競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通り条文改正に関する通達が出されました。日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。


ワールドラグビー執行理事会にて、定款に従って、以下、競技規則第3条「チーム」の改正が即日施行にて承認された:

競技規則第3条「チーム」 

(一時的交替 - 頭部外傷の評価(以下、HIA)、または、出血を伴う負傷が発生した後のプレーの再開について)

HIAまたは出血を伴う負傷が発生した場合、当該プレーヤーが一時的交替となるまで競技は再開できないという主旨のもので、この改正のねらいは、頭部外傷または出血を伴う負傷の疑いがあるプレーヤーが、速やかに評価を受け治療されるようにし、チームが認められているよりも少ない人数でプレーしてしまうリスクを冒さないようにすることである。

改正条文(赤字が改正部分):

一時的交替 - 出血を伴う負傷

  • 25. プレーヤーが出血を伴う負傷をした場合、そのプレーヤーはフィールドオブプレーを離れ、一時的交替が認められる。負傷したプレーヤーは、出血が抑えられたら、および/または、覆われたらただちに、プレーに戻る。プレーヤーが競技区域を出てから15分以内(実時間)にフィールドオブプレーに戻ることができない場合、その交替は正式なものとなる。
  • 26. 国際試合では、一時的交替が必要な出血を伴う負傷かどうかをマッチデードクターが判断する。ワールドラグビーが事前にHIAプロセスの使用を承認している試合では、出血を伴う負傷をしたプレーヤーが一時的交替となるまで、競技は再開できない。

一時的交替 - 頭部外傷の評価

  • 27. ワールドラグビーが事前にHIAプロセスの使用を承認している試合では、頭部外傷の評価を受ける必要があるプレーヤーは:
    • a. フィールドオブプレーから離れる; および、
    • b. 一時的交替を適用される(交替要員がすべて出場してしまっていても) 。頭部外傷の評価を受ける必要があるプレーヤーが一時的交替となるまで、競技は再開できない。プレーヤーが競技区域を出てから10分以内(実時間)にフィールドオブプレーに戻ることができない場合、その交替は正式なものとなる。