2013年4月5日(金)に埼玉県熊谷市・熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場にて行われた「第2回全国高等学校選抜女子セブンズラグビーフットボール大会」の結果およびチームキャプテンのコメントをお知らせします。

■ 試合結果

■ 試合報告

4月5日、熊谷ラグビー場にて第2回全国高等学校選抜女子セブンズラグビーフットボール大会が行われました。本大会は高校女子ラグビーのさらなる競技人口・チーム数の増加を図ることを目的とし、学校のラグビー部、クラブチームを問わず、単独チームでの出場を目指した大会となっております。
 昨年大会から出場チーム数が9チームから11チームに増え、単独での出場チームは2チームから4チームに増えており、高校女子ラグビーの普及を感じさせる大会になりました。(単独チーム:神戸甲北高校、石見翠館高校、東海大学附属翔洋高校、福岡レディース)

午前予選リーグ、午後決勝リーグを行い、手に汗を握る熱い戦いが繰り広げられました。夏のコベルコカップ、冬の花園女子セブンズのような選抜されたチームと違い、多くのチームが日々同じメンバーで練習を積んでいるだけあって息の合ったコンビネーションプレーで観客を大いに沸かせていました。そして今大会一番の盛り上がりを見せた一戦は決勝リーグでのYRA中心神奈川県チームvs石見智翠館高校。最後まで勝敗の分からない息をのむ熱戦が繰り広げられ、最後まで足が止まることがなかった石見智翠館が後半ロスタイムでトライを奪い、コンバージョン成功で劇的逆転勝利、その後の福岡レディースにも勝利を収め、今大会初優勝を決めました。

近い将来には出場チームすべてが単独チームになり、さらなる高校女子のレベルアップにつながり、この大会に出場した選手の中から2016年、2020年のオリンピックに出場する選手がでてくることを願っております。
以下は、チームキャプテンの今大会の感想です。

北海道・京都精華女子合同 上野 千秋(函館稜北高等学校)
私は、この選抜大会を通してたくさんのことを学んだ。まず、私は北海道、京都精華連合のキャプテンを任された。いままでそのような中心的な役割を任されたことがなく、プレーでの緊張とそれ以外のことでのプレッシャーで大会前から落ち着かない日が続きました。大会当日、合同練習を初めてやり、京都精華のレベルの高さに圧倒されました。なかなか、京都精華の選手と私たち北海道代表の選手は仲が深まらず、それが試合でも影響された部分もあったかと思います。私の力不足で、試合前のアップの時など、選手のモチベーションを上げることができなかったとすごく後悔しています。結果四試合やって一勝もすることができませんでした。
北海道は女子ラグビーが、関東や関西に比べると全然レベルが低く、メジャーでは有りません。もっと北海道で女子ラグビーが、普及されて、たくさんの人とプレーできる機会が増えればいいなと思います。
私はこの大会を通し、また自分自身の課題を見つけ、その課題を克服するために練習を精一杯頑張っていきます。

東北・北信越選抜 小林 夏海(佐沼高校)
合同チームということで、最初はなかなか息が合いませんでしたが、試合を重ねるごとにコミュニケーションがとれるようになり、最終戦は課題だったボールへの絡みもしっかり行えて、いい形で試合することができました。

市船中心千葉県チーム 山中 美緒(市立船橋高等学校)
私は第2回女子全国選抜大会に参加しました。私はケガで出ることができませんでした。一緒に練習してきた仲間と戦えなくてとても悔しかったです。
しかし、外から見ていて学ぶこともたくさんありました。私たち市立船橋中心千葉選抜チームはコミュニケーションと1ys1を課題に臨みました。
去年は準優勝で悔しい思いをしたので、優勝を目指していたけど、結果は近畿アカデミーと同率プレート優勝でした。最後の最後に追いつかれてとても悔しかったです。でも、チームのみんなが一生懸命がんばって戦ってくれてうれしかったです。外から見ていて全体の試合のレベルが上がっていて良い試合をたくさんしていたと思います。これからも切磋琢磨してがんばっていき、練習の成果を試合で出せるようにがんばっていきたいです。

YRA中心神奈川県チーム 小出 深冬(横浜市立金沢高等学校)
今回の選抜大会を2位で終えたことは、正直悔しいです。
1試合目は、まだ皆の気持ちが上がらず不安定な立ち上がりでしたが、2試合目からはチーム内の雰囲気が良くなり、それが良いプレーに繋がったと思います。
私たちは合同チームということもあり、練習日数が少なかったのですが、それでも私たちが目指す展開ラグビーをすることができました。
負けはしましたが、自分達のラグビーに自信をなくすことはなく、次に繋がるものを得たと思います。
それぞれの良かったところ、課題はもちろん、チームとしての良かったところ、課題を知ることができた有意義な大会でした。
この経験をここで終わらせるのではなく、次の目標に向けて、再スタートしたいと思います。

東海大学附属翔洋高等学校女子ラグビー部 松下 理冴(東海大学附属翔洋高等学校)
私たち東海大翔洋高校の女子部員にとっては、女子サッカー部員の力を借りたとは言え、単独チームとして初めての全国の舞台でした。不安はたくさんありましたが、参加できた喜びで試合を存分に楽しむことができました。全国の女子のレベルや、私たちが通用する部分、また通用しない部分を学ぶことができました。今後もこのような舞台が増えてくればとても喜ばしいことだと思いました。

神戸甲北高等学校女子ラグビー部 高司 あやめ(神戸甲北高等学校)
目標は全勝することだったので2敗したことはとても悔しかったです。普段の練習の大切さと全国レベルを身を持って実感しました。来年はより良い結果を残せるように今からチーム作りに励んでいきます。

SCIX近畿セブンズアカデミー 樋口 奈都葉(奈良県立畝傍高等学校)
このチームはみんな高校がバラバラなので、初めはまとまるかとても心配でした。
試合は、する度に良い雰囲気になっていきました。最後のプレート優勝を決める試合は、本当にチームが1つになって試合が出来たように思います。千葉選抜と同立優勝は、嬉しいようでとても悔しかったです。
まだまだ満足できる結果じゃないので、もっと上を目指して頑張りたいです。

石見智翠館高等学校女子ラグビー部 藤埜 瑳紀(石見智翠館高等学校)
私達は4月5日に行われた第二回女子セブンズ東西対抗に出場した。
智翠館単独チームとして出る初の公式戦で、ココで優勝を獲りたいとゆう思いが一番強い大会でもあった。
去年は四国中国合同チームとして出場し、一回戦で負けてしまい関東と戦うという目標も達成できずプレート優勝という結果で終わり 凄く悔しい思いをした。今年の組み合わせを聞き、予選リーグで必ず2勝し決勝リーグで必ず関東と戦う!そして勝つ!チーム全体で妥当関東に向け 組織的なディフェンス サインプレーの精度の強化 など チームで確認しあい 大会一週間前から関東入りし大会に望んだ。
予選リーグはエンジンがかかりにくい部分もあったが2勝する事ができ
目標としていた決勝リーグでの関東との対戦では、前半で点差を離されましたが、《余らせて外で取りきる》という智翠館らしいプレーで逆転勝利する事ができた。
この時 誰も下を向かず諦めなかった事、最後まで勝てると信じて戦った事こそが勝てた大きな要因だったと思う。
私はこの大会を通して たくさんの人に感謝の気持ちでいっぱいだ。
その恩返しとして、島根に優勝旗を持って帰れた事、応援してくれた人達にいい報告ができた事は本当に良かったと思う。周りの応援やサポートがあったからこそ優勝する事ができたんだと思う。
そして、しんどい練習も一緒に乗り越えた仲間とのチームワークがあったからだと思う。この大会を終えて、私達はこれから優勝チームとしての意識とプライドを持ち続け常に上を目指し続けれるチームでありたいと思う。

愛媛ラガールセブンズ・中国チーム 三瀬 奈菜美(愛媛県立野村高等学校)
今回、私たち愛媛ラガールセブンズは、初めてチームとして選抜大会に出ることができました。集まって練習する時間をあまり持てないままの大会だったので、正直不安しかありませんでした。しかし、試合をしてみると想像以上にチームがまとまっていて、驚きました。結果としては、目標としていた1勝を果たすことができませんでしたが、内容は濃いものになったと思います。支えてくださった方々に、勝利というお土産を持って帰ることはできませんでしたが、一人一人が大会で出た課題を持って帰ることができました。また練習に一生懸命取り組み、一周りも二周りも成長していこうと思います。このような大会に参加させていただき、本当にありがとうございました。

福岡レディース 南 早紀(筑紫高等学校)
今年も去年に引き続き、選抜大会に出場させていただきありがとうございました。福岡レディースとしては怪我人も多く人数も足りない中での参加となりましたが、日頃の練習の成果を発揮しプレーすることができました。まだまだ課題も多くありますが、今大会で学んだことを生かし来年に向けてチームをつくって行きたいと思います。なかなか、全国のラガール達の実力や自分達の実力も分からない中でこの大会はチームの目標となっています。これからの女子ラグビー発展と個々のスキルアップの為に、福岡レディース一同もっともっと努力していきます。

南九州選抜チーム 森田 路加(高鍋高等学校)
昨年に引き続き南九州選抜という形での出場になりました。チーム全員が集まって練習できたのは試合前日だけだったので、かなりの不安を抱えたまま試合に臨みました。しかし結果は3勝1敗でボウル優勝することができました。これからもラグビーができることに感謝して練習に励んでいきたいと思います。