日本代表フィジー遠征メンバー フィジー遠征スケジュール ■2013年6月2日(日) フィジー遠征最終日。 昨日のフィジー代表戦では残念ながら敗北してしまいましたが、ここで下を向かずに 1週間後に備える最大の敵、ウェールズ戦へ向けてすぐに気持ちを切り替えていきます。 昨日は施設の関係もあってしっかりリカバリーができなかったこともあり、今日最初のアクティビティーは リカバリーです。 プールサイドでのストレッチや強度が軽めのストレングス、プールの中でのウォーキングを 順々に行いました。 藤田選手とウィング選手が入っているのはアイスバス。2人ともにっこり笑顔ですが、 約10℃前後のキンキンに冷えた水です。 チームミーティングでは、ジョーンズ ヘッドコーチと北川選手が腕相撲? チームで一番大きな北川選手とジョーンズHCが腕相撲をやったらどうなるでしょうか。 通常であれば北川選手が勝つでしょう。でも実際に勝ったのはジョーンズHC。 大きなウェールズ代表に勝つための極意がここにありました。 夕方には1時間ほどでしたが、集中した練習を行いました。 まずは円陣からスタートです。 チームミーティングで確認したアタックのシェイプの実戦練習です。 練習を終えた後は、しっかりとストレッチを行いました。 藤田選手がスピードトレーニングを行っているとジョン・プライヤー S&Cコーディネーターが 近くでキック練習をしていた五郎丸選手を呼び出し、「通訳お願いします」とお願い。 五郎丸選手が藤田選手への通訳を行っていました。 フッカー陣は上へ向けてスローする練習を自主的に行っていました。 これでフィジー遠征も終わり、明日の朝には日本へ向けて飛び立ちます。 ■2013年5月31日(金) フィジー遠征5日目。とうとう明日にフィジー代表戦を控えます。 練習前には恒例のチームミーティングでジャージープレゼンテーションが行われました。 とうとう日本歴代最多キャップ数を更新する小野澤選手。 エディー・ジョーンズ ヘッドコーチからのジャージー贈呈です。 「79試合積み重ねてきたけど、いまだ不安もあって。常に自信もあるけど、不安もある。 リラックスすることもあるけど緊張して入らなければいけないときもある。この不安や緊張が あるから次の一歩を踏めるし、あと24時間あるからしっかりいい準備をしたい」と小野澤選手。 2001年の代表デビューから約13年。とうとう80キャップをフィジーの地で達成します。 試合前日練習は明日のスタジアム、チャーチルパークで行いました。 雨が降りそうでしたが、どうにか練習中は持ちました。ただ、湿度がとても高く、 選手たちは早々に大量の汗をかいていました。 約1時間という短いながらも集中したセッションで、明日のフィジー代表戦へ向けて照準を合わせます。 田村選手はキックオフの練習を入念に行っていました。 小野澤選手率いるウィング組。小野澤選手が細かくいろいろな決まり事を説明しています。 最後にわざと水をかけたボールでキャッチの練習をする小野澤選手。いい準備をすることで 「いつもやれることをいつも通りやるだけ」とのことを実戦していました。 2年前にはフィジーでフィジー代表を撃破しているだけに、その再現としたいところです。 応援をお願いします! ■2013年5月30日(木) フィジー遠征4日目。 明後日にフィジー代表戦を控え、本日の練習は少し強度を落として午前中のみの練習となりました。 フロントローはホテルの屋外に特別にジョン・プライヤーS&Cコーディネーターが設置した ジムエリアでのメニューを行いました。 頭から足の先まで一直線にしたプランクの姿勢で、そこに二人がかりでの圧力がかかります。 二人はプランクの姿勢を取っている選手の姿勢を少しでも崩そうとし、プランクの姿勢を取っている選手は 崩れまいとして体幹を鍛えます。 このプランクを取っていたのは畠山選手。まったく動じませんでした。 その後FW陣はホテル内の敷地でラインアウトのサインプレーの確認です。 サラセンズの現キャプテンでもあるボーズウィック スポットコーチが目を光らせます。 ラインアウトからモールアタックの練習です。 フィジー代表戦へのメンバーが確定し、フィジーで合流したマイケル・リーチ選手が スターティングメンバーに名を連ねました。 ジャパンにとってもリーチ選手の復活はうれしい限りです。 BK陣は2グループにわかれてパスの速さを競うゲーム感覚の練習です。 フィジー代表戦で日本歴代最多キャップを更新することとなった小野澤選手。 特に気負いもなく、「いつものことをいつも通りやるだけ」と大記録達成前でも淡々としています。 そして練習後にヤシの実を見つけた日和佐選手と内田選手。 内田選手の腕力で真っ二つ。。。 でも中身はあまりおいしくなかったようです。 午後はリカバリーなどを行い、リラックスして過ごしました。 とうとう明日は試合前日練習。 フィジーのホームに負けない応援を日本からお願いします。 ■2013年5月29日(水) フィジー遠征3日目。 早朝のウェイトトレーニングはジョン・プライヤーS&Cコーディネーターに指名された メンバーでしたが、中にはみずから志願して行う選手も。 コーチたちはこのような選手たちの姿勢もしっかり見ているので、自主性、積極性が大事なことです。 午前中のスキルトレーニングはフィジーの軍施設の中にあるジムで行いました。 また、3日目にして初めて晴天に恵まれました。 ジムの中ではそれぞれポジション別にカスタマイズされたメニューを実施します。 懸垂をしている今村選手と福岡選手。 山下選手があげているベンチプレスは150kgだそうです。 そして数人ずつ外でピックアップメニューとしてブレイクダウンの2人目の動きのおさらいを行いました。 前回のトンガ代表戦後の記者会見ではエディー・ジョーンズ ヘッドコーチがあげていた課題の1つ。 3つの箇所にボールが設置してあり、ワイズマンテル テクニカルアドバイザーが言う番号の場所に 即座に寄り、2人目はテイクダウンをするというイメージです。 午後の練習は実戦形式の練習を行いました。 天候も午後まで持ち、一日を通して初めて晴天の中で練習を行えました。 ボーズウィック スポットコーチの下、ラインアウトのサインや ラインアウトからモールアタックを確認します。 そして練習終わりのスクラムセッション。 フィジーのスクラムマシーンを用意してもらいました。 同じスクラムマシーンでも国が違うと形も違いますね。 急遽練習を見に来ていた現地の方にも乗ってもらいました。 明日にはメンバーが確定し、フィジー代表戦へ向けてさらに集中していきます! ■2013年5月28日(火) 前日27日にフィジーに到着し、午後に通常の練習を行った後は 移動で疲れた体を癒すためにも良い食事が必要ということで、チーム全員で鉄板焼きを食べに行きました。 牛肉、鶏肉、野菜、ラム肉。みんなモリモリ食べて、体力を一気に回復しました! 28日の朝はフィジーでももちろん早朝練習です。 5時30分から時間差をつけて全員ウェイトトレーニングを行いました。 早朝にラインアウトを主に見てくれるスティーブ・ボーズウィック スポットコーチが合流しました。 朝食後すぐの7時30分からラインアウトのリーダーを集めて早速ミーティングを行いました。 続くチームミーティングではボーズウィック スポットコーチの挨拶。「ここに来れてとてもうれしいです」と 日本語での挨拶でした。 午前中の練習では、昨日27日の練習に引き続き、雨が降ったり止んだりする中での練習となりました。 前回のトンガ代表戦では残念ながら出番がなかった内田選手。フィジー代表戦での出場を狙います。 高い湿気と雨でボールが滑りやすい環境の中、ミスが出るとジョーンズ ヘッドコーチが思わず声を荒げる場面も。 トンガ代表戦では何度も突破をはかっていたマレ・サウ選手。続くフィジー代表戦でも 強靭なフィジカルを活かして突破してもらいたいです。 練習後はホテルにすぐに戻り、プールとアイスバスでのリカバリーを行いました。 ジョーンズ ヘッドコーチが手に持っているのは氷の山。 肩までしっかり入るように命じられたフロントロー陣にさらに氷を投入します。 そしてロック、バックロー陣。さらに新しい氷の山が投入され、思わず大野選手が「タイタニック・・・」と漏らす場面も。 伊藤選手も「ジャック!」と叫んでいました。 少し氷が見えにくいかもしれませんが、かなり大量の氷が浮いています。 あまりの冷たさに顔がフリーズ気味の安井選手。 プールでのリカバリー。 なんと山下選手がプールサイドから前方一回転。 連続写真でご覧ください。 ■2013年5月26(日)・27日(月) 25日のパシフィック・ネーションズカップ第1戦、対トンガ代表では残念ながら敗北を喫してしまいました。 その中、小野澤選手は代表キャップ数が歴代1位タイに並ぶ大記録を達成。 試合後のミックスゾーンでも多くの報道陣に囲まれていました。 翌日、フィジーへ向けて出発の前に、トンガ代表戦のリカバリーをプールで行いました。 プールの中でのストレッチやウォーキングと、温かいジャグジーと交互に行い、疲労を軽減します。 フィジー遠征メンバー以外は一度横浜で解散、そして8日のウェールズ戦(花園)を前に3日に再集合となります。 全員揃ってのチームミーティングが行われました。手を挙げているメンバーは 以前にフィジーに行ったことがある選手。かなり多数の選手が行ったことある地です。 成田空港へは珍しく電車での移動となりました。 成田からトランジットをする仁川国際空港まで約2時間、その後仁川からフィジーまでは約10時間の 長いフライトでした。機内では水分補給をこまめにし、ストレッチも離席した際に行うように心がけます。 到着すると南国感あふれるお出迎え。 ですが、残念ながら天候は激しい雨と雷。一度着陸を回避したほどの雷で、 飛行機から荷物を出す作業が雷のため停止となったため、荷物を受け取るのに約3時間、バゲージクレームで 待つことになりました。 無事に荷物も取り、ホテルでは一人一人貝殻でできた首輪をかけられて歓迎されました。 直後のチームミーティングでは、フィジーで合流となったマイケル・リーチ選手がスピーチ。 現在スーパーラグビーのチーフスで出場機会を伺っているリーチ選手。 「チーフスではいい経験をさせてもらっています。フィジーにはいつも負けているので 今週末は絶対に勝ちましょう」と力強いコメント。ケガが心配でしたが、すでに練習試合では 3試合出場しているということで、今週末も期待できそうです。 到着後、午後は早速練習を行いました。 練習開始時は雨が止んでいましたが、途中からまた土砂降りになる悪天候。 ピッチ状況も決して良いとはいえません。 その中でもスクラムの練習。今週末のフィジー代表戦でも雨の予報なので、本番を意識した 練習となること間違いありません。