5月6日
午前中は試合会場の「Hong Kong Football Club」にてアクティベーションとウォークスルーを行い、気候や芝の感触を確かめました。
午後、キャプテンズラン前のミーティングでは、小柳アナリストからブレイクダウンの際の姿勢の良い例、悪い例のレクチャーがあった後、中竹ヘッドコーチ代行が香港代表戦のテーマを発表しました。
ゲームテーマはずばり「Action」
再び「Hong Kong Football Club」に移動し、キャプテンズランを実施しました。
気温30度前後、湿度79%という中で集中して最後のトレーニングを行いました。
キャプテンズラン後には、男女香港代表、日本代表の4チームのヘッドコーチとキャプテンが集まり共同記者会見が開かれました。
内田キャプテンは会見で
「ハングリーな気持ちを持った選手が集まっている。そういう気持ちを全面に出したい。日本のために全力を尽くします」と語りました。
内田キャプテンは昨年まで日本代表のDF コーチをつとめた香港代表のリー・ジョーンズヘッドコーチ(写真左)と久しぶりの再会
サクラフィフティーンの有水ヘッドコーチと日本代表の中竹ヘッドコーチ代行、田坂キャプテンと内田キャプテンはそれぞれ同学年
夜のミーティングでは、明日の試合に向けて「悪いケース」、「良いケース」についてそれぞれ想定し、全員でイメージを共有しました。
いよいよ明日、香港代表戦です。
5月5日
早朝に出発し、香港遠征のスタートです。
フライト中もしっかり水分補給します
約3時間半のフライトを経て、無事、香港へ到着しました。
ホテルに移動した後は、プールリカバリーでしっかりと長時間の移動の疲れを解消しました。
試合会場・Hong Kong Football clubに掲示されている試合告知ポスター
夜のミーティングでは、昨日のミーティングでディスカッションしたチームの「強み」、「弱み」(改善点)の振り返りをしてから、今度は選手一人ひとりが「Strength(強み:得意なプレー、好きなプレー)」を発表しました。
チーム結成の日が短い中で、少しでも早くお互いのプレーの特徴を知り、理解を深めるためです。
ミーティング後に香港代表戦の試合登録メンバーを発表しました。
試合まであと1日です。
5月4日
香港遠征前の最終日は、前日の合同練習のリカバリーもかねて少しゆっくりとしたスタートでした。
午前中のモビリティー、ウォークスルーを行ってランチをはさみ、まずはミーティングです。
前日の合同練習について水間スポットコーチからの映像を見ながらのレビュー、またリーダーの選手からリーダーズミーティングでのフィードバックの発表がありました。
グラウンドに移動した後は、チームトレーニングとユニットトレーニングを行いました。また、選手たちは自主的にウェイトトレーニングをしていました。
一日の終わりのミーティングでは、「このチームの組織としての強み・弱みはどのようなところか?」というテーマでディスカッションしました。
選手たちからは、強みとして「仲が良い」、「年齢の関係なく意見を言い、お互い受け入れることができる」、「風通しが良い」といった感想が出ました。
弱みとしては「代表としての経験が少ない」、「集まってからまだ日が浅い」などがあげられました。
強み、弱み(改善点)を明確にすることで、チームの組織としてのレベルアップを図ります。
この日が参加最終日の水間スポットコーチを囲んで
5月3日
本日はヒト・コミュニケーションズ サンウルブズとの合同練習を行いました。
午前中は恒例のモビリティーとFW・BKに分かれてのウォークスルーでそれぞれ戦術を確認しました。
2人一組でストレッチ
午後はいよいよ合同練習のため、辰巳の森海浜公園ラグビー練習場へ移動。
FW・BKごとのセッションや、チーム全体でのアタック&ディフェンスのトレーニングを行いました。
サンウルブズも日本代表もお互いの気持ちが入った白熱したトレーニングとなりました。
開始前に全員で気合いを入れます
最後は両チーム全員で円陣。お互いにエールを送りました
5月2日
府中での2日目は、まず早朝にモビリティーやランニングスキル、FW・BKに分かれてのウォークスルーを行って軽く体を動かしました。
午前中のトレーニング前のミーティングは、7日に控えた香港代表戦のプレビューでした。香港代表がどのようなチームか、どういった対策をすべきかを全員で共有しました。
午前のトレーニングは、全員でアタック&ディフェンスのシェイプを確認した後、FW・BKでそれぞれユニットトレーニングを行いました。
午後はFW・BKそれぞれランニングスキルのトレーニングとウェイトトレーニングを実施しました。
この合宿が始まって最も長くウェイトトレーニングの時間を設けたためか、皆楽しん
で取り組んでいました。
19歳で日本代表デビューの前田土芽選手
こちらも大学3年で初キャップを獲得した野口竜司選手
所属チーム(東芝ブレイブルーパス)のウェイトルームで取り組む森太志、知念雄選手
知念選手とともに沖縄県出身初の日本代表、東恩納寛太選手
5月1日
初戦の韓国代表戦は85−0で勝利しました。
翌日はリカバリーと移動日でした。
午前中はプールリカバリーを行い、昼食をとり府中へ。
移動のバス車内にて
到着後は、午後からヒト・コミュニケーションズ サンウルブズに合流するメンバーがいることもあり、さっそくミーティングを行い韓国代表戦のレビューをしました。
午前中に選手のみでレビューのミーティングを行っており、その内容を中竹ヘッドコーチ代行が一人ずつランダムに指名し、チーム・FW・BKでそれぞれGOOD(良かった点)、BAD(良くなかった点)、NEXT(次戦に向けて改善点)について発表しました。
水間良武スポットコーチ(パナソニック ワイルドナイツ)が合流
皆、もともとのスキルは高いので、コミュニケーションが軸になる(中竹ヘッドコーチ代行)
試合の映像を見て振り返り、改善点を全員で共有。中竹ヘッドコーチ代行は「85−0で完封できたということが大事。今回は狙いどおりのプレーができていた」と語りました。
ミーティングでは韓国代表戦でのゾーンマネジメント(どのゾーンでどれだけプレーできたか)の確率の結果も発表されました。
理想は相手陣70%、自陣30%です。結果はほぼ理想的な数値でした。
また、ゲームテーマ、ディフェンステーマ、アタックテーマなど目標としていたことはどれくらいできたのか、フィードバックがありました。
ミーティング後は各自で体を休め、明日からのトレーニングに備えました。
4月29日
本日は宿泊先を移動した後、キャプテンズランを行いました。
韓国代表戦のゲームテーマは「TRIPLE ACTION」です。
風が強い中でのキャプテンズランとなりましたが、これまでやってきたことの振り返りとともに実際の試合のイメージができ、よいトレーニングをすることができました。
夜のミーティングでは、中竹ヘッドコーチ代行は「イメージトレーニング」について説明した後、各自で持っている試合前日のルーティーン含め、明日に向けて準備するようにと話しました。
いよいよ明日、韓国代表戦です。
4月28日
5日目は早朝のモビリティーとランニングスキルトレーニング、







また、この日は糸井重里さんが、



夜のミーティングでは、キャプテンズランに向け、再度、ディスカッションをしながら自分たちのやるべきことを確認しました。

4月27日
4日目はリカバリーの一日でした。
早朝練習はなく、午前中にアクティベーションとしてS&Cとコンタクトやランなしで戦術パターンを確認しました。
児玉健太郎(中央左)、坂手淳史(同右)選手。パナソニック ワイルドナイツではチームメイト
チームで気持ちを一つにし、トレーニングに入ります
軽くランをしながら、途中で突然出されたお題(出身地方など)で急いでグループを作り、指名されたグループは腕立て伏せをやるというゲームのようなトレーニングも行いました。
こちらは「血液型」でB型グループが指名された場面
午後はオフにあて、それぞれ体を休めて英気を養いました。
夜のミーティングでは、FW・BKそれぞれのリーダーが発表されました。
4月30日の韓国代表戦まであと2日です。
4月26日
3日目の早朝はモビリティーとランニングスキルのトレーニングを行った後、FW・BKに分かれてそれぞれミーティングやセットプレーのサインの確認などを行いました。
午前練習前のミーティングでは、本日の練習内容について説明がありました。本日フォーカスしたのはディフェンス・アタック・ブレイクダウンです。
グラウンドに移動し、はじめはS&Cとランニングスキルのトレーニングを交互に行ってから全員でのトレーニングを行いました。
グラウンドを4つのゾーンに分け、ゾーンごとの戦術を何度も行うことでチームに落とし込んでいきます。
次はグラウンド全体を使ったシャトルランと、タックルダミーを持ってのブレイクダウンのトレーニングを交互に実施しました。
シャトルランはグラウンドをそのまま縦に使って走り、一息入れるとすぐにブレイクダウンのトレーニングをするので、かなりハードなトレーニングです。
追い込む状況を作ることで、実際の試合にも対応できるようにするためです。
ハードなトレーニングを終え、アイスバスで仲良く一枚
午後練習前のミーティングは、FW・BKごとに行い、トレーニングもそのまま分かれて実施しました。
FWはまず、ウェイトトレーニングです。芦澤S&Cコーチが提示した4つのメニューを決められた回数、サーキットでこなしていくというもの。
こなすという言葉が当てはまらないほどのハードな内容のようで、ウェイトルームには選手たちの叫び声が響きました。
選手たちの表情でハードさが伝わるでしょうか
BKはアタックのパターンなどを確認し、S&Cやランニングスキルのトレーニングを行いました。
夜はコミュニケーションをさらに深め、一つになるためにチームソーシャル(チーム全員で夕食をいただく会)を行い、3日目は終了しました。
4月25日
合宿2日目、練習開始初日です。
早朝に芦澤S&Cコーチによるモビリティーと、里ランニングコーチによるランニングスキルのトレーニングを行いました。
2人一組で押し合い。力が最も前に運べる足の位置はどこかを確かめます
朝食を食べた後は、午前練習前のミーティングです。
昨晩のミーティングの内容、目指す戦略を再確認し、今度はより細部の戦術についての説明があり、練習場へ。
チームが目指すのは「SAME PAGE」。全員が同じページを見ているように同じ意識で動けるようになるということです
はじめにS&Cとランニングスキルのトレーニングを行ってから、チーム全体でのトレーニング、FWとBKに分かれてのユニットトレーニングを行いました。
コミュニケーションを意識してよく声も飛び交い、充実したトレーニングとなりました。
晴れて暖かい日でも、アイスバスは実はとても冷たいのですが、皆笑顔の一枚
U20世代のメンバーで一枚。彼らの若さがチームをさらに元気にしています
昼食をはさみ、再び午後練習の前は、FWとBKに分かれてミーティングを行い、午後練習はそのままユニット別トレーニングでした。
ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズメンバーでもある山中亮平(手前左)、安藤泰洋(同左から2番目)、森太志(同左から4番目)、宇佐見和彦(同右から2番目)選手
知念雄選手は陸上ハンマー投げで高校総体、国体優勝、大学選手権2度制覇という経歴の持ち主
夜のミーティングでは、本日の練習の映像を見ながら良かった点、改善すべき点を振り返り、ディスカッションをして明日は何をすべきか、全員で共有しました。
最後に内田キャプテンが「今日やったことを忘れてしまったらまた一から積み上げなければいけない。試合まで限られた時間の中で、今日のトレーニングのことは各自しっかり身につけて、明日またレベルアップできるようにしていきましょう」と語り、2日目は終了しました。
4月24日
本日夜に集合し、「アジアラグビーチャンピオンシップ2016(ARC2016)」へ向けた日本代表の合宿がスタートしました。
夕食をとり、まずはチームミーティングです。
はじめに薫田真広ディレクター・オブ・ラグビーが、「日本代表になった以上、勝たなければならない。(今回のARC2016は)6月のカナダ代表戦、スコットランド代表戦のメンバーのセレクションにもなる」といった日本代表に選ばれたことの重み、心がけについて話をしました。
「ラグビーワールドカップ2019日本大会の日本代表につながるメンバーを選んでいる」(薫田ディレクター・オブ・ラグビー)
その後は高森草平ドクターから脳振盪などについての諸注意について説明があり、中竹竜二ヘッドコーチ代行がチームの目指す方向性について語りました。
中竹ヘッドコーチ代行の話の前に、それまで座っていた席から席替えです。
「あまり話したことがない選手と近くに座るように」と中竹ヘッドコーチ代行。
少しでも早く、全員とコミュニケーションをとることができ、チームが一つになるようにするためです。
席替えの様子
中竹ヘッドコーチ代行から、まず選手たちに「日本代表に選ばれた感想」、「韓国代表は今どういうモチベーションか?」、「なぜ(ヒト・コミュニケーションズ)サンウルブズは勝てたのか?」などといった問いかけがあり、近くの選手同士でディスカッションを実施しました。
今合宿ではミーティングの度に、「午前の練習のレビュー」や「目指す戦術は」など各テーマで選手同士で決められた時間の中でディスカッションし、「自分の言葉で説明できて初めて理解できている、ということになる」という中竹ヘッドコーチ代行の考えのもと、自分の言葉で説明できるようにする、ということを意識して行っています。
時には笑顔も。ポジティブな雰囲気のファーストミーティングとなりました
その後は今回のチームが目指す戦略についての説明を行いました。
目指すのは「ACTION RUGBY」。
とにかく相手よりも早く仕掛ける、先手を打って動くラグビーです。
「Action always beat reactions」(仕掛けた者が常に制す)といった言葉で説明
最後は今回の日本代表のキャプテン、内田啓介選手があいさつをして一日目は終了しました。
内田啓介キャプテン。年齢の若いメンバーの先頭に立ちます
初戦の4月30日、韓国代表戦まであと5日です。