●9月13日(土) DAY5
IRB女子セブンズワールドシリーズ2014-2015コアチーム昇格決定大会の2日目、女子セブンズ日本代表「サクラセブンズ」は昇格をかけたカップトーナメント準々決勝、初戦のフランス戦に敗れ、コアチームへの昇格を果たすことはできませんでした。
プレートトーナメント決勝に進んだサクラセブンズは、最終的にプレートトーナメント優勝、全体の5位で大会を終えました。
カップトーナメント準々決勝、相手のフランス代表とはラグビーワールドカップ・セブンズ2013で対戦し、0-43で敗れている相手です。第1日と同じように強い日差しで高温の中、試合はキックオフしました。
試合の最初の得点はフランスでした。フランスが自陣から蹴り込んだハイパントのボール処理で混戦となり、こぼれたボールをフランスにつながれ、サクラセブンズは開始1分たたずに先制点を奪われます。自陣からも積極的にボールを動かし前に出るサクラセブンズですが、密集でのボールの争奪で受けてしまい、フランスに4分、6分とトライを奪われ、0-21で前半を終えます。
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(c)JRFU 2014, photo by H.Nagaoka |
後半に入ってもフランスがボールを長く保持し日本陣内でアタックを仕掛けますが、サクラセブンズは粘り強くディフェンスで我慢し、後半4分には敵陣に入って得たペナルティーキックから小出深冬が抜け出し、倒れながらも中村知春、鈴木陽子とつなぎトライを決め7-21とします。疲れがみえるフランスを相手にサクラセブンズは変わらない運動量で動き続け、後半6分に横尾千里がトライしましたが、反撃もここまででした。12-21でサクラセブンズはフランスに敗れました。
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(c)JRFU 2014, photo by H.Nagaoka |
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サクラセブンズの次の試合はプレートトーナメント準決勝、オランダ戦でした。昇格を逃した後の試合でしたが、選手は気持ちを切り替えて準備に臨みました。
オランダの大きな選手を相手に、サクラセブンズは早いプレッシャーと積極的なタックルで思うような攻撃をさせません。
前半1分に桑井亜乃、6分に山口真理恵が、どちらもペナルティーキックからの速攻でボールをもらった後、オランダのディフェンスラインをブレイクし、トライ。前半を14-0で折り返すと後半相手の反撃は試合終了間際の1トライに抑え、14-5で勝利しました。
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(c)JRFU 2014, photo by H.Nagaoka |
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(c)JRFU 2014, photo by H.Nagaoka |
大会の最終戦は、プレートトーナメント決勝、対ブラジルとなりました。
サクラセブンズは開始早々キックオフのボールを奪取し、富田真紀子が先制のトライを奪います。前半2分には相手ボールのスクラムをターンオーバーしボールをつなぐと、最後は中村キャプテンがトライ。その後5分にブラジルに得点されますが、取られたすぐその後、途中出場の桑井がトライを決め19-7で前半をリードします。
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(c)JRFU 2014, photo by H.Nagaoka |
後半に入ってもサクラセブンズは、1分に谷口令子が右サイドを走り敵陣深く入った後、左に展開し最後は横尾がトライ。3分には自陣10m付近でボールを受けた谷口が左サイドを走り抜けながらハンドオフでディフェンスを振り切りトライ。6分にも敵陣ゴール前の密集脇をうまく抜けた鈴木がトライ決め、38-7のスコアでプレートトーナメント優勝を決めました。
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(c)JRFU 2014, photo by H.Nagaoka |
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(c)JRFU 2014, photo by H.Nagaoka |
本大会でIRB女子セブンズワールドシリーズ2014-2015コアチームに昇格することはできませんでしたが、9月末から行われるアジア競技大会、そしてその先のオリンピック出場に向けて今後も活動を続けるサクラセブンズへのご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。
選手コメント
浅見敬子ヘッドコーチ
「昇格を決めるカップトーナメント準々決勝のフランス戦は、格上の相手に勝ちに行く試合だったが、前半はボールに手が付かず、逃げてしまう場面も見られた。しかし後半はトライを取ることもでき、ラグビーワールドカップ・セブンズで対戦した時よりも差はなくなってきている。コアチーム昇格をかけた大事な試合に負けてしまったことは、責任を感じているが、これまで私たちがやってきたことが間違えていないこともわかった。日本代表として今回の結果にしっかり向き合って、アジア競技大会で優勝できるよう準備をしたい。
また、サクラセブンズをサポートしていただいた皆様、現地で応援をいただいた皆様に感謝申し上げます」
中村知春キャプテン
「フランス戦はフィジカルの強い相手に引いて受けてしまった。プレッシャーのかかった試合で、試合最初の入りがうまくいかなかったことは、今後の課題。今回コアチームに昇格できなかったことに非常に責任を感じている。しかしここから気持ちを切り替えて、今回昇格を決めた中国をアジア競技大会で倒して優勝できるよう、前を向いていきたい。 サクラセブンズを応援していただいた多くの皆様に感謝いたします」
■兼松由香
「フランス戦は試合の入りが悪く、前半に3トライを取られてしまい、難しい試合になってしまった。コアチームへの昇格を逃し失ったものは大きいが、普段の練習でももっと出来る事がある。最後の2試合のように自分たちのラグビーをすればどこが相手でも通用するラグビーなので、まだこれからも世界への挑戦を続けていきたい」
■富田真紀子
「必ず昇格しようと思っていた。(昇格のかかったフランス戦の)14分間に、自分のラグビー人生8年間をかけるつもりで臨んだが、結果を得ることができなかった。自分のタックル一つで試合の流れを変えられるような選手になれるよう、またトレーニングしていきたい」
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