さあ、ラグビー男子日本代表の2025年シーズンの締めくくりであり、重要な試合が続くヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」が始まりました!

2025年シーズンのハイライトであるだけではなく、2024年から始まった第二次エディーJAPANの超速ラグビーの進化具合を確認する上でも、今回の遠征は非常に重要なものとなることでしょう。

こちらのレポートでは、選手達の日々の準備の様子など、見せられる可能な限りレポートします!


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11月11日

カーディフ滞在3日目。この日もトレーニングです!

ヨーロッパ遠征で先発出場が続く佐藤 健次選手。疲れも溜まっているかと思いますが、いい表情ですね。

スクラム・モールと課題と言われているフォワードの肉弾戦についても対策を行っています。

全体練習が終わると個人練習。こちらはタックルの練習をする竹内、為房、下川の3選手。

そして最後までグラウンドに残っていたのは、こちらのフッカーの選手達。

・・・と伊藤 鐘史コーチ。

もちろん、ラインアウトのスローの練習です。練習前後のこうした地味なトレーニングの成果がきっと試合にも出てくることかと思います。

そして、毎週同じことですが、明日水曜日にチームは週の中で一番ハードなトレーニングを行い、週末の試合に備えることになります。ここまで順調なトレーニングが出来ています。先週までに見つかった課題をどこまで修正できるかぜひご注目ください。


11月10日

ウェールズの首都カーディフ到着から一夜が明けました。この日からチームは、トレーニングを再開します。

体を覚醒させる為、ウォームアップにはボクシングの動きを取り入れました。

こちらは相撲の要領で掴み合う選手達。

そしてタックル。

続いてフィジカルなコンタクト練習です。

本日の天気は、晴れたり、曇ったり、雨が降ったりで、目まぐるしく変わりました。気温は10度以下でなかなか肌寒い1日となりました。(こちらは雨の後に、太陽が再び見えてきたところです)

・・・この日も、練習内容については特に説明はありません。

寒い中、選手達が集中を切らすことなく、次の試合に向けてフォーカスできている、ということだけ伝えられればと思います。

明日からもウェールズ戦に向けた調整が続きます!


11月9日

試合から一夜明けた本日は、次戦の開催地となるウェールズへの移動日となります。

ダブリンの空港で飛行機の搭乗を待つ選手達です。

「試合には負けてしまいましたし、反省するべきところは沢山ありますが、選手同士で、選手のエフォート(努力)を讃える、という文化は続けて行きたい、だからここは前を向いて表彰式をしましょう」と前回と同じようにプレゼンターを務めるディラン・ライリー選手。

まずは選手が選ぶMVPの選手から。選考資格のある試合登録メンバー以外の選手を代表して伊藤 鐘平選手から「試合には負けたものの、外から見ていて凄くいいプレーは沢山あった。その中でも、何度もタックルなどで相手を圧倒していた」という理由で・・・

マキシ ファウルア選手が選ばれました。

前回のインパクトプレーヤーに続いて受賞したマキシ選手。
試合について「結果については悔しいです。前半は良かった部分もありましたが、後半は自分たちのラグビーができませんでした。これを課題として、しっかり学び、成長して、来週に向けてチーム一丸となって勝ちにいきたいと思います」とコメントしています。

続いて、ディフェンスの要となった選手に贈られる兜。プレゼンターはギャリ・ゴールドコーチ。

「何度も効果的なディフェンスを行っていた」ということで下川 甲嗣選手に贈られました。

選手達のリクエストに応えて、兜をかぶる下川選手。

「課題を修正して次の試合に臨みましょう」と語る下川選手。

途中出場選手の中で最も試合にインパクトを与えた選手に与えられるこちらの金槌は・・・

ニール・ハットリーコーチングコーディネーター「フレッシュな選手がフレッシュなインパクトを与えた」ということで・・・

小村 真也選手に贈られました。

昨日ファーストキャップの感想についてお伝えした通りですが、「もっと貢献できるように頑張る」と小村選手。

最後にエディー・ジョーンズHCから、今回チームに貢献した選手に贈られるジャパンファーストの研ぎ石を・・・

シーズン直後にフランスから駆けつけてくれて、すぐにチームのリーダーとして動いてくれた、ということで齋藤 直人選手に贈られました。

スピーチする齋藤 直人選手。

最後に受賞者全員で記念写真。



11月8日

試合当日となりました。

ワーナー・ディアンズキャプテンは、アイルランドのキャプテンとコイントスです。

試合前、ロッカー内の様子です。

レフリーから説明を受けるフロントロー。

そしてこちらがアイルランドの誇るアヴィヴァスタジアム。5万人以上の収容能力があるラグビー、サッカー、有名アーティストがコンサートで使用する多目的のスタジアムです。ピッチから観客の距離が近く、観客の熱気がダイレクトに伝わってきます。

曇りか雨が多かったダブリンもこの日は快晴でした。

早速スクラムを組むフォワード。

ウォームアップを終えると、ジャージに着替えてスタンバイ。

そして、選手同士で絆を確かめ合います。

「非常に興奮している。絶好の舞台。JAPANの力を見せつけよう」と短くスピーチするワーナーキャプテン。

そして、ピッチへと向かって行きました。

こちらはハーフタイムの様子。前半課題の残ったスクラムについてオーウェンコーチと話をする竹内選手。

バックス同士でも話し合い。

リーダー陣も話し合い。

フォワードのミーティング。

ハーフタイム前の円陣です。

後半、修正できればという雰囲気でしたが、結果は残念ながら後半に引き離される結果となってしまいました。

試合後の記者会見です。

エディー・ジョーンズHC「アイルランドにシンビンが出ている中、優位性を生かせずに失速してしまいました。最後の30分のところでもいい状態でボールを持っているにも関わらず、相手に(ボールを)渡してしまい、トライチャンスも作りましたが、モノにできず、冷静さに欠けていた部分もあったと思います。もっと粘り強く戦って、接戦に持ち込む戦いができればよかったのですが、(今後に向けては)細かいところやシンプルなところを含めて、しっかりと修正していかなければいけないと思っています」

 

ワーナー・ディアンズ 選手「後半最初の10分はチャンスもありましたけど、自分達からミスしてしまった感じです。プレッシャーというよりはボールキャリアーに対してのサポートが遅かったりとか、ジャッカルでも相手にやられていましたし、修正していかないといけない部分だと思います」

佐藤 健次 選手

「南アフリカ戦で出たディフェンスの課題に1週間取り組んできて、練習中からいいイメージはついていました。(トライシーンについて)モールはFWみんなのトライです。僕自身は特にないですけど、先週南アフリカ相手に何本も(モールから)とられた中で今日アイルランド相手にとれたのは自信になりますし、周りのみんなに感謝したいと思います」

 


長田 智希 選手

「ハーフタイムに自分たちからどんどんボールを動かしていこうと話していたんですけど、後半のスタートがこの試合を決めてしまったと思います。いいチャンスを作っていながら仕留めきれないのはここ数試合ずっと課題です。アタックラインのオーガナイズをより明確にして、一人ひとりのスキルを練習のなかから改善していくしかないと思います」

一方、試合後には、初キャップを獲得した小村 真也 選手にキャップが手渡されました。プレゼンターは同期の佐藤 健次 選手。

「大学などで何度も対戦してきて、同世代の中で何でもできる選手だと思っていた、一緒にプレーできて嬉しい」と佐藤選手。

小村選手「幼い頃からの夢であった日本代表のジャージーを着てプレーする機会を頂けたこと、大変光栄に思います。今まで自分に関わってくださった方すべてに感謝いたします。ほぼ満員5万人の観衆の前でプレーできたことを嬉しく思います。これからもっと世界で活躍できる選手になれるように頑張ります」とコメントしました。



11月7日

アイルランド戦まで後1日となりました。本日はアイルランドのホームグラウンドであるアビバスタジアムで行う試合前最後の練習「キャプテンズラン」が行われます。

ロッカールームの様子です。

トレーニング前に、各コーチから意識すべきポイントについて改めて説明がありました。こちらは麻田一平アシスタントコーチ。

最後はエディー・ジョーンズHCからも指示が与えられました。

いよいよスタジアムに入場です。

トレーニングの途中からなかなか激しい雨が降ってきました。

出場すれば初キャップとなる小村 真也選手。

雨ではありましたが、ほとんど準備に影響なく、集中した良いトレーニングとなりました。

ここからはフォワードとバックスに分かれての最終調整です。

スクラムもいい感触で組めています。

さあ、いよいよ明日は試合です。先週の悔しい敗北から、チームが新たな強豪アイルランドにどのように挑むのか、ぜひご注目ください。皆様の応援をよろしくお願いします。


11月6日

本日はリカバリーで練習はお休みです。

海辺のサウナでリカバリーする選手達。

サウナで温まった後は、冷たい海水に浸かりにいきました。天然アイスバスです。

奥にいるのはニール・ハットリーコーチ。溺れているわけではありません。

フォワードも同じように海辺でのリカバリーを行いました。こちらは記念写真です。

一方、一昨日の練習後には、ダブリン在住の日本人コミュニティの皆さんが応援に来てくれました。以下、練習後のファンサービスの様子です。

地元の太鼓クラブのみなさんからは歓迎及び激励の太鼓パフォーマンスもしていただきました。

パフォーマーの皆さん。素晴らしいパフォーマンスでした!

練習場を貸していただいたクラブチームの関係者とも記念撮影。




11月5日

水曜日になりました。今週末の試合に向けた準備を行う上で、最も大切な一日と言っても過言ではない1日です。

まずはチームのミーティング。

ギャリー・ゴールドコーチからは、ディフェンスについての約束事を改めて確認しました。

そしてここからが本番。昨日の練習も十分にタフな練習でしたが、この日は、試合に相当するか、それ以上の負荷をかけてチーム内で最後の準備を行います。(前日練習もありますが、そこまで高い負荷にはならないので、実質的な練習は本日が最後となります)

初っ端から体を当てていきます。

とにかくチーム内で試合のようなボール争奪戦が行われました。世界3位のアイルランドの強みでもあるブレイクダウンで如何に争えるかがチームのパフォーマンスにも大きく影響します。

練習の最後には、スンシン選手から「相手役の選手が激しくやりあってくれたので本当に良い練習ができた」と感謝の言葉が述べられました。

選手同士でよくできた点と何が改善できたか、について練習後に話し合っている様子です。

手応えを感じて笑顔のエディー・ジョーンズHC。

全体練習後にフォワードはスクラムの確認です。

竹内選手のルーティン。

いいスクラムが組めています。

こうして(とても全てを紹介できていませんが)、激しいコンタクトが続いた濃密な2時間のトレーニングが終了しました。アイルランド戦に向けて選手達は、自分たちのJAPANらしいラグビーを再確認できたのではないかと思います。

明日はリカバリーに専念して、前日のキャプテンズラン(スタジアムでの練習)に臨みます。


11月4日

まずは昨日のトレーニング後の様子も少し紹介させていただきます。

先週、試合に出場しなかった選手(こちらはバックス、フォワードも別途行われました)が室内の即席トレーニング場(ホテルの宴会場にマットを敷いています)に集まり・・・

ブレイクダウン(タックルされた後のボール捌きや、味方のフォロー)のトレーニングです。

必ず動画を見て、内容を確認しています。

それでは、ここからが4日のトレーニングになります。昨日と同じ場所にて、朝からトレーニングを行いました。


軽いウォームアップの後に・・・

早速体を当ててコンタクト。今日、そして明日と試合に近い強度でのトレーニングを行い、週末の試合に備えます。

ハイボールの争いも。

いつもながら細かいトレーニング内容は書けませんが、選手は、次の試合に集中して、良いトレーニングができていることは間違いないと思います。

明日の練習ではこれより、更にフィジカルな強度を高めて、試合への準備を進めていきます!


11月3日

本日の話題に入る前に、昨晩のミーティングの様子を少しだけ紹介します。

この日から、ビザの関係で合流が遅れていたエピネリ・ウルイヴァイティ選手が合流しました。

そしてこちらの選手も。

フランスのスタッド・トゥール―ザンでプレーする齋藤 直人選手です。齋藤選手もこの日からの合流となります。

こちらはミーティングの様子。過去にアイルランドと戦ったことのある選手からどのような特徴があるか、選手達が聞き込んでいる様子です。

そしてこの日、昨日の選手主導とは別の表彰が行われました。

こちらはチームが重視するゴールドエフォート(タックルやブレークダウンなど一つのプレーを遂行した直後に、休まずすぐ次のプレーを行った時にカウントされるチームの指標)の最も多かった選手に贈られるゴールドキャップ。

ディラン・ライリー選手に贈られました。

よく似合っていますね!

さあ、この日からアイルランドでのトレーニングが始まります。トレーニング初日といえば、気になるのが・・・

グラウンドを占拠している野鳥達。

ダブリンも港町なので、結構います。(どうでもいいかもしれませんが、一応のご報告です。すいません・・・)

アイルランドの国旗が掲揚されていました。

さあ、選手達が到着しました。トレーニングの開始です。

トレーニングの内容に細かいことはいつもながら書けませんが、やはりディフェンスと、

ハイボールの処理、こちらは言わずもがなの修正事項です。

あ、野鳥が・・・

ダブリンに着いて初日のトレーニングですが、コンタクトの強度ははじめから高めです。

全体練習が終わりました。斎藤直人選手は、チームに合流したばかりですが、早速リーダーシップを発揮していました。

初日の練習内容に、好感触を得て、笑顔のワーナー・ディアンズ選手。

ここからはフォワードとバックスに別れてのユニット練習の様子です。ラインアウトも修正したい重要なセットピースの一つです。

一方、バックスはハイボールキャッチの練習に余念がありません。

こちらはスクラム。

「JAPANの低さで」とオーウェンコーチ。

こうしてダブリン初日のトレーニングは終了しました。

明日から更に強度を上げて、アイルランド戦に向けた準備を進めていきます。



11月2日

試合から一夜明けて、チームは次の対戦相手アイルランドのホームであるダブリンに移動しました。


本日は移動日なので、選手はプールなどでのリカバリー以外はトレーニングはお休みです。

と、いうことで、昨日試合後にロッカールームで行われた選手主導の表彰式についてレポートさせていただきます。


こちらは、先週のオーストラリア戦以降に始まったもので、「超速ラグビー」を体現すべくハードな努力をしている選手達の努力をチーム全体で評価していこう、そしてチームの新しい伝統を作っていこう、という思いからスタートしたものです。(初回の表彰式の様子は10月26日のレポートでご覧いただけます。)

前回同様、セレモニーのホストはバイスキャプテンも務めるディラン・ライリー選手。

まずは日本刀の表彰から。こちらは、出場していない選手達が選ぶMVPで、選手に認められた選手という名誉ある賞です。(ちなみに試合後にジャージを交換して南アフリカのジャージを着用しています)

出場していない選手を代表して広瀬選手がプレゼンターに。「タックルやジャッカルなどで相手をドミネート(圧倒)したプレーが多く見られた」ということで・・・

ベン・ガンター選手に贈られました。

「選手達に選んでもらったということでとても重く受け止めています。とても嬉しいです。このチームで戦えたことを誇りに思います。自分たちは、もっと強くなれる」とスピーチするガンター選手。

続いて、ディフェンスの要となった選手に贈られる兜。

プレゼンターはディフェンスコーチのギャリー・ゴールドコーチ。

「何度もディフェンスに行っていた」ということでリーチ マイケル選手に贈られました。

兜を被り(似合ってますね)、喜びのスピーチをするリーチ選手。

「最初のタックルがハイタックルだった」と反省の弁を述べつつ、やはりもっと強くなれる、とリーチ選手も語りました。

拍手を送る選手達。

そして、途中出場選手の中で最も試合にインパクトを与えた選手には、こちらの金槌が贈られます。

プレゼンターはニール・ハットリーコーチ。フィニッシャー(途中出場選手)の中で「特に目立っていた」ということで・・

マキシ ファウルア選手に贈られました。

「次も頑張りましょう」とマキシ選手。

さあ、最後はこちらの石板。ぱっと見わかりませんが、剣を研ぐ研ぎ石です。

こちらのプレゼンターはエディー・ジョーンズHC。今回チームに貢献したのは、「唯一のアマチュアで学生選手として、試合で闘争心を持って戦いチームを鼓舞した」

「ヤザキが相応しい」

ということで、唯一のトライも決めた矢崎 由高選手に贈られました。

「嬉しさ反面、もっとやれる、悔しさがある、この思いを次に活かしたい」と語る矢崎選手。

受賞者全員で記念写真。みんな良い表情です。

この試合でファーストキャップを獲得した平生 翔大選手も加わって記念写真。

さあ、次の試合では、どの選手が表彰されるのでしょうか?是非、試合後に予想してみてください!


11月1日

試合当日になりました。こちらは選手が到着する前のロッカーの様子です。

壁には、合宿地である児童養護施設の皆さんが書いてくれた寄せ書きも。

選手達がスタジアムに到着しました。

到着後のミーティング。

こちらは、レフリーとスクラムを組むフロントロー、スクラムハーフとの事前打ち合わせです。

そして、グラウンドでのウォームアップです。写真ではわかりづらいかもしれませんが、この日は雨でした。

そして、いよいよ桜のジャージに着替えて、試合です。

エディーHCが選手一人一人と握手していきました。

選手同士でも絆を確かめ合うハグ。

選手達の円陣をじっと見つめるエディーHC。

さあ、試合です!

こちらはハーフタイムの様子。

なお、試合についてはご存知の方がほとんどだと思いますが、結果についてはこちらからご確認いただけます。

大変、悔しい結果となってしまいましたが、この経験が次の試合、そして2027年のワールドカップに向けた貴重な経験、教訓となったことは間違いありません。


10月31日

到着間もないところですが、試合前最後の練習となる「キャプテンズラン」の日がやってきました。

ウェンブリースタジアムのロッカールーム。

こちらはトレーニング前のミーティングの様子です。

選手がスタジアムに姿を現しました。

ウェンブリースタジアムは、収容人数が9万人という英国最大のスタジアムです。入場時に、上を見上げる選手も多かったのも無理はありません。

しかし、やることはいつもと変わりません。選手も淡々といつものルーティンをこなしていきます。

今シーズン、前回の試合まで2番(フッカー)を担っていた原田選手、江良選手が怪我でチームを離れ、明日の先発を任せられた佐藤選手。

戦略的な側面もありますので、ボールを持っているところをあまりお見せできませんが、明日の試合に備えて良い準備ができました。

そして、夕方には試合前恒例のジャージープレゼンテーションです。

永友チームディレクターから、本日のゲストプレゼンターが発表されました。

キャップ数29。10年前の南アフリカ戦でも大活躍したことで知られるアマナキ・レレイ・マフィ選手です。

緊張していると言って時々、携帯のメモを見ながら、心のこもったスピーチをしてくれました。

「今ここにいられて光栄です。10年前は、みんなと同じようにこのジャージを受け取って、同じような緊張感を持っていました。世界の強豪と対決するということで、南アフリカと対戦するときに、チームの外では無理じゃないかと思われていましたが、チーム内では自分たちのやってきた準備を信じていたし、JAPANは勝てると信じていました。明日は同じようなチャンスがあります。世間はそう思っていないかもしれないけれど、自分たちはできる。誰がどう思おうが、大事なのは自分自身がどう思っているか。明日出たら、自分自身を代表するだけではなく、このジャージを着てきた人たちの思いや責任も果たさないといけない。信じてくれているファン、そして日本でラグビー選手になりたいと夢を持っている子供達のために。頑張ってください!」

そして選手一人一人にジャージを手渡しました。

さあ、明日はいよいよ、南アフリカとの試合です。

会場、そしてテレビやスマートフォンを通じて、応援よろしくお願いします!


10月30日

東京での公開練習から一夜明けて、すぐ飛行機で英国へと移動した選手達は、29日の夕方に、ロンドン郊外のホテルに到着しました。

こちらは到着後のミーティングの様子です。

週末の南アフリカ戦について、要点を伝えるエディー・ジョーンズHC。

選手同士でも話し合いが行われました。

そして、一夜明けて30日。早朝の宿泊先の近くにあるラグビー場には・・・

野鳥の群が!昨年のレポートを覚えている方は、似たような写真があったことを覚えている方もいるかもしれませんが、こうした長閑な感じがいかにも英国です。

結局、チームが到着する前に飛び立って行きました。

それはともかく、選手を乗せたバスが到着しました。

朝日が登ったばかりなので、この逆光です。

選手達が向かった先は・・・

まずは時差ボケや移動の疲れを取るために、ジムでいつもより丁寧に、じっくりとストレッチを行います。

そして、少しずつ体をほぐしていきます。

こちらは本日のメニューの説明を受けている様子。選手達には、リラックスした笑顔が目立ちますね。

重さよりも、瞬発性を重視したジムトレーニングが行われました。

ちなみに藤原選手は、バックスですが、トレーニングメニューの関係で同じくスクラムハーフの土永選手と共にフォワードに混じっています。

少し遅れてバックスの選手も到着です。

バックスも基本的に同じメニューです。

続いて、グラウンド(少し前まで野鳥がいたところ)にて、トレーニング。現在ロンドンは、10度以下。なかなかの寒さです。

選手だけ見ていると寒さがわからないかもしれませんが、エディーHCやスタッフの衣装を見ると寒さが窺えるかと思います。

グラウンドでは、試合に向けた調整も行われましたが、こちらはお見せできないので、とりあえず円陣です。

こちらは登録メンバーではない選手達。到着したばかりですが、次を見据えて早速、別メニューでトレーニングが行われました。

パシフィックネーションズカップでもそうでしたが、ノンメンバーから次の試合の登録メンバーに選ばれることは珍しくないので、ここでしっかり準備をする選手達にも注目しましょう。

エディーHCからも、今からしっかり準備することの大切さを選手に伝えられました。

一方、フッカーとして先発が決まった佐藤選手をはじめとするフッカーの選手は、居残りでスローイングの練習です。

平生選手。

そしてヨーロッパ遠征直前に緊急招集された佐川選手。

キッカーを務める李選手も残ってキック練習を行なっていました。

サム・グリーン選手もキックの練習です。


到着翌日ということで、トレーニング自体は、短い調整でしたが、疲れも見せず集中した良い練習ができていたと思います。明日は試合前最後の練習となるキャプテンズランを試合会場のウェンブリースタジアムで行います。