3月16日、記者会見での薫田監督(右)と、U20日本代表の有田主将
3月16日、記者会見での薫田監督(右)と、U20日本代表の有田主将

今年6月5日より開幕する、U20世界ラグビー選手権(IRBジュニアワールドチャンピオンシップ2009)。大会まで3ヶ月を切り、いよいよ本番に向けてU20日本代表が大きく動き出します。3月16日、強化合宿としてウェールズ遠征を行う、U20日本代表の遠征メンバースケジュールが発表されました。

上田昭夫トーナメントアンバサダーの司会で、チームを率いる薫田監督と、U20日本代表の主将を任命された、早稲田大学の有田隆平選手が出席し、メンバーが発表されました。

薫田監督
薫田監督
有田主将
有田主将

「これまで実施した、セレクション・強化合宿を踏まえて選手を選びました。(選考の基準としては)昨年の経験から、プロフェッショナルプレーヤーばかりの海外チームに対抗するには、"逃げない"ことが大切であり、まず、『ディフェンス』のできる選手を選びました。二つ目に、『エリアマネジメント』として、キックのスキルも重要視しています。三つ目は、経験がある選手など『空気を作れる』選手。日本代表として誇りを持って、グラウンドの中でも自分で判断して行動できる、ブレない選手です。
今回のウェールズ遠征は、国際経験を積む事が目標となります。遠征中には、本大会で対戦する、U20イングランド代表対U20スコットランド代表の試合も観戦するなど、現状把握も目的としています。遠征で行われる最後の試合は、U20ウェールズ代表のリザーブクラスで編成される、ウェールズ選抜との対戦で、それまでにチームの完成度を高めていきたいと思います。

有田の主将は、昨年の大会、今季の早稲田大学での試合を見て、また、実績を踏まえた上で、私の中では決まっていました。メンバーでは、昨夏のU18フランス代表の試合から注目していた稲垣選手を唯一高校生から選出しています。スクラムハーフの中部大学・横山選手は、大型選手でディフェンスに期待しています。SO・明治大学の田村選手は、キック力をいかしたFB、CTB・帝京大学の南橋選手はディフェンス力を活かし、SOに…といったことも構想にあります。
今回の遠征から帰国後、本大会に向けてチームを作っていきたいと思います」

薫田監督から、メンバー選考の基準と、今大会の遠征目的が伝えられた後、昨年に引き続き、U20世界ラグビー選手権に出場する有田主将は
「U20日本代表の主将に任命され、誇りに思います。また、大会が楽しみです。昨年は、最後にアメリカに1勝しただけで、悔しさが残っており、とても燃えています。自分の持ち味であるディフェンスで前に出て、強豪国相手にも強気でやっていきたいと思います」と抱負を述べました。

6月の大会に出場するU20日本代表は、今回の27名を中心に、最終的には26名の登録メンバーと、4名のバックアップメンバーによる、30名に絞られる予定です。

「U20世界ラグビー選手権」の優勝トロフィーを手に
「U20世界ラグビー選手権」の優勝トロフィーを手にして