5月25日(土)に神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で行われるIRB パシフィック・ネーションズカップ(PNC)2013 第1戦 トンガ代表で、日本代表選手が喪章を着用してプレーします。これは、5月5日にお亡くなりになった公益財団法人日本ラグビーフットボール協会A級レフリー麻生彰久氏の長男修希(しゅうき)くん(享年4歳)に対して国内の試合に於いて改めて哀悼の意を表すると共に、5月12日にお亡くなりになった近鉄ライナーズ所属の中井太喜(たいき)選手(享年24歳)に対し、共に「ジャパンラグビートップリーグ」を初めとする日本国内の同じ舞台で戦ってきた仲間として、その早過ぎる死を悼む気持ちを表すためです。

麻生修希くんは1歳9カ月の時、拡張型心筋症(心臓の筋肉が拡張し薄くなり心機能が悪化し続ける特定疾患指定の難病)と診断され、米国で心臓移植手術を行うことになりました。保険が適用されない米国での移植手術に必要な1億5000万円の費用を集めるため、全国のラグビー関係者有志が競技場での募金活動などに取り組み、ファンの方々を含む多くのラグビーファミリーの皆さまのご協力のお陰で、米国での移植手術が実現しました。当時の競技場での募金活動には、日本代表選手も参加しました。

中井太喜選手は啓光学園高等学校から京都産業大学に進んでラグビーをプレー。一昨年、近鉄ライナーズに加入しました。ポジションはフランカーで、2012-2013シーズンは、チームの公式戦全試合(トップリーグ13試合、ワイルドカード2試合)に出場しました。