●11月25日(金)

今日から大会がスタートしました。初戦の相手は地元オーストラリア代表です。オーストラリアは若い選手が中心となるチームであり、日本は経験を生かした戦いで臨みたいところです。
しかしターンオーバーからオーストラリアに先制トライをされます。前半最後にも1トライを奪われ前半終了。後半に入ってもペースをなかなか掴めない日本代表。大島選手がブレイクしチャンスを作りますが日本の反則によりトライを取り切れません。この試合はブレイクダウンで相手が優位だった為、日本は苦しい展開となってしまいました。
試合後には、岩井テクニカルが映像レビューを行い、試合の反省と次の対戦相手の特徴が選手に伝えられました。

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地元オーストラリア代表との初戦 入場 大島選手 オーストラリア戦 テアウパ選手
「HSBCセブンズワールドシリーズ2011・オーストラリア大会」男子7人制日本代表レポート
オーストラリア戦 渡邊選手

2戦目は強豪の南アフリカ代表戦です。試合開始のキックオフでいきなり南アフリカにブレイクされゴールライン間際まで走られます。しかし、豊島選手、テアウパ選手の必死のDFでトライを防ぎます。
先制点は日本代表でした。相手陣ゴール前で山内選手が相手ボールをジャッカルに成功し、そのままアタックを仕掛け、最後はトゥキリ選手がトライを奪います。リードのまま後半にいきたい所でしたが、前半ラストにトライを奪われ同点で前半を終えます。
後半に入るとペースは南アフリカに。日本はセットプレーで苦しめられ、連続失点を喫します。後半途中には初出場となる藤田選手が入り、トライを防ぐすばらしいタックルなどもあり、最後まで必死のアタック、ディフェンスを繰り出すも、敗戦となってしまいました。

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南アフリカ戦 トゥキリ選手のトライ 南アフリカ戦 坂井選手のディフェンス

3戦目は今年最も対戦回数の多いアメリカ代表との試合です。この試合前にも相手の強み、弱みを映像で確認し、村田監督からも指示がでます。キックオフからお互いミスが続き、どちらが先にペースを掴むかという流れになりましたが、先制点はアメリカでした。ラインアウトから一気にブレイクされ、トライを取られます。1本取り返したい日本でしたが、タックルミスにより2本目のトライを奪われます。
後半最初のキックオフは坂井選手がピンポイントでキックを上げそのボールを直接獲得し、いい流れで後半がスタートしましたが、なかなかトライまで至りません。3試合を通して、日本代表は一人ひとりのタックルでしっかりと倒しきれない場面が多々あり、それが原因でブレイクされるパターンが多くみられました。

本日の結果により、明日の初戦はアルゼンチン代表となりました。アルゼンチンには2010年ラスベガス大会で勝利しており、明日も今日の課題を修正し、まずはトーナメントの初戦を勝利できるよう一丸となり頑張っていきます。

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アメリカ戦 ディフェンス
●11月23日(水)

オーストラリア2日目も朝はプールセッションからスタートしました。
午前中は、セブンズでも強豪のニュージーランド代表とホールドマッチを7分3セット行いました。7トライを許すも、試合中に修正をしながら逆にトライを取り返す場面もあり、通用する部分、まだ課題として残る部分が明確となりました。

午後は、25日から始まる大会の会場を視察し、そのまま大会のアップ会場で練習を行いました。毎回の練習では、GPSで走行距離を確認しており、この日の練習は、ユニット、チーム、7ミニッツ、コンタクトフィットネスと強度は高めに設定して行われました。
夕食は、チームディナーとしてスタッフ、選手全員で食事をしました。明日は午前中にキャプテンズランを実施して、午後はリカバリーを行い、25日からの大会に備えます。

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●11月22日(火)

成田空港から出発した日本代表は、シドニー空港で乗り継ぎを行い、昼過ぎに無事にホテルに到着しました。到着後にはホテルでプールリカバリーを行いました。
到着したばかりですが、大会までの少ない時間を有意義なものとする為、さっそくグラウンドに移動し、イングランド代表とホールドゲーム(7分×3セット)を行いました。
ゲーム後もチームはセットプレーの確認を中心に、コミュニケーションを取りながら練習を行いました。

夜には、チームミーティングを実施し、村田監督から、映像を観ながらセットプレーの重要さ等の説明がありました。また、選手一人ひとり、大会への決意を表明しました。全選手「勝つ」というコメントを力強くしました。明日はニュージーランド代表とホールドゲームを実施する予定です。今日の課題を改善し、内容のいいゲームをしたいと思います。

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イングランドとのゲーム前のアップ 今回の遠征でも主将を務める山内選手
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初招集となる藤田選手(中央) 試合前コンタクトアップ
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ゲーム後イングランド代表チームと
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終了後には捕食をしっかりと
●11月21日(月)

HSBCセブンズワールドシリーズ2011 オーストラリア大会に挑む男子7人制日本代表が、11月20日・21日に味の素ナショナルトレーニングセンターにて直前合宿を行いました。

20日に集合し、21日は早朝6時半からマルチステージフィットネステストを実施。各選手にはターゲット数値が課されていて、選手の中には高レベルな数値を叩き出す選手もおり、ますます今大会への期待が高まります。

10時半からは、快晴の秋空の下、味の素ナショナルトレセン陸上トレーニング場にて、ウォーミングアップから始まり、アタック、ディフェンスの再確認、ユニット練習などを行いました。選手たちは皆よく声を出し合って、チームでの動きを確認しました。
史上最年少で7人制日本代表に選ばれた、東福岡高校の藤田選手を始め、11名の平均年齢は24歳を切っており、和気あいあいとした雰囲気。昨年の広州アジア大会の金メダリスト、トヨタ自動車の山内主将を中心にまとまりのあるチームになりそうです。

約1時間半の練習後はプールリカバリーを行い、アスリートヴィレッジで昼食。
14時からミーティングを行い、15時に成田空港に向けて出発しました。
明日は7時半にシドニー空港に到着予定です。

◎村田亙監督
「セブンズワールドシリーズ、昨年出場した大会は3大会でした。少しずつ結果を出し、実績を認められてきており、今年は5大会出場することができます。今のベストメンバーで、しっかり結果を残してきたいと思います」

◎藤田慶和選手
「全国高校大会を控える中で、今回、この遠征に参加することを(東福岡高校の)キャプテンやチームメイトは快く送り出してくれました。頑張ってこいということだと思うので、今回得たことをまた持ち帰りたいです。最年少ですが、だからこそ一番元気よく、頑張りたいと思います」

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金メダル経験者、山内主将 7人制日本代表エースの一人、豊島選手
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村田監督も元気です! セブンズの7分間を意識した練習の合間。息があがります
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ボールを素早く動かして 少ないながら重要なセットプレー。上げられる側にも意識が必要です
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史上最年少、東福岡高校の藤田選手