さあ、ラグビー男子日本代表の2025年シーズンの締めくくりであり、重要な試合が続くヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」が始まりました!
2025年シーズンのハイライトであるだけではなく、2024年から始まった第二次エディーJAPANの超速ラグビーの進化具合を確認する上でも、今回の遠征は非常に重要なものとなることでしょう。
こちらのレポートでは、選手達の日々の準備の様子など、見せられる可能な限りレポートします!
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11月23日
試合から一夜明け、チームは帰国の途につきました。
しかし、まだまだレポートすべきいくつかの事が残っていますので、本日まとめて報告させていただきます!

まずは試合前日のジャージープレゼンテーションでの様子です。
この日のゲストプレゼンターは海外なのでいませんが(ジャージはワーナーキャプテンから手渡されました)、その前にサプライズで映像が流されました。

最後の試合にチームへの激励メッセージを送ったのは、チームを途中で離脱したチームメイト達。
「画面で見ながらみんなの頑張りを誇りに思っています」と江良選手。

ティエナン・コストリー選手。

リーチ マイケル選手。初のメンバー入りした山本秀選手へのお祝いと激励のメッセージもありました。

石田 吉平選手。
他にもベン・ガンター選手や、中野 将伍選手からも熱いメッセージが送られました。
疲れが残る中、最後の最後まで選手達が頑張れた理由の一つはこうしたチームメート達の思いや絆があったこともあげられるように思います。
続いて、だんだん恒例となって楽しみにしていたファンの方も少なからずいるであろう選手達主導による表彰式が行われました。
今までは結果が出ない中での気持ちを入れ替えてのセレモニーでしたが、本日は勝利したので思う存分、お祝いができます!
まずは選手が選ぶMVPの選手から。試合に出られなかったノンメンバーの選手達が話し合って、選手が選ぶベストな選手にこちらの日本刀(そして何よりも選手に選ばれたという名誉)が贈られます。
(ピンぼけの写真しかなくすいません)今回のプレゼンターは前回の表彰でノンメンバーながら練習での献身的な働きで、研ぎ石(ジャパンファースト)を受賞した土永 旭選手。
「80分間攻守において献身的に戦い続け、チームに貢献した」タイラー・ポール選手に贈られました。
エディーHCも祝福の拍手。
「皆さん、ありがとうございます」
「・・・・やっと勝てて最高の気分です。何週間もハードワークしてきたから私たちはこの勝利に相応しいと思います。」
先週は思い通りの結果が出ませんでしたが、今回勝てたのは何より(自分がというよりも)チームの努力のおかげだと思います。」と謙虚に話すタイラー選手。

続いてディフェンスの要となった選手に贈られる兜。プレゼンターはギャリー・ゴールドコーチ。「みんな頑張ったが、今日のディフェンス賞はジャックに贈りたい」
これもほとんどの皆さんは納得でしょう。チームを救うビックタックルだけでなく、80分間、チームの為にディフェンスを続けたジャック・コーネルセン選手に贈られました。
普段クールなコーネルセン選手もこの笑顔。「タイラーが言ったように本当にこの5、6週間私たちはハードな練習をこなしてきました。勝利に値するチームだったと思います。3分前に逆転されてしまいましたが、チームの誰も焦らずに、次何をするべきか同じ絵を見て行動できたのが何よりも大事だったと思います」
途中出場選手の中で最も試合にインパクトを与えた選手に与えられるこちらの金槌はニール・ハットリーコーチングコーディネーターがプレゼンター。
「今回のような拮抗した試合になればなるほどフィニッシャー(交代選手)の重要性が高まりますし、特にスクラムやモールディフェンスにおいてそうだと思います。その点で、本日の賞はその役割を立派に果たした為房 慶次朗選手に贈ります」とハットリーコーチ。
「スクラムはしっかり組めたと思いますし、接点のところで誰も負けなかったのが良かったと思います」と為房選手。

大きな拍手と掛け声で盛り上げるハーフ団の二人。

最後は今回チームに貢献した選手に贈られるジャパンファーストの研ぎ石。こちらは一週間の準備も含め、試合に出場していない選手、スタッフも含めて対象です。「先週は登録メンバーに入ったけれど試合には出られず、今日も3分しか出ていないけれども」
「一切文句を言わず、一生懸命練習してチームを支えてくれた」という事で、福田 健太選手に贈られました。

チームのムードメーカーとして笑いをとった後、「ありがとうございます。試合中、緊張していてパスの取り方を間違えてしまいました。次はああいう状況でもしっかり取れるようにしたいと思います」と反省点を述べました。

恒例となった受賞者の記念写真。なかなか笑顔で写真に収まる事ができませんでしたが、本日は勝利を飾って、選手達も
笑顔が見られます。

最後に、普段は(戦術的な問題などの都合で)ご紹介できないエディー・ジョーンズHCの試合後のメッセージをツアー最後ということで、少しだけご紹介します。
「今シーズン、みんな本当にハードワークしてよく頑張った。最初にウェールズに勝利し、最後にジョージアに勝利する事ができた。来年はトップ10のチームに勝つことがターゲットになる。ツアーを通じて、トップチームとの力の差を感じたと思う。次再び合宿で集まるときにはそのギャップをチーム全員で埋めていこう。本当にみんなのパフォーマンスが改善した!」

そして、ツアーを終える前に忘れていけないのは対戦相手ジョージアのファンの皆様のホスピタリティ。試合中はヒートしましたが、試合後は多くの地元の方々が、日本代表に暖かく拍手で健闘を讃えてくれました。ノーサイドというラグビーの素晴らしさを再確認した瞬間でもありました。

現地、そして日本で応援していただいたファンの皆様、本当にありがとうございました!
日本代表は、来月初旬に組み合わせが発表される2027年のワールドカップでのトップ4を目指し、来年よりパワーアップした
姿を見せてくれることと思います!
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番外編
一方、本編で紹介しきれませんでしたが、ウェールズ戦の試合直前に合流した森 勇登選手。
レポートの中でも度々姿を見せていたと思いますが、トレーニングでは、献身的にプレーするなど、チームの準備の為に貢献してくれました。
そして、その森選手は、試合前日、なぜかオシャレなジョージアの地元レストランに。
ジョージア人に混じって何やら、ジョージア料理を試食しています。
ジョージアワインで乾杯。
実はこれ、ジョージアラグビー協会が制作する日本とジョージアの友好と文化理解の為の動画撮影で、日本代表として森選手が参加しました。
こちらはジョージア代表から参加したゲオルギ・テトラシュヴィリ選手。先週のカナダ戦にも1番で途中出場したプロップの選手で、2018年の来日メンバーでもあります。
番組出演前は話すのは得意ではないと不安がっていた森選手ですが、初めてという食レポもきちんとこなしていました。もちろん食事しただけではなく、日本のラグビーについて、ジョージアのラグビーの印象についてなど互いのラグビーや文化について話し合いました。
こちらの動画はジョージアラグビー協会のSNSなどで公開されるそうです。こうした形でラグビーが両国の文化交流にも貢献できるというのは素晴らしいことだと思います。森選手、お疲れ様でした!
11月22日
さあ、試合当日です!もう結果を知っている方がほとんどかと思いますが、とりあえず試合前から振り返りましょう!
選手をのせたバスがスタジアムに到着しました。
こちらはロッカールーム。
まずは紫色のウォームアップ用シャツに着替えます。
そしてミーティング。
エディー・ジョーンズHC「良い準備はできている。あとはしっかりとやってきたことを実行するだけだ!誰かがやってくれると期待するのではなく、はじめから全ての選手が実行しなければならない!」
「さあ、行こう!」
ワーナーキャプテンは、相手チームのキャプテンとコイントス。
グラウンドに出て、ウォームアップです。
スクラムを組むフロントローがオーウェンコーチと円陣。スクラムの強豪であるジョージアであっても準備してきたスクラムを組めば十分戦えます。
竹内選手のスクラム前のルーティン。
さあ、ウォームアップは終了です!
さあ、濃紺のジャージーに着替えて、いよいよ試合まで待ったなし!
選手一人一人に声をかけるエディー・ジョーンズHC。
そして、選手同士で抱擁。
ワーナーキャプテン「とにかく最初から行こう!」
「さあ、行こう!」
こうしてグラウンドへと出て行きました。
こちらからはハーフタイムの様子です。今シーズンの前半の試合と明らかに違うのは、選手達が自主的によくコミュニケーションを取るようになりました。
ハーフタイム終了前の円陣。
こうしてハーフタイムを終えて、グラウンドへと戻って行きました。
・・・その結果はご存じのことかと思いますが、日本代表 25-23 ジョージア代表 (前半16-6)で日本の勝利となりました!
詳しくはこちら。
改めて、応援していただいた皆様、ありがとうございました!
11月21日
「リポビタンDツアー2025」の最終戦となる日本代表 vs ジョージア代表まであと1日に迫りました!
明日の試合会場、ジョージアの首都トビリシにあるミヘイル・メスヒ・スタジアムです。
選手達がグラウンドにやってきました。幸いなことに天気も良好です。明日も良好なピッチコンディションが期待できそうです。

集中して最後の練習を終えました。円陣です。
今回のツアーで、ディラン・ライリー選手とともに副キャプテンを務める李 承信選手。円陣でも冒頭に発言することが多くなりました。
そして頼れるキャプテンとして練習、試合ともにプレーでチームを牽引するワーナー・ディアンズ選手。
齋藤 直人選手もリーダーグループの一員として、チーム内で多くの発言をしています。
初のメンバー入りを果たした山本 秀選手。出場すれば初キャップ獲得です。
バックスは全体練習後もハイボールキャッチのトレーニング。こちらはボールを蹴り上げる福田 健太選手。


ナイスキャッチ!長田 智希選手。
こちらは初の先発出場となる植田 和磨選手。
一方で、明日の試合に出場しないノンメンバーの選手は、全体練習後もエディーHCの下、激しいトレーニングを行っていました。
こちらはこれまでの試合でも必ず見られた光景です。これまでもそうだったように、きっとこの中から、次の試合で活躍する選手が出てくることでしょう。
11月20日
20日はリカバリーの1日となり練習はお休みでした。
そんな中メンバーの発表がありました。

チームは、夕方にミーティングを行い、先週の試合のゴールドエフォート(一つの仕事に満足せず、すぐ次のプレーを行って献身的にチームに貢献した選手にカウントされる)の表彰が行われました。

今回の受賞者は、5回のゴールドを達成した長田選手。

前回の受賞者の一人だった下川選手からゴールドキャップが贈られました。

そして、ゴールドダルマに目を入れていきます。
そして夜にはワーナー・ディアンズキャプテンとエディー・ジョーンズHCによる会見も行われました。
- エディーHC「ジョージアはランキングがジャパンよりも若干上のチームとなりますが、非常に良い準備ができました。前回の試合から怪我で離脱者が出てしまったにも関わらず、チームとしては非常に良い準備ができています。ジョージアとの対戦というのはフィジカルで速い展開になるでしょうから、我々ジャパンとしては、最初から受けないで、しっかりと攻めていきたいと思います。ジョージアは非常にタフでフォワードを主体に攻めてくる。そういったチャレンジがはだかっているということもしっかりと覚悟していますし、それに対する準備はできています。」
(ジョージア戦に向けて気をつけているところ)「ジョージアが得意なスクラムとラインアウトからのモールを、一番フォワードとして今週修正をしないといけないと思いながら練習をしてきました。ウェールズ戦を見ると、やはりジョージアもそこで戦ってくるかと思いますので、それを止めないといけないです。」
(怪我人が多いが練習で怪我人が出ないように気にしているのかという質問に対して)
「特に考えていないというか、練習内容、試合のことに集中していますので、誰が怪我したとか、人数がどうなったなどと考えていません」
(出れば初出場となる山本秀選手について)
「すごいタフな選手で、ハードにキャリーしてハードにタックルしてくる選手で、凄くハードワークをする選手です。どんなプレーでも百パーセント出してできますので、練習ではすごく大変です。」
- エディーHC「若手の日本人のロックを育成したいという考えがあるので、今回山本秀や伊藤鐘平が、ツアーメンバーに入っています。彼らは非常に高いレベルで適応してくれたと思います。そして、彼らはバックローもできるという強みもあるのですが、現状以上に外国人選手ばかりにロックのポジションを依存してはいけないと思っているので、日本人選手の成長は今後のチームの発展に非常に大事になってくると思います。」
11月19日

現地時間で水曜日。この日のトレーニングが2025年11月のヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」の最終戦ジョージア戦に向けての実質的な最後の本格的なトレーニングとなります。(前日のキャプテンズランもありますが、ここではそこまで激しく体をぶつけたり、長い時間のトレーニングを行わないので)幸いなことに昨日に続いて快晴で、絶好のトレーニング日和となりました。
グラウンドに誰よりも早く出てきたエディー・ジョーンズHC。
さあ、練習のスタートです!
一瞬、グラフィティのボールが本物に見えてしまうトリックアートのような一枚。
これまでの試合では、ゴール前まで迫っても、最後の最後でミスなどでトライに至らないプレーが多く見られました。こうした問題を改善する為、日々の練習からフィニッシュまでこだわってトレーニングを行っています。日々のトレーニングでも、ゴールラインを割るまで、気を緩めない選手の姿がありました。
何やら、植田選手にアドバイスする麻田コーチ。
平生選手の激しいタックル。
ハイボールの争奪戦も。

選手達の疲れもピークに達していることかと思いますが、そんなことを一切感じさせない動きを見せてくれました。昨日今日、確認した動きを週末の試合できっと見せてくれることでしょう。
明日はリカバリーでしっかりと休養した上で、試合前日のキャプテンズランに臨みます!
11月18日
ジョージア到着から一夜明けて、本日から練習再開です。

こちらがトレーニング場。ジョージアらしく山に囲まれた美しいスタジアムです。
ちょっとゆるめないい感じのイラストが描かれた壁画も。
こんな感じでスタジアムの周りは全てグラフィティ(ストリートアート)な装飾です。
禁煙と書かれたサインの真下に灰皿スタンドがあるところもちょっと緩くていい感じ(?)です。
さあ、選手達が到着しました。英国に比べると暖かい気候ですが、それでもかなり肌寒い気候です。

トレーニングの内容については、この日も特に説明はありません。
限られた日数で準備をしっかりと行い、最後の試合、ジョージア戦に備える選手達に応援よろしくお願いします!
11月17日
長い移動時間をかけて、最後の決戦の地、ジョージアの首都トビリシに到着しました。
と、その前に、こちらは週末に試合を行ったプリンシパリティスタジアムの隣にあるカーディフの第二グラウンド。
試合翌日ですが、選手達の姿が・・・
そうです。トビリシに出発する前に、短い間ですがトレーニングを行いました。
・・・内容は、省きますが、短時間に集中した内容でした。
次の試合に向けて、1週間集中していい準備をしよう、と話すワーナーキャプテン。
フッカーの平生選手と佐川選手は、エディーHCが見守る中、スローイングの居残り練習です。
こちらはカーディフを出る前に撮影した集合写真。背後に見える城壁は、カーディフ城の城壁です。
そして、試合後の恒例の表彰についてもレポートしなければいけませんね。まずはこちらは試合後のエディーHCのお話しから。
本当に悔しい敗北でした。選手も、試合後になかなかポジティブな気持ちになるのは難しかったと思います。
「しかし、まだ一試合あり、その試合は最も重要なものになる。今から気持ちを入れ替えて次の試合に集中しなければならない」とエディーHC。
こうした中で、気持ちを入れ替え、まずはこの試合でファーストキャップを獲得した3選手に対してキャップの贈呈式が行われました。ホッキングス選手へのプレゼンターは下川選手。
「今日改めて感じたことがあって、ホッコ(ホッキングス選手の愛称)は、代表に合流する前からずっとチームマンで、チームの為に働くし、いつも謙虚。その姿勢を尊敬しているし、今日のファーストキャップも紛れもなくホッコがこれまで積み上げてきた努力、勝ち取ってきた信頼の証だと思います。おめでとうございます」と下川選手。
しばらく、言葉が見つけられず「どうしても自分のことを責めてしまうけれど・・・」というところで涙ぐんだホッキングス選手。
「しかし、自分のことを責めても仕方がない。切り替えて、前を向かないといけないと思っています。本当にみんなとプレーができて夢が叶った気持ちでした。もう一回試合に出られるようにハードワークを続けます」と最後は力強く語りました。
続いて同じくファーストキャップを獲得した「ビックショー」こと古畑 翔 選手。プレゼンターは同じチームに所属する佐藤 健次選手。
「(古畑選手は)スクラムという武器があって、ワイルドナイツの時からずっと誠実にトレーニングをしていて、そうした姿勢がファーストキャップに繋がったのだと思います。これからも一緒に日本代表としてもっともっとやっていきたいと思います。おめでとうございます」と佐藤選手。
「まずはこのジャージを着て戦えたということ、非常に名誉に感じています。自分自身もっとレベルアップして、日本代表に貢献できるようにしたいですし、もう一試合あるので、頑張りましょう」と古畑選手。
最後は、植田 和磨選手。7月のウェールズ戦でもメンバーにありながら出場できませんでしたが、今回遂に出場を果たしました。プレゼンターは石田吉平選手。
「和磨とはセブンズの中でオリンピックなどで一緒にプレーする仲なのですが、こうして日本代表として再び一緒に戦えるようになったということは本当に嬉しいです。和磨は日本で一番のフィニッシャーだと思っているのでこれからもっと一緒に成長していければと思います」
「ありがとうございます。正直、まだ自分は実力不足だと思っています。だからこそ誰よりもハードワークして、日本代表という舞台でもっと活躍できるようにレベルアップしていきたいと思います。」と植田選手。
続いてライリー選手がいつものように登壇して、選手達主導による表彰式が行われました。
まずは選手が選ぶMVPの選手から。選考資格のある試合登録メンバー以外の選手を代表してサム・グリーン選手から剣が
贈られます。
「出場できなかった選手同士で話し合いました。結果は悔しいけれども、外から見ていて良いプレーはたくさんありました。そうした中で、タックルやブレイクダウンで相手を圧倒している選手をMVPに選びました」
そう言ってマキシ ファウルア選手に日本刀がプレゼントされました。マキシ選手は前回のアイルランド戦に続いて二試合連続のMVP受賞です。
「ありがとうございます。自分としては反省する点がたくさんあり、次に向けて修正していきたいと思います。もう一試合頑張りましょう」と謙虚に話すマキシ選手
続いてディフェンスの要となった選手に贈られる兜。プレゼンターはギャリー・ゴールドコーチ。「今回も該当選手が何人もいて、誰にしようか迷ったけれど・・・」
効果的なディフェンスがあったということで、李 承信選手に贈られました。
兜を被ったスンシン選手。
その上で真面目な表情で「結果は伴わなかったけれど、ディフェンスに限らず練習した成果はきちんと出ている。間違いなく自分たちは正しい方向に進んでいると思う」と力強く話しました。
途中出場選手の中で最も試合にインパクトを与えた選手に与えられるこちらの金槌はニール・ハットリーコーチングコーディネーターがプレゼンター。
今回は、タイラー・ポール選手が受賞しました。
「受賞して嬉しい。もっとチームに貢献できるように次の試合も頑張りたい」と語るタイラー選手。
最後は今回チームに貢献した選手に贈られるジャパンファーストの研ぎ石。こちらは一週間の準備も含め、試合に出場していない選手、スタッフも含めて対象です。
今回、スクラムハーフは四人いる。試合に出られない選手も多くハードな環境だと思う。
「そうした中で、トレーニングで誰よりもハードワークしてチームの準備に貢献した」という理由で・・・
土永 旭選手に贈られました。
「正直自分が選ばれるとは思っていなかった」と土永選手。
「最後までハードワークして次の試合も頑張りましょう」

最後にファーストキャップの選手と共に記念写真。

おめでとうございます!
11月16日
悔しい敗戦から一夜が経ちました。チームは次の対戦地へと移動します。
その前に昨日の様子をご紹介します。
ウォームアップ前のミーティングの様子。
レフリーとフロントローによるミーティング。
そしてこちらがプリンシパリティスタジアム。最大収容人数7万人という途轍もなく大きなスタジアムです。試合前なので
ほとんど客が入っていませんが、試合中にはこのスタジアムがほとんど埋まるという圧倒的なアウェーの雰囲気に包まれました。
屋根で覆われているので、音が反響します。雨は入ってこないので、ボールコンディションは良いです。
チームのウォームアップが始まりました。
ウォームアップ中に現れたジェントルマン達。
こちらは地元のコーラス隊で、練習中から歌を歌い出し、地元の客を楽しませていました。
こうした中、チームのウォームアップは淡々と進んでいきます。
コーラス隊のパフォーマンス。なかなかの迫力でした。
ウォームアップ終了です。
試合前の選手達。
「よし行くぞ!」
一方、こちらはハーフタイム後の様子。
選手達から自発的に色々な発言が飛び出るなど、行けるというムードに満ちていました。
リーダー陣の話し合い。
エディー・ジョーンズHCからもハーフタイム前の最後のメッセージ。
こちらからは試合後の様子。選手一人一人に握手して回るエディーHCの様子です。
11月15日
試合当日です。
まずは試合前夜恒例のジャージープレゼンテーションの様子を振り返ります。


まずはウェールズに個人的にも縁が深い、という永友洋司チーム・ディレクターから話がありました。
「明日皆さんが試合をするプリンシパリティスタジアムが建てられる前のスタジアム(アームスパークスタジアム、1997年に閉鎖)が私の初キャップの試合でした。最初のスクラムで、敵陣で日本のチャンス。日本代表はとっておきのサインプレーを準備していました。間違いなくここで点を取れれば勢いに乗れる、そういう場面でした。ところが、このスクラムでのサインプレーを僕がミスをして、相手のウイングにボールを拾われて、一気にゴールラインまで運ばれてしまいました。得点と勢いを相手に与えてしまいました。テストマッチという独特の雰囲気、スタジアムを埋める真っ赤な応援に気圧された、そういうこともあって、そのプレーを最後の最後まで引きずってしまいました。その時、当時のキャプテンから「洋司下を向くな、顔を上げろ」と言われて、下を向くのだけはやめようと思ったのを今でも覚えています。ただ、どこか最後まで萎縮してしまった、と今になっても後悔しています。今でも、できることなら当日に戻って、仲間のためにあのミスを帳消しにするようなプレーができていたら、と思うことがあります。だからこそあの時以来、後悔するのは嫌だから練習をしたし、自分を信じられるように十分な準備をして、ラグビーに向き合うようになりました。目の前にいる皆さんは試合が終わって、僕と同じ思いをしてほしくない。ミスをしても小さくならず、イライラせず、もう一度前を向いて進んでほしい。うまくいかない時は必ずあります。でも、決して下を向かずに前に向いてほしいと思います。そうしたプレーの積み重ねが勝利、そして今後の日本代表につながっていくと思います。仲間のため、自分のために頑張りましょう」

そしてワーナーキャプテンからジャージが手渡されていきました。

ここからは初キャップの可能性がある選手達のコメントです。
No.17 古畑 翔 選手
「いつもたくさんの応援ありがとうございます。日本代表として初キャップを迎えられる機会をいただき、大変うれしく思います。皆さんの応援が本当に力になっています。明日のウェールズ代表戦、そしてこれからも全力で頑張ります」

※No.23 植田 和磨選手も出場した場合、初キャップ獲得となります。
植田選手は7月12日に開催された「リポビタンDチャレンジカップ2025」ウェールズ代表戦(第2戦)にて試合登録メンバー入りを果たしていますが出場はありませんでした。

そしてこちらの選手もいよいよ出場です!

No.19 ハリー・ホッキングス選手
「ウェールズ代表戦の登録メンバーに選出していただき、大変光栄に思います。この5年間で日本は私の“ホーム”となり、このチームの一員としてプレーできることは大きな名誉です。チームに貢献できるよう全力を尽くし、ここまで支えてくださった皆さまへの感謝の気持ちに少しでも応えたいと思います。」
11月14日
さあ、いよいよ試合前日となりました。この日は前日の練習(キャプテンズラン)を試合会場(ウェールズ代表の聖地とされる首都カーディフにあるプリンシパリティ・スタジアム)で行います。

プリンシパリティ・スタジアムは、ミレニアムスタジアムとしても知られており、収容人数はなんと7万人以上という超巨大なスタジアム。開閉式屋根を持ちますが、今回の試合は屋根を閉めて行うことが決定しています。

ロッカールームに集合した選手達。今回の試合は濃紺のセカンドジャージーを着用します。
ミーティングの最後は、エディー・ジョーンズHCが「十分な準備をした」と選手達を激励しました。

スタジアムに出てきました。
今シーズンのヨーロッパでの試合も三試合目。海外遠征でいえばパシフィックネーションズカップでの米国遠征でも三試合行っているので、選手達も海外のスタジアムでの試合にもどこか慣れたというか、余裕が感じられるようになってきたように感じられます。
集中してほとんどミスもなく、短期間で全体練習は終了しました。

フォワードはスクラムの練習です。
そしてラインアウトも。
さあ、やることはやりました。
あとは明日の試合で全力を尽くして戦うのみです。
時差の為、日本では深夜(日本時間11月16日(日)2:40キックオフ)の試合となりますが、今年3回目のウェールズ戦、是非とも応援よろしくお願いします!
11月13日
本日はリカバリーの為、トレーニングはお休みです。

ミーティングでは、先週の試合で最もゴールドエフォート(一つの仕事に満足せず、すぐ次のプレーを行って献身的にチームに貢献した選手にカウントされる)が多い選手の表彰が行われました。
同点で選ばれたのは、左から矢崎 由高選手、マキシ ファウルア 選手、下川 甲嗣選手。
ゴールド帽子は一つしかないので・・・
矢崎選手が代表して被ることになりました。

次回はゴールドエフォートを倍(今回は3回だったので6回)獲得して、勝利に貢献したい、と力強く発言する矢崎選手。
ゴールドの達磨に受賞者が目を入れていきます。左の達磨(アイルランド戦)は左目を
そしてこれから控えるウェールズ戦のゴールド達磨には祈願を込めて右目を入れました。
一方、こちらは11日(火)のトレーニング後に行った現地(ウェールズ)の日本人コミュニティの皆様との交流会(ファンサービス)の様子です。
平日午前で、小雨降る厳しい気候でしたが、多くの方に応援に来ていただきました!ありがとうございます!

そしてここからは、気温の低い中(10度以下、寒い時は5度くらいの時も)のトレーニングなので、体を温めるジンジャーティーを飲んだ選手の様子です。

まず長田選手から。


続いて小村選手。



ホッキングス選手。

最後はサム・グリーン選手。

いいリカバリーになったようですね。
11月12日
カーディフ滞在4日目。この日はチームとして、課題を修正する最後のチャンスとも言えるハードなトレーニングを行います。
まずはウォームアップから。いい表情をしていますね。








この日は、小雨でしたが、昨晩からふり続けた雨がグラウンドに溜まっていて、ご覧の通り、選手は泥だらけ。滑りやすいグラウンドというあまり好ましくないピッチコンディションでのトレーニングとなりました。

泥だらけになりながらも、選手全員が最後まで走り続け、そして体をぶつけ合いました。
フォワードは最後にスクラムです。

「いい練習ができた」ワーナー・ディアンズキャプテン、そして選手たちの表情からは充実感が窺えます。
明日は、リカバリーで練習はお休み。試合前日の最後の練習「キャプテンズラン」をスタジアムで行い、試合に備えます。
ヨーロッパ遠征も中盤に差し掛かり疲れも溜まっていることとは思いますが、選手達のモチベーションは高く保たれています。週末の試合をご期待ください!
11月11日
カーディフ滞在3日目。この日もトレーニングです!
ヨーロッパ遠征で先発出場が続く佐藤 健次選手。疲れも溜まっているかと思いますが、いい表情ですね。



スクラム・モールと課題と言われているフォワードの肉弾戦についても対策を行っています。

全体練習が終わると個人練習。こちらはタックルの練習をする竹内、為房、下川の3選手。

そして最後までグラウンドに残っていたのは、こちらのフッカーの選手達。

・・・と伊藤 鐘史コーチ。
もちろん、ラインアウトのスローの練習です。練習前後のこうした地味なトレーニングの成果がきっと試合にも出てくることかと思います。

そして、毎週同じことですが、明日水曜日にチームは週の中で一番ハードなトレーニングを行い、週末の試合に備えることになります。ここまで順調なトレーニングが出来ています。先週までに見つかった課題をどこまで修正できるかぜひご注目ください。
11月10日

ウェールズの首都カーディフ到着から一夜が明けました。この日からチームは、トレーニングを再開します。
体を覚醒させる為、ウォームアップにはボクシングの動きを取り入れました。
こちらは相撲の要領で掴み合う選手達。
そしてタックル。
続いてフィジカルなコンタクト練習です。
本日の天気は、晴れたり、曇ったり、雨が降ったりで、目まぐるしく変わりました。気温は10度以下でなかなか肌寒い1日となりました。(こちらは雨の後に、太陽が再び見えてきたところです)


・・・この日も、練習内容については特に説明はありません。
寒い中、選手達が集中を切らすことなく、次の試合に向けてフォーカスできている、ということだけ伝えられればと思います。
明日からもウェールズ戦に向けた調整が続きます!
11月9日
試合から一夜明けた本日は、次戦の開催地となるウェールズへの移動日となります。
ダブリンの空港で飛行機の搭乗を待つ選手達です。
「試合には負けてしまいましたし、反省するべきところは沢山ありますが、選手同士で、選手のエフォート(努力)を讃える、という文化は続けて行きたい、だからここは前を向いて表彰式をしましょう」と前回と同じようにプレゼンターを務めるディラン・ライリー選手。
まずは選手が選ぶMVPの選手から。選考資格のある試合登録メンバー以外の選手を代表して伊藤 鐘平選手から「試合には負けたものの、外から見ていて凄くいいプレーは沢山あった。その中でも、何度もタックルなどで相手を圧倒していた」という理由で・・・
マキシ ファウルア選手が選ばれました。
前回のインパクトプレーヤーに続いて受賞したマキシ選手。
試合について「結果については悔しいです。前半は良かった部分もありましたが、後半は自分たちのラグビーができませんでした。これを課題として、しっかり学び、成長して、来週に向けてチーム一丸となって勝ちにいきたいと思います」とコメントしています。
続いて、ディフェンスの要となった選手に贈られる兜。プレゼンターはギャリ・ゴールドコーチ。
「何度も効果的なディフェンスを行っていた」ということで下川 甲嗣選手に贈られました。
選手達のリクエストに応えて、兜をかぶる下川選手。
「課題を修正して次の試合に臨みましょう」と語る下川選手。
途中出場選手の中で最も試合にインパクトを与えた選手に与えられるこちらの金槌は・・・
ニール・ハットリーコーチングコーディネーター「フレッシュな選手がフレッシュなインパクトを与えた」ということで・・・
小村 真也選手に贈られました。
昨日ファーストキャップの感想についてお伝えした通りですが、「もっと貢献できるように頑張る」と小村選手。
最後にエディー・ジョーンズHCから、今回チームに貢献した選手に贈られるジャパンファーストの研ぎ石を・・・
シーズン直後にフランスから駆けつけてくれて、すぐにチームのリーダーとして動いてくれた、ということで齋藤 直人選手に贈られました。
スピーチする齋藤 直人選手。
最後に受賞者全員で記念写真。
11月8日
試合当日となりました。
ワーナー・ディアンズキャプテンは、アイルランドのキャプテンとコイントスです。
試合前、ロッカー内の様子です。
レフリーから説明を受けるフロントロー。
そしてこちらがアイルランドの誇るアヴィヴァスタジアム。5万人以上の収容能力があるラグビー、サッカー、有名アーティストがコンサートで使用する多目的のスタジアムです。ピッチから観客の距離が近く、観客の熱気がダイレクトに伝わってきます。
曇りか雨が多かったダブリンもこの日は快晴でした。
早速スクラムを組むフォワード。

ウォームアップを終えると、ジャージに着替えてスタンバイ。
そして、選手同士で絆を確かめ合います。
「非常に興奮している。絶好の舞台。JAPANの力を見せつけよう」と短くスピーチするワーナーキャプテン。
そして、ピッチへと向かって行きました。
こちらはハーフタイムの様子。前半課題の残ったスクラムについてオーウェンコーチと話をする竹内選手。
バックス同士でも話し合い。
リーダー陣も話し合い。
フォワードのミーティング。
ハーフタイム前の円陣です。
後半、修正できればという雰囲気でしたが、結果は残念ながら後半に引き離される結果となってしまいました。

試合後の記者会見です。
エディー・ジョーンズHC「アイルランドにシンビンが出ている中、優位性を生かせずに失速してしまいました。最後の30分のところでもいい状態でボールを持っているにも関わらず、相手に(ボールを)渡してしまい、トライチャンスも作りましたが、モノにできず、冷静さに欠けていた部分もあったと思います。もっと粘り強く戦って、接戦に持ち込む戦いができればよかったのですが、(今後に向けては)細かいところやシンプルなところを含めて、しっかりと修正していかなければいけないと思っています」
ワーナー・ディアンズ 選手「後半最初の10分はチャンスもありましたけど、自分達からミスしてしまった感じです。プレッシャーというよりはボールキャリアーに対してのサポートが遅かったりとか、ジャッカルでも相手にやられていましたし、修正していかないといけない部分だと思います」
佐藤 健次 選手
「南アフリカ戦で出たディフェンスの課題に1週間取り組んできて、練習中からいいイメージはついていました。(トライシーンについて)モールはFWみんなのトライです。僕自身は特にないですけど、先週南アフリカ相手に何本も(モールから)とられた中で今日アイルランド相手にとれたのは自信になりますし、周りのみんなに感謝したいと思います」
長田 智希 選手
「ハーフタイムに自分たちからどんどんボールを動かしていこうと話していたんですけど、後半のスタートがこの試合を決めてしまったと思います。いいチャンスを作っていながら仕留めきれないのはここ数試合ずっと課題です。アタックラインのオーガナイズをより明確にして、一人ひとりのスキルを練習のなかから改善していくしかないと思います」
一方、試合後には、初キャップを獲得した小村 真也 選手にキャップが手渡されました。プレゼンターは同期の佐藤 健次 選手。

「大学などで何度も対戦してきて、同世代の中で何でもできる選手だと思っていた、一緒にプレーできて嬉しい」と佐藤選手。
小村選手「幼い頃からの夢であった日本代表のジャージーを着てプレーする機会を頂けたこと、大変光栄に思います。今まで自分に関わってくださった方すべてに感謝いたします。ほぼ満員5万人の観衆の前でプレーできたことを嬉しく思います。これからもっと世界で活躍できる選手になれるように頑張ります」とコメントしました。
11月7日
アイルランド戦まで後1日となりました。本日はアイルランドのホームグラウンドであるアビバスタジアムで行う試合前最後の練習「キャプテンズラン」が行われます。
ロッカールームの様子です。
トレーニング前に、各コーチから意識すべきポイントについて改めて説明がありました。こちらは麻田一平アシスタントコーチ。
最後はエディー・ジョーンズHCからも指示が与えられました。
いよいよスタジアムに入場です。








トレーニングの途中からなかなか激しい雨が降ってきました。
出場すれば初キャップとなる小村 真也選手。
雨ではありましたが、ほとんど準備に影響なく、集中した良いトレーニングとなりました。
ここからはフォワードとバックスに分かれての最終調整です。
スクラムもいい感触で組めています。
さあ、いよいよ明日は試合です。先週の悔しい敗北から、チームが新たな強豪アイルランドにどのように挑むのか、ぜひご注目ください。皆様の応援をよろしくお願いします。
11月6日
本日はリカバリーで練習はお休みです。

海辺のサウナでリカバリーする選手達。

サウナで温まった後は、冷たい海水に浸かりにいきました。天然アイスバスです。



奥にいるのはニール・ハットリーコーチ。溺れているわけではありません。


フォワードも同じように海辺でのリカバリーを行いました。こちらは記念写真です。

一方、一昨日の練習後には、ダブリン在住の日本人コミュニティの皆さんが応援に来てくれました。以下、練習後のファンサービスの様子です。
地元の太鼓クラブのみなさんからは歓迎及び激励の太鼓パフォーマンスもしていただきました。
パフォーマーの皆さん。素晴らしいパフォーマンスでした!
練習場を貸していただいたクラブチームの関係者とも記念撮影。
11月5日
水曜日になりました。今週末の試合に向けた準備を行う上で、最も大切な一日と言っても過言ではない1日です。
まずはチームのミーティング。
ギャリー・ゴールドコーチからは、ディフェンスについての約束事を改めて確認しました。
そしてここからが本番。昨日の練習も十分にタフな練習でしたが、この日は、試合に相当するか、それ以上の負荷をかけてチーム内で最後の準備を行います。(前日練習もありますが、そこまで高い負荷にはならないので、実質的な練習は本日が最後となります)
初っ端から体を当てていきます。
とにかくチーム内で試合のようなボール争奪戦が行われました。世界3位のアイルランドの強みでもあるブレイクダウンで如何に争えるかがチームのパフォーマンスにも大きく影響します。
練習の最後には、スンシン選手から「相手役の選手が激しくやりあってくれたので本当に良い練習ができた」と感謝の言葉が述べられました。
選手同士でよくできた点と何が改善できたか、について練習後に話し合っている様子です。
手応えを感じて笑顔のエディー・ジョーンズHC。
全体練習後にフォワードはスクラムの確認です。

竹内選手のルーティン。
いいスクラムが組めています。
こうして(とても全てを紹介できていませんが)、激しいコンタクトが続いた濃密な2時間のトレーニングが終了しました。アイルランド戦に向けて選手達は、自分たちのJAPANらしいラグビーを再確認できたのではないかと思います。
明日はリカバリーに専念して、前日のキャプテンズラン(スタジアムでの練習)に臨みます。
11月4日
まずは昨日のトレーニング後の様子も少し紹介させていただきます。
先週、試合に出場しなかった選手(こちらはバックス、フォワードも別途行われました)が室内の即席トレーニング場(ホテルの宴会場にマットを敷いています)に集まり・・・

ブレイクダウン(タックルされた後のボール捌きや、味方のフォロー)のトレーニングです。
必ず動画を見て、内容を確認しています。
それでは、ここからが4日のトレーニングになります。昨日と同じ場所にて、朝からトレーニングを行いました。
軽いウォームアップの後に・・・
早速体を当ててコンタクト。今日、そして明日と試合に近い強度でのトレーニングを行い、週末の試合に備えます。
ハイボールの争いも。

いつもながら細かいトレーニング内容は書けませんが、選手は、次の試合に集中して、良いトレーニングができていることは間違いないと思います。
明日の練習ではこれより、更にフィジカルな強度を高めて、試合への準備を進めていきます!
11月3日

本日の話題に入る前に、昨晩のミーティングの様子を少しだけ紹介します。
この日から、ビザの関係で合流が遅れていたエピネリ・ウルイヴァイティ選手が合流しました。
そしてこちらの選手も。
フランスのスタッド・トゥール―ザンでプレーする齋藤 直人選手です。齋藤選手もこの日からの合流となります。
こちらはミーティングの様子。過去にアイルランドと戦ったことのある選手からどのような特徴があるか、選手達が聞き込んでいる様子です。
そしてこの日、昨日の選手主導とは別の表彰が行われました。
こちらはチームが重視するゴールドエフォート(タックルやブレークダウンなど一つのプレーを遂行した直後に、休まずすぐ次のプレーを行った時にカウントされるチームの指標)の最も多かった選手に贈られるゴールドキャップ。
ディラン・ライリー選手に贈られました。
よく似合っていますね!
さあ、この日からアイルランドでのトレーニングが始まります。トレーニング初日といえば、気になるのが・・・
グラウンドを占拠している野鳥達。
ダブリンも港町なので、結構います。(どうでもいいかもしれませんが、一応のご報告です。すいません・・・)
アイルランドの国旗が掲揚されていました。
さあ、選手達が到着しました。トレーニングの開始です。
トレーニングの内容に細かいことはいつもながら書けませんが、やはりディフェンスと、
ハイボールの処理、こちらは言わずもがなの修正事項です。
あ、野鳥が・・・
ダブリンに着いて初日のトレーニングですが、コンタクトの強度ははじめから高めです。
全体練習が終わりました。斎藤直人選手は、チームに合流したばかりですが、早速リーダーシップを発揮していました。
初日の練習内容に、好感触を得て、笑顔のワーナー・ディアンズ選手。
ここからはフォワードとバックスに別れてのユニット練習の様子です。ラインアウトも修正したい重要なセットピースの一つです。
一方、バックスはハイボールキャッチの練習に余念がありません。

こちらはスクラム。
「JAPANの低さで」とオーウェンコーチ。
こうしてダブリン初日のトレーニングは終了しました。
明日から更に強度を上げて、アイルランド戦に向けた準備を進めていきます。
11月2日
試合から一夜明けて、チームは次の対戦相手アイルランドのホームであるダブリンに移動しました。
本日は移動日なので、選手はプールなどでのリカバリー以外はトレーニングはお休みです。
と、いうことで、昨日試合後にロッカールームで行われた選手主導の表彰式についてレポートさせていただきます。
こちらは、先週のオーストラリア戦以降に始まったもので、「超速ラグビー」を体現すべくハードな努力をしている選手達の努力をチーム全体で評価していこう、そしてチームの新しい伝統を作っていこう、という思いからスタートしたものです。(初回の表彰式の様子は10月26日のレポートでご覧いただけます。)
前回同様、セレモニーのホストはバイスキャプテンも務めるディラン・ライリー選手。
まずは日本刀の表彰から。こちらは、出場していない選手達が選ぶMVPで、選手に認められた選手という名誉ある賞です。(ちなみに試合後にジャージを交換して南アフリカのジャージを着用しています)
出場していない選手を代表して広瀬選手がプレゼンターに。「タックルやジャッカルなどで相手をドミネート(圧倒)したプレーが多く見られた」ということで・・・
ベン・ガンター選手に贈られました。
「選手達に選んでもらったということでとても重く受け止めています。とても嬉しいです。このチームで戦えたことを誇りに思います。自分たちは、もっと強くなれる」とスピーチするガンター選手。
続いて、ディフェンスの要となった選手に贈られる兜。
プレゼンターはディフェンスコーチのギャリー・ゴールドコーチ。
「何度もディフェンスに行っていた」ということでリーチ マイケル選手に贈られました。
兜を被り(似合ってますね)、喜びのスピーチをするリーチ選手。
「最初のタックルがハイタックルだった」と反省の弁を述べつつ、やはりもっと強くなれる、とリーチ選手も語りました。
拍手を送る選手達。
そして、途中出場選手の中で最も試合にインパクトを与えた選手には、こちらの金槌が贈られます。
プレゼンターはニール・ハットリーコーチ。フィニッシャー(途中出場選手)の中で「特に目立っていた」ということで・・
マキシ ファウルア選手に贈られました。
「次も頑張りましょう」とマキシ選手。
さあ、最後はこちらの石板。ぱっと見わかりませんが、剣を研ぐ研ぎ石です。
こちらのプレゼンターはエディー・ジョーンズHC。今回チームに貢献したのは、「唯一のアマチュアで学生選手として、試合で闘争心を持って戦いチームを鼓舞した」
「ヤザキが相応しい」
ということで、唯一のトライも決めた矢崎 由高選手に贈られました。
「嬉しさ反面、もっとやれる、悔しさがある、この思いを次に活かしたい」と語る矢崎選手。

受賞者全員で記念写真。みんな良い表情です。
この試合でファーストキャップを獲得した平生 翔大選手も加わって記念写真。
さあ、次の試合では、どの選手が表彰されるのでしょうか?是非、試合後に予想してみてください!
11月1日
試合当日になりました。こちらは選手が到着する前のロッカーの様子です。
壁には、合宿地である児童養護施設の皆さんが書いてくれた寄せ書きも。
選手達がスタジアムに到着しました。
到着後のミーティング。

こちらは、レフリーとスクラムを組むフロントロー、スクラムハーフとの事前打ち合わせです。

そして、グラウンドでのウォームアップです。写真ではわかりづらいかもしれませんが、この日は雨でした。

そして、いよいよ桜のジャージに着替えて、試合です。
エディーHCが選手一人一人と握手していきました。
選手同士でも絆を確かめ合うハグ。
選手達の円陣をじっと見つめるエディーHC。
さあ、試合です!
こちらはハーフタイムの様子。
なお、試合についてはご存知の方がほとんどだと思いますが、結果についてはこちらからご確認いただけます。
大変、悔しい結果となってしまいましたが、この経験が次の試合、そして2027年のワールドカップに向けた貴重な経験、教訓となったことは間違いありません。
10月31日
到着間もないところですが、試合前最後の練習となる「キャプテンズラン」の日がやってきました。
ウェンブリースタジアムのロッカールーム。
こちらはトレーニング前のミーティングの様子です。
選手がスタジアムに姿を現しました。
ウェンブリースタジアムは、収容人数が9万人という英国最大のスタジアムです。入場時に、上を見上げる選手も多かったのも無理はありません。
しかし、やることはいつもと変わりません。選手も淡々といつものルーティンをこなしていきます。
今シーズン、前回の試合まで2番(フッカー)を担っていた原田選手、江良選手が怪我でチームを離れ、明日の先発を任せられた佐藤選手。
戦略的な側面もありますので、ボールを持っているところをあまりお見せできませんが、明日の試合に備えて良い準備ができました。

そして、夕方には試合前恒例のジャージープレゼンテーションです。

永友チームディレクターから、本日のゲストプレゼンターが発表されました。

キャップ数29。10年前の南アフリカ戦でも大活躍したことで知られるアマナキ・レレイ・マフィ選手です。

緊張していると言って時々、携帯のメモを見ながら、心のこもったスピーチをしてくれました。
「今ここにいられて光栄です。10年前は、みんなと同じようにこのジャージを受け取って、同じような緊張感を持っていました。世界の強豪と対決するということで、南アフリカと対戦するときに、チームの外では無理じゃないかと思われていましたが、チーム内では自分たちのやってきた準備を信じていたし、JAPANは勝てると信じていました。明日は同じようなチャンスがあります。世間はそう思っていないかもしれないけれど、自分たちはできる。誰がどう思おうが、大事なのは自分自身がどう思っているか。明日出たら、自分自身を代表するだけではなく、このジャージを着てきた人たちの思いや責任も果たさないといけない。信じてくれているファン、そして日本でラグビー選手になりたいと夢を持っている子供達のために。頑張ってください!」

そして選手一人一人にジャージを手渡しました。

さあ、明日はいよいよ、南アフリカとの試合です。
会場、そしてテレビやスマートフォンを通じて、応援よろしくお願いします!
10月30日
東京での公開練習から一夜明けて、すぐ飛行機で英国へと移動した選手達は、29日の夕方に、ロンドン郊外のホテルに到着しました。
こちらは到着後のミーティングの様子です。
週末の南アフリカ戦について、要点を伝えるエディー・ジョーンズHC。
選手同士でも話し合いが行われました。
そして、一夜明けて30日。早朝の宿泊先の近くにあるラグビー場には・・・
野鳥の群が!昨年のレポートを覚えている方は、似たような写真があったことを覚えている方もいるかもしれませんが、こうした長閑な感じがいかにも英国です。
結局、チームが到着する前に飛び立って行きました。
それはともかく、選手を乗せたバスが到着しました。
朝日が登ったばかりなので、この逆光です。
選手達が向かった先は・・・
まずは時差ボケや移動の疲れを取るために、ジムでいつもより丁寧に、じっくりとストレッチを行います。
そして、少しずつ体をほぐしていきます。
こちらは本日のメニューの説明を受けている様子。選手達には、リラックスした笑顔が目立ちますね。
重さよりも、瞬発性を重視したジムトレーニングが行われました。
ちなみに藤原選手は、バックスですが、トレーニングメニューの関係で同じくスクラムハーフの土永選手と共にフォワードに混じっています。
少し遅れてバックスの選手も到着です。
バックスも基本的に同じメニューです。
続いて、グラウンド(少し前まで野鳥がいたところ)にて、トレーニング。現在ロンドンは、10度以下。なかなかの寒さです。
選手だけ見ていると寒さがわからないかもしれませんが、エディーHCやスタッフの衣装を見ると寒さが窺えるかと思います。
グラウンドでは、試合に向けた調整も行われましたが、こちらはお見せできないので、とりあえず円陣です。
こちらは登録メンバーではない選手達。到着したばかりですが、次を見据えて早速、別メニューでトレーニングが行われました。
パシフィックネーションズカップでもそうでしたが、ノンメンバーから次の試合の登録メンバーに選ばれることは珍しくないので、ここでしっかり準備をする選手達にも注目しましょう。
エディーHCからも、今からしっかり準備することの大切さを選手に伝えられました。
一方、フッカーとして先発が決まった佐藤選手をはじめとするフッカーの選手は、居残りでスローイングの練習です。


平生選手。
そしてヨーロッパ遠征直前に緊急招集された佐川選手。
キッカーを務める李選手も残ってキック練習を行なっていました。
サム・グリーン選手もキックの練習です。
到着翌日ということで、トレーニング自体は、短い調整でしたが、疲れも見せず集中した良い練習ができていたと思います。明日は試合前最後の練習となるキャプテンズランを試合会場のウェンブリースタジアムで行います。

