5月26日、秩父宮ラグビー場にて行われたウイダージャパンセブンズ 試合後に行われた記者会見の様子です。

カップトーナメントで優勝したリコーブラックラムズ 田沼宏之コーチ、横山伸一キャプテンと、今試合で現役引退となった東芝ブレイブルーパス松田努選手が登壇しました。

 


リコー記者会見 田沼コーチ(右)、MVPも獲得した横山伸一キャプテン(左)

■リコーブラックラムズ

◎田沼宏之コーチ
「素晴らしい大会に参加で来て感謝しております。実は、我々は繰り上がって参加できたチームで、これをチャンスととらえ、日ごろ厳しい練習をしている選手にその力を発揮する場ができたと臨みました。特に若い選手が活躍してくれました。この結果に満足することなく、トップリーグや日本選手権であの場に上れるようやっていきたいと思います」

-松田選手に一言?

「現役の間は公私にわたってお世話になりました。非常に明るくて、僕がラグビーがうまくいかずに落ち込んでいた時、気持ちを上げてくれました。引退は非常に残念です。タフな部分をさらっとやってしまう凄さがあります。尊敬する松田さんの引退試合に、一緒にグラウンドにいられて縁を感じます」

◎横山伸一キャプテン
「お疲れ様です。まず、優勝を目標に掲げず、1戦1戦を戦ったことと、相手のチームを気にせずに僕らがやりたいことだけシンプルに突き詰めたことが良かったと思います。7人制は勝っても余裕の勝ちはありません。タフにやっていく、そこへ帰ろうと言ってきて、それができたのかなと思います」

-MVPを獲ったが?

「一昨年も釜石に勝ってしまい(笑)、今日も松田さんの引退試合で勝っちゃうのかなという不安もあり(笑)、真剣勝負なのでちょっと飛び込んだところを狙って獲れましたが、良い選手もたくさんいる中で選んでもらえたのは光栄です。僕はたまたまトライを獲っただけで、それがアピールになったのかなと思います」

-100万円の使い道は?

「金額は選手には分からないようにしてくださいと言ってあります。金欲があると難しいですから。個人的には東北出身なので、何割かリコーとして東北復興に使って頂ければ良いと思います。」

-賞金大会のモチベーションは?

「個人的な感想ですが、お客様が観ていて100万円かかっているんだと意識してくだされば盛り上がると思います。お金を取りに行くわけではありませんが、選手の士気は高まったと思います」

-ウイダー1年分は?

「僕はこんなに小さいので、毎日飲みます!」

-松田選手に一言?

「レジェンドです。トップリーグでも引っ張ってもらいました。すごく残念です。僕も40歳まではできないと思いますが、後輩やトップリーグのために経験した思いや技術を少しでも伝えていけたらと思います」

■東芝ブレイブルーパス

◎松田努選手
「一度は辞めた身なのに、決勝まで進めて、現役時代によく味わった、勝つか負けるか分からないゲームをできた幸せを感じています。僕じゃなく、動ける選手がいたらとチームに申し訳ない気持ちですが、今できる精一杯をやりました。僕自身は楽しかったです。府中もそうですが、大学時代から秩父宮で試合できる喜びを感じていました。最後にそこで試合できて、セレモニーや胴上げまでしてもらい、どの選手もできることではないので、幸せです」

-パレードで声を掛けられていたが?

「お疲れ様とか、試合を頑張ってとか声を掛けてくださいました」

-ダービーの結果は、今、お伝えしましょうか?(松田選手は無類の競馬好きで有名)

「試合中に、武豊とか聞こえてきて、ここで言うなよと(笑)。ロマンを求めているので、レースを見たいんです」

-決勝では勝てば100万円でしたが?

「そんな余裕はなかったです(苦笑)。忘れていました」


東芝ブレイブルーパス 松田努選手

(終始、和やかな引退会見でした。これも松田選手の人徳でしょう。お疲れ様でした)

(須藤太郎)