4月28日(水)、「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2021 プレスカンファフェンス」 をオンラインで実施いたしました。主催者・特別協賛社のほか、参加チームのうち11チーム(チャレンジチームを除く)からキャプテンなど代表選手に参加いただき、2年ぶりの開催となる本シリーズへの意気込み等を語っていただきました。



主催者挨拶

日本ラグビーフットボール協会 専務理事 岩渕健輔

 太陽生命ウィメンズセブンズシリーズを2年ぶりに開催できることになりました。7回目を迎えることになったことに、感謝をしております。太陽生命様はじめ関係者の皆様には深く感謝を申し上げます。

日本ラグビー協会の中長期改革の中でも女子ラグビーは重要なものと位置付けられており、女子ラグビーの普及・発展にとって、このシリーズは大きな存在となっています。この10余年の間に女子の競技人口は倍増し、その中心的役割を果たしてきたと思っています。

 また、特に今シーズンは「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2021新型コロナウィルス感染症対策ガイドライン」を策定しています。選手や必要な関係者には事前にPCR検査を実施するなど、対策を講じたうえで各大会を運営します。

 今年度は2年ぶりの開催ということで、選手たちも待ちわびていることと思います。一方で、今年度は入替戦を行いませんが、来年以降も、このシリーズが女子ラグビーの普及・発展の中心であり続けること変わりはなく、いろいろなチームに可能性があるような大きな大きな存在になってほしいと、日本ラグビー協会としてもしっかりとやっていきます。

 まずはこの5月、選手たちが躍動してくれることを楽しみにしています。


特別協賛社挨拶 

太陽生命保険株式会社 広報部長 伊賀耕介

 本日は多くの方にプレスカンファレンスにご参加いただき、ありがとうございます。

 昨年は新型コロナによりシリーズが中止となり大変残念でした。現在も、緊急事態宣言が出されている状況ではありますが、5月1日の秩父宮から無事スタートできることを心より嬉しく思っています。感染予防には万全の対策をとっていただき、試合に臨んでいただきたく思います。

 当社は2013年から、頑張る女性を応援したいという想いで、女子ラグビーのスポンサーをさせていただいています。当シリーズにつきましては、女子ラグビー界の底上げ、観戦の整備ということで協賛をさせていただいております。これからも女子ラグビー界が盛り上がっていけるよう応援をさせていただきます。

 選手の皆さんには、この1年間、通常生活は勿論、大好きなラグビーさえできず、いろいろな制限がありましたが、その悔しさを跳ね返して、この大会では思いっきりラグビーを楽しんでいただきたいと思います。

 当シリーズの開催に際し、日本ラグビー協会をはじめ関係者の皆様のご尽力に感謝を申し上げます。


質疑応答から

日本ラグビー協会としては、コロナ渦であっても選手の安心・安全を担保した中で大会を開催したいと考えている。当然、医療負荷をかけないことを大前提としている。東京開催の第1戦については、関係省庁とも話をして、他のスポーツも開催されることや移動制限などがないことも確認したうえで進めることにした。PCR検査はチームへ郵送での対応をしていただくことで準備をしている。検査結果が出て、土日の試合はハッキリした状態で迎えてもらう。東京大会以外の大会でもPCR検査を実施する。チームの選手人数に差はあるが、今年度シリーズを完結させるべく共に取り組んでいく。

 この太陽生命WSSに多くのチームが出場を望んでおり、試合に出られない選手たちも前向きにプレーをしてきている事実がある。まずは今シーズン、シリーズを完結させ、来年度はコアチーム以外にもパスウェイを与えるべきと考え、入替戦は実施しないものの下部チームにも参加の機会を与えたいと思う。具体的なプランはいずれ発表したい。

 

 

以下、各チームの意気込みと近況など(質疑応答から)文・構成:JRFU広報部門

 

第1戦東京大会プールA


ながとブルーエンジェルス

共同キャプテン 藤崎春菜(写真右上)

このようなコロナ渦での大会開催に感謝しています。初年度から特別協賛をいただいている太陽生命様にも感謝しています。チームとしては2連覇を目指して頑張ります。前シリーズの時と違い、今回は日本人中心のチームになっていますし、コロナ禍では練習も練習試合もあまり多くはできていませんが、ラグビーのスタイルは変わっていません。

 

RKUグレース

キャプテン 永岡萌(写真左上) 

このような会を開催いただき、ありがとうございます。チームとしては、粘り強く、アタック、ディフェンスともに継続していくチームとなれるように頑張っていきたいと思っています。また大会を通じて成長できるようなチームでありたいと思っています。

昨年度のシリーズが中止になってからは15人制で練習してきました。今年にはいってから7人制の練習をするようになりました。

 

北海道バーバリアンズディアナ

キャプテン 岡村由惟(写真右下)

秩父宮での東京大会には出られなくなってしまいましたが、賢明な判断を上の方たちが悩んで決めてくれたので、私たちはこの決断を真摯に受け止めています。私たちとしてはやることは変わらず準備期間が延びただけと考えています。マイナス思考、ネガティブな考えはなく、東京大会に出場できるチームに第2戦以降で負けないようしっかりと準備をしていきます。

チームのストロングポイントは、グラウンドを広く使ったラグビーをして、ハードワークして1戦必勝を目標に頑張ります。2年ぶりの大会なので楽しみにしています。

私田にはホームグラウンドがあるので、活動に対する規制はありませんでしたが、メンバーが少なく7対7での試合は難しく、と言って近くにチームがないのでバーバリアンズの男子も加えて練習をしていました。外国人選手は合流できていません。

 

四国大学女子ラグビー部

共同キャプテン 井上藍(写真左下、左)

共同キャプテン 吉田萌香(写真左下、右)

初参戦なので自分たちのプレーをしっかりやっていきたいと思います。4学年そろうのが初めてなので、4年間積み上げてきたものをしっかりと100%出し切れるように頑張ります。

このコロナ禍では練習試合を2~3試合しました。それ以外は部内マッチしかできず、2か月前にやったのが最後です。昨年は15人制に注力しましたが、試合も1試合でした。

今月から1年生が6人入部して全員で29人になりました。4学年がまとまって練習をしています。去年より人数が増え7対7ができるようになりましたが、学科での勉強が忙しく、練習に出られないことも多いので、共同主将としました。

 

 

第1戦東京大会プールB



ARUKAS QUEEN KUMAGAYA

キャプテン 公家明日香(写真左上、右)

バイスキャプテン 谷口令子(写真左上、左)

前回は総合2位だったので、今シーズンこそ年間総合優勝を目指して頑張りたいと思います。今年にかけている選手がいる一方で初めての参加者もいるので、それぞれの選手の想いが込められたシーズンとして、チーム一丸となって精いっぱいのプレーをしていきます。

昨シリーズが中止になってからは15人制をメインに練習をしており、セブンズは今年に入ってから練習試合などをこなしてきました。

注目してほしい選手は、今年は選び難いのですが、個人的には立正大4年のバティヴァカロロ アテザ 優海選手です。自分で抜く能力、周りを活かす能力に注目してください。

 

東京山九フェニックス

キャプテン 辰己千亜希(写真右下、左)

バイスキャプテン 塩崎優衣(写真右下、右)

コロナ渦にも拘らず今シーズンの開催を決定していただき、ありがとうございます。チームは新メンバー16人を迎え大所帯になりました。チーム一丸となって優勝できるよう頑張っていきます。攻めたぎるラグビーを目指して頑張っていきます。選手が増えて競争も高まり、新人の特徴も明らかになってこれまでとは違うチームになっていると感じます。

昨年は太陽生命WSSが中止になって、15人制に切り替えました。今年は3月に新人が合流して紅白戦などしてセブンズを始めました。

私たちのチームでは、SHの佐々木千颯に注目してほしいです。今年から社会人になり、これまではなかなかメンバーに入れなかったのですが、今年はメンバーになり、ひたむきに黙々と頑張る選手です。

 

自衛隊体育学校PTS

チーム代表選手 石井寿依(写真右上、左)

チーム代表選手 葛西杏奈(写真右上、右)

チームのストロングポイントは底なしのスタミナです。公式戦ができることに感謝をして、応援してくださる皆様に私たちのプレーで元気を与えられるよう、思いっきり選手一同楽しみたいと思っています。規律と団結力をモットーに、感謝の気持ちを忘れず自衛隊らしいラグビーで最後まで戦いたいです。

15人制のシーズンが終わり、年明けからはセブンズに取り組んでいます。練習試合数は少なかったのですが、自分たちでメンタルトレーニングを取り入れて注力してきたことで、一日3試合を通して戦うマインドセットを実施しました。新人の秋田若菜選手は4月から練習に参加しています。スピードがあり、細身ながらパワーもあり期待していますが、PTSで注目してほしいのは、個人的には新1年生の170㎝の石井咲蘭選手です。手足が長く、ブレイクダウンなどゲームに勢いを与えてくれます。

チーム創設5年目で今年のチームでは石井咲蘭選手のみ未経験者。一昨年からPTSでラグビーをしたいという希望者が入って来るようになりました。現在は16名ですが、これから勝っていけばそういう人が増えてくると期待しています。

 

追手門学院女子ラグビー部VENUS

キャプテン 土井望愛(写真左下、右)

バイスキャプテン 堀毛咲良(写真左下、左)

 新型コロナの影響で昨シーズンが中止になって、出場できず辛い思いをして卒業した先輩たち5人の分も背負っていることに加え自分たちにとっても最も重要なシリーズですので、良いプレー、成長したところを見てもらえるよう、優勝を目指して頑張りたいと思います。PR動画の通り、新しいメンバーも増え、新しい追手門ヴィーナスを見てほしいです。明るさと、前シーズン同様の粘り強いディフェンスで1戦1戦頑張ります。

 新型コロナの拡大により大学からの活動への制限が厳しくて、15人で練習しましたが練習試合も禁じられ、対外試合が全くできていませんでした。

 追手門では、バイスキャプテンの堀毛咲良選手。ボールを持った時のアタックスピードだけでなく、ディフェンスのスピードに注目してください。

 


 

東京大会プールC



MIE PEARLS

共同キャプテン 齊藤聖奈(写真左上、右)

共同キャプテン 山本実(写真左上、左)

2021年度のチームスローガンは「アイアン・シャープ・アイアン(鉄が鉄を磨く)」であり、チームメイトがぶつかり合ってお互いに成長するという意味があります。今年は2月の15人制の女子日本選手権で優勝しました。これでチームの若手が自信をつけてきており、この勢いで太陽生命WSSに臨みたいと思います。チームの目標は、総合優勝です。また、最終戦の鈴鹿大会はホームなので絶対に優勝したいです。

昨シリーズは中止となったので15人制に注力してきましたが、四日市工業高校の男子選手たちと練習試合をしたり、パールズ内でも白熱した紅白戦を実施してきました。   

うちの注目選手は、若手の三谷咲月選手です。ジュニアチームからトップに上がってきて、太陽生命WSSは2回目の出場になります。スピードとキックに注目してください。

外国籍選手が昨年から2名いますが、コロナ禍でも帰国せずに日本にいました。

 

YOKOHAMA TKM

キャプテン 松永美穂(写真下)

チームとしては今年度創部10周年であり、一般社団法人になりました。2年前のTKMとは大幅に選手が入れ変わり、新しく生まれ変わったチームとしてどんな時もひたむきに全員で挑戦者として戦い続けていきます。

昨年度の太陽生命WSS中止後もセブンズを練習してきたのですが、選手の働く場所は医療現場ですので、コロナ禍でなかなか集まれませんでした。厳しい環境でしたがZoomなどオンラインを活用してお互いにできることをやろうと、感染予防対策を万全にして取りくんできました。

TKMで注目してほしいのは日体大から来た片山菫選手。大学時代には太陽生命WSSにケガで出られなかったのですが、今年初めて出場します。キック、パス、スピードに注目してください。

NZからの3選手は来日できていませんが、昨年から2人の外国人選手が在籍しています。

 

日本体育大学ラグビー部女子

キャプテン 古屋みず希(写真右上)

今年の目標はシリーズ年間総合優勝です。3月から新チームとなり、下級生が主体的に行動してチーム全体で切磋琢磨しながら日々成長しています。チームには走力のある選手や、フィジカルの強い選手も多いのでアグレッシブな、チームプレーに注目してほしいです。

 昨年度の太陽生命WSS中止後は15人制にシフトして練習してきましたが、今年の3月、4月からセブンズの練習に取り組んでいます。練習試合も3~4試合実施してきており、太陽生命WSSのような雰囲気の中でもでもできると手ごたえを感じています。

特に2年生の吉野舞祐選手は走力がありフィジカルも強く、激しいタックルに注目してください。

PRビデオの製作には丸一日かけました。キックでボールをバケツに入れるシーンは大変でした。