4月15日

いよいよ大会前日になりました。チームはいつもの通りホテルで早朝トレーニングを行った後、大会本番の会場となるWesthills Stadiumで試合前日練習を行いました。

会場は、チームホテルからバスで約20分の自然が豊かな地域にありました。

試合前日練習では、日本の目指す『ボールを止めないラグビー』をするための準備や、早くセットして前にプレッシャーをかけるディフェンスの練習などを中心に行いました。

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今回のリエゾンはビアンカさんです。チームマスコットのトゥイーンと一緒に、サクラセブンズの練習を見守ってくれました。
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練習後は会場全体を視察。アップの場所やチームエリアなどを確認しました。

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こちらの白いテントが、今回のチームエリアです。各チーム、テントを拠点に大会の2日間を過ごします。

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ホテルに戻った後、浅見敬子ヘッドコーチが選手1人ひとりに大会で着用するジャージーを手渡す「ジャージープレゼンテーション」を行いました。

冒頭で浅見ヘッドコーチは、「1003days」と表示したスライドを見せて、2011年からの約5年間で、サクラセブンズは1003日もの練習をしてきたことを話しました。その上で、自分たちのやってきたことに自信を持つよう、選手たちに呼びかけました。

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また、ジャージーを受け取った選手たちは、それぞれ次のように大会に向けての意気込みを語りました。

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マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ選手
「これまでサポートしてきてくれた皆さんに感謝を言いたい。試合では自分のベストを出して頑張る」

 

中丸 彩衣 選手
「この中でラグビーは一番下手だけど、走りには自信がある。走りまくって、勝てるチームの一員になりたい」

 

高野 眞希 選手
「最初から最後まで基本的なことをやり続けたい。前に出続けることを積極的にやりたい」

 

桑井 亜乃 選手
「6番のジャージーがとても気に入っている。この6番のジャージーにずっといい思いをさせてあげられるようにしたい。トライにこだわりを持って、そしてトライを取られないようなプレーを思い切りしたい」

 

横尾 千里 選手
「15人制日本代表の荒木メンタルトレーナーの本を読んだ。自分に落ち着けと言い聞かせるのはあまり意味が無いこと。その時に自分自信がやるべきことに集中するのが重要。また、セブンズシリーズのランキングでは10位だけど、ピッチでは常に自分たちが勝っているチームだと意識して戦おう」

 

山中 美緒 選手
「超一流のプレーを続けられるようにしよう。良い準備をして、思い切ってプレーしよう。絶対に勝とう」

 

鈴木 彩香 選手
「仲間を信じて、リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲ることを強く心に思って大会に臨みたい。個人の目標は大会2日間でタックルプラス(タックルした後に一連の動きで起き上がってプレーすること)3つをとること」

 

谷口 令子 選手
「第3戦のアメリカ大会では、当たり前のプレーが当たり前にできず、ミスで自分たちのチャンスをものにできなかった。当たり前のプレーをやることと、一つでも多く、チームに貢献するプレーがしたい。」

 

三樹 加奈 選手
「セブンズシリーズは今回で2回目。緊張し過ぎずに頑張りたい」

 

山口 真理絵 BKリーダー
「自分が得点を獲った時や仲間がいいプレーをした時には、もっと感情を表に出して喜ぼう。そして、仲間の好プレーには『自分ももっと頑張ろう』と刺激を受けられるようなチームになろう。試合中は自分だけの世界に入らず、広い視野を持つことで、チームはさらに活性化していくと思う。自分もそれができる選手になりたいし、周りからの刺激を受けて、いいプレーがしたい」

 

冨田 真紀子 FWリーダー
「気持ちが一番大事。一人ひとりの勝ちにこだわる気持ちで結果は変わってくる。これまでのサクラセブンズで一番いい順位をとりたい」

 

中村 知春 キャプテン
「カナダにきて八重桜が綺麗に咲いていた。『サクラセブンズ』の愛称を最初に頂いた時、どういうチームになりたいか聞かれて、自分は『桜は一輪一輪の花は小さいけど、1本の幹になると人の心を動かす力を持つ木だから、そういうチームになりたい』と答えたのを思いだした。

桜は600度の法則があるらしい。2月からの気温を足して600度になると開花する。サクラセブンズも一緒で、結果が出ない時でも、今までやってきたことを信じて続けられる強さがあるか、問われているところ。今は600度を重ねている最中。厳しいところも我慢して、最後は花を咲かせられるようにしっかり準備しよう」

 

「勝浦ショック」、「熊谷ショック」、「菅平ショック」(サクラセブンズでは辛い合宿を○○(○○は合宿地)ショックと名付けています)、自衛隊への体験入隊、11部練習・・・。これまでサクラセブンズは、数々のハードな練習を乗り越えて、もがきながらここまできました。

振り返るのはまだ少し早いですが、これまでやってきたことを自信に変えて、翌日からの大会を戦い抜くのみです。

 

リオデジャネイロオリンピックまで、あと4ヶ月弱。
オリンピック本番で桜が満開になるように、まずは今回のカナダ大会でトップ4を倒します!

 

ワールドラグビー女子セブンズシリーズ第4戦カナダ大会の大会スケジュール及び結果はこちら


4月13日

ワールドラグビー女子セブンズシリーズ第3戦アメリカ大会を終えたサクラセブンズは、16日、17日に開催されるワールドラグビー女子セブンズシリーズ第4戦カナダ大会に向けて、今大会のチームホテルがあるカナダのビクトリアに入りました。ビクトリアはカナダでも特に温暖な気候に恵まれていて、英国の影響を残した歴史的な建造物が多く、緑と花が溢れるとても美しい街でした。

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カナダ遠征3日目の早朝は、ホテルの室内でトレーニングを開始。スタッフのコールに合わせて、アタックの動きを確認しました。

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朝食後、チームは地元の学校を訪れ、折り紙や習字、タッチフットをして子供たちと触れ合いました。

折り紙で作ったのは手裏剣。習字で書いた漢字は「命」、「竜」、「友」、「愛」、「花」、「志」。山口真理恵選手と冨田真紀子選手が中心になりながら、子供たちに折り紙の折り方や習字の筆の動かし方を教えました。選手たちは英語でコミュニケーションを取りながら、楽しんで取り組みました。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

今回の遠征には、チームマスコットの「トゥイーン」も、もちろん帯同中です。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

選手達はとてもリラックスした表情を見せていました。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

中村知春キャプテンが「ハッピー野郎」と呼んでチーム内で尊敬しているという2人、谷口令子選手(左)と横尾千里選手(右)。いつもチームが明るく前向きになるように、周りを盛り上げてくれています。本日も、みんなが明るくなるような芸を披露しました。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

グラウンドではラグビー部の生徒とタッチフットを行いました。ギャラリーには100名近くの生徒が集まりました。まずはお互いの国家斉唱からスタート。両国の国旗も用意されていて、本番の試合さながらの催しでした。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

選手たちはリラックスしてラグビーを楽しみました。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

昼食後は、ホテル近くのグラウンドで、速いテンポでのトレーニングを約1時間実施。選手たちは最後まで集中力を切らさず質の高いトレーニングに励みました。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

全体練習が終わった後、熱血指導を行っていたのは香川航太郎コーチ。「タックル後のボール獲得」の重要性を、選手たちに繰り返し指導しました。

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©JRFU 2016 photo by Michael Lee

 

さて、ここで問題です。こちらにあるものは何でしょうか。何やらコップの中に、白い粉とカラフルなものが入っています。

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答えは、砂糖の中にチョコレートを入れたものです。通称「シュガー」。

これは前日に考案されたもので、チーム内で相手に厳しい発言や強い言い方をしてしまった選手に対して、甘いものを差し出すためのものです。甘いもの口にしてもらうことで、落ち着いてもらい、併せてチームの雰囲気を前向きに明るくするためのものでした。

発案者は横尾選手。チームのことを常に思いやる横尾選手らしい発案でした。

ちなみに本日の午後の練習中、この「シュガー」が、スタッフのある配慮により「ソルト(塩)」にこっそり変更されました。選手たちのリアクションは、みなさんのご想像にお任せします!

カナダ大会まで、あと3日です。