティングで説明した、「ミスを恐れずチャレンジすること、そして自分がしたミスを次回できるだけ最小限に抑え、よりベターなプレーヤーになること、ラグビーを楽しむこと」を念頭におきながら、初日のセッションにバリエーションを加えたドリルを行い、選手たちのスキルの進捗度を評価しました。この4日間で、今回の合宿の目的でもある、次世代の日本代表候補のベーシックスキルアップとU20候補選手の絞りこみを図ってきましたが、パス、タックル、アタックとディフェンス、個々人のベーシックスキルが明らかにレベルアップしており、次回の合宿ではよりレベルの高いセレクション合宿になることが期待されます。

最後になりましたが、今回の合宿は東芝ブレイブルーパス様の全面協力により、非常に素晴らしい環境の元でセッションを行うことができ、大変有意義なセレクション合宿にすることができました。改めまして御礼申し上げます。また今合宿に御協力頂きました皆様に、この場をお借りし、御礼申し上げます。

次回、2月2日から辰巳の森海浜公園ラグビー練習場で第2次セレクション合宿を行います。今後ともU20日本代表への御支援のほどよろしくお願い致します。

コツを覚えたのか、初日よりも明らかにパススキルが上達 コツを覚えたのか、初日よりも明らかにパススキルが上達

スペースをうまく突く。コンタクト後のオフロード、サポートの仕方を復習 スペースをうまく突く。コンタクト後のオフロード、サポートの仕方を復習

1on 1で負けてしまったら世界で戦えない。強くヒット、バインドして、レッグドライブ。タックル前のトラッキングもハードタックルには必須です 1on 1で負けてしまったら世界で戦えない。強くヒット、バインドして、レッグドライブ。タックル前のトラッキングもハードタックルには必須です

最後はゲーム形式のタッチフットによって合宿で学んだことを再確認 最後はゲーム形式のタッチフットによって合宿で学んだことを再確認

アタックは仕掛けて、ディフェンダーにアイコンタクトをして、スペースをつく。ディフェンスはラインスピードとコミュニケーションを意識 アタックは仕掛けて、ディフェンダーにアイコンタクトをして、スペースをつく。ディフェンスはラインスピードとコミュニケーションを意識

最後のセッションでPaul氏から若きジャパン候補への激励の言葉が 最後のセッションでPaul氏から若きジャパン候補への激励の言葉が

薫田監督から今合宿の総括と今後の流れを説明 薫田監督から今合宿の総括と今後の流れを説明

今回の合宿のリーダー、杉本選手から合宿の総括 今回の合宿のリーダー、杉本選手から合宿の総括

●12月22日(月)

本日は曇りのち雨という天気予報で午後のフィットネステストのコンディションが心配です。
午前中は個々のベーシックスキルアップとして、タックルとオフロードパスのやり方を確認。レッグドライブ、脇の使い方、上体をスクエアにする、オフロード時の指先の使い方、コンタクト時のコース取りなど世界と戦っていくうえでの重要なポイントを選手たちは新たに認識しました。その後、ユニットに分かれ、BKは2対1、3対2での状況判断のドリルを行い、Paul氏からはアイコンタクトの重要性、スペースの見つけ方のコーチングを受け、ハンドオフからのオフロードのやり方、サポートのコースをわかりやすく説明されました。FWはライブスクラムを組んで、選手の個々人のスクラムスキルを評価され、薫田監督から足の位置、膝の角度、パック後の肩の出し方等の細かい指摘を受けました。

午後は太田正則日本代表ストレングスコンディショニングコーチを招き、実際に日本代表が行っているBeep Testや7 Minutes Testなどのフィットネステストと柔軟性のテストを行いました。日本代表の選手との比較、世界基準との比較もでき、選手たちにはかなりの刺激になったようです。7 Minutes Test開始時には大雨となり、コンディションが非常に悪い状態でのテストでしたが、U20のスタッフ陣、U17のブロック指導者からの檄を受け、タイムを少しでも伸ばそうとする選手の気持ちが伺えました。記録は太田氏によってすべてデータベース化されて、後日U20スタッフ陣と選手にフィードバックをされます。これは、U20世代から日本代表への一貫した強化体制作りの構築をも視野に入れています。

明日はいよいよセレクション合宿最終日となります。

オフロード前のコース取り、相手ディフェンダーとのアイコンタクトは有効なアタックの必須条件 オフロード前のコース取り、相手ディフェンダーとのアイコンタクトは有効なアタックの必須条件

コンタクト時の指先、腕の使い方、上体の姿勢を詳しく説明 コンタクト時の指先、腕の使い方、上体の姿勢を詳しく説明

フィットネステスト、スタッフから檄が飛びます フィットネステスト、スタッフから檄が飛びます

体幹(コア)の強さの計測。これはきつい 体幹(コア)の強さの計測。これはきつい

2分間この姿勢を維持できたら及第点 2分間この姿勢を維持できたら及第点

柔軟性は選手の怪我の予防にもなります 柔軟性は選手の怪我の予防にもなります

●12月21日(日)

天候は晴れ、例年の12月の終りのような寒さも感じない気候の中での2日目となりました。本日から新たに15人の選手が追加になり、次回の2次合宿参加へのアピールがより必要になると予想されます。

午前のセッションは、ポジション別のスキルの向上を目的としたセッションであり、同時に数々のドリルを通して、選手たちのポジション別の知識、能力の評価をコーチ陣が行います。全体のパススキルのドリルにおいては、Paul氏からパスの際の軸足の重心の変え方、コアの使い方を教わり、選手たちは熱心に聞き入っていました。BKはスポットコーチの堀越氏を招き、6人いるSHの選手の特徴を把握してもらい、SHに必要なスキルのレクチャーがありました。BKはパススキル、スピード、アタッキングスキル、キックスキルの評価を行い、FWは薫田監督より、ラインアウトのリフティング、スローイング、キャッチングから始り、スクラムでの一人一人の姿勢、足の位置をコーチし、「足の指で体を支えて」など、細かい指示が飛びました。

午後は選手たちを4つのグループに分け、タッチフット形式のゲームに近い形での選手の評価を行い、タッチフットドリルの間にはアジリティーのドリルや、コアトレーニングを織り交ぜて、選手を飽きさせないようにするPaul氏のコーチングに、選手たちも少しでもいろいろな事を吸収しようと必死でした。「相手ディフェンスとアイコンタクトしてスペースを突く」「ボールキャリア以外のプレーヤーがボールキャリアに空いているスペースを伝える」など当たり前のことでも、できていないことを再認識するよい機会を選手たちは与えられました。

選手たちにとってはベーシックスキルの重要性を再認識するよい機会であったと思います。
明日はFW・BKのユニットセッションとフィットネステストが行われます。

コアを意識してパスを放る。軸足の重心の移動の大切さをコーチング コアを意識してパスを放る。軸足の重心の移動の大切さをコーチング

ボールをもつ前にSOの位置を把握するという当たり前のことの重要性を確認 ボールをもつ前にSOの位置を把握するという当たり前のことの重要性を確認

堀越氏からのSHへのコーチング 堀越氏からのSHへのコーチング

リフティングもコアの重要性を確認 リフティングもコアの重要性を確認

薫田監督からも実技指導 薫田監督からも実技指導

ハイボールにはできるだけ高く飛ぶ ハイボールにはできるだけ高く飛ぶ

スペースを見つけ、つく スペースを見つけ、つく

タッチフットの合間のコアスキルドリル タッチフットの合間のコアスキルドリル

●12月20日(土)

20日より「IRB Junior World Championship 2009 Japan」U20日本代表第一次セレクション合宿が始まりました。
初日の今日は、各大学より34名が参加しトレーニングを行いました。午後一時に集合し、合宿の説明が行われた後、二時から練習会場である東芝府中グラウンドへ移動し、まずはキックオフミーティングを行いました。

その後、ニュージランド・ワイカト協会より参加して頂いたPaul Hodder氏主導で、キャッチ、パス、ラン、判断、タックルといったコアスキルをテーマに第一回のセッションが行われました。
コアを意識したバランストレーニングを用いてのウォーミングアップ、パススキルのセッションを実施。ラインパスからDFを付けての3v2、4v2、2v1v1のトレーニングを行い、最後は1v1でのタックル及びゲーム終了間際といった状況でのタックルラインのスピードといったトレーニングで本日のセッションは終了しました。

夕食後のミーティングでは、上野裕一競技力向上委員会委員長より今回のIRB Junior World Championship 2009 Japanの意義についての話があり、その後、薫田監督よりU20日本代表としての意識について、本年度行われたウェールズ大会レビューについて説明が行われました。
明日は9:00~、14:00~の二回、東芝府中グラウンドにてセッションが行われます。

Paul Hodder氏(左からふたりめ) Paul Hodder氏(左からふたりめ)

選手たちに、トレーニングの重要な点をしっかりと説明していました 選手たちに、トレーニングの重要な点をしっかりと説明していました

コアを効かせてバランスをとりボールをPASSそしてCATCH コアを効かせてバランスをとりボールをPASSそしてCATCH

決められた距離をスピードを落とさず、決められた回数のパスを行う 決められた距離をスピードを落とさず、決められた回数のパスを行う

前回同様、タックルはチームの重要なポイントです 前回同様、タックルはチームの重要なポイントです

上野委員長より選手たちへ、この大会へ向けて 上野委員長より選手たちへ、この大会へ向けて

薫田監督より前大会のREVIEWが行われました 薫田監督より前大会のREVIEWが行われました