競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通りルーリングに関する通達が出されました。
日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。
関係者各位へ周知徹底いただけますようよろしく願い申し上げます。


先日のルーリング2016-2 (競技規則3.14)を受け、ウェールズラグビー協会が、以下の状況について、さらなる競技規則の明確化を求めた。

状況 - 赤チームの3番(タイトヘッド)が負傷し、18番と交替した(タイトヘッドの代役であると申告された者)。その後、不正なプレーから生じた直接的な結果により、18番が負傷した。18番の交替は可能だが、赤チームの交替要員に認められたタイトヘッドがおらず、それゆえ、アンコンテストスクラムとせざるを得なくなった。競技規則3.6 (d)には、「自分が離れることによってレフリーがアンコンテストスクラムを命じることとなったプレーヤーは交替不可である」と記載されている。

上記のような状況において、赤チームは、マッチオフィシャルによって確認されなければならない不正なプレーから生じた直接的な結果により交替要員のタイトヘッドが負傷したという事実により、残り時間がどれだけ長かろうと、15名で試合を続行することができるのか? それとも、(競技規則3.6(d)により)14名に減らすのか? この状況は、フロントローのどのメンバーも当てはまりうる。

なお、上記の状況が生じた場合、アンコンテストスクラムでは、まずフロントローの交替要員が用いられなければならない。

ウェールズラグビー協会の見解としては、試合は等しい人数で続行されるべきであり、競技規則3.6 (d)は適用されない。時間的な制約があるが、HIAとの直接的な関係がある。

ラグビー委員会の指定メンバーによるルーリング:

指定メンバーがこの競技規則の明確化の要請について検討し、以下がその回答である:

このような状況においては、赤チームは15名で続けることができる。3.14に新たな条文が加えられ、不正なプレーにより1名のプレーヤーを失ったチームが不利にならないようになっている。フロントローのプレーヤーが不正なプレーから生じた直接的結果により負傷してしまったという異例の事態においては、競技規則3.14が競技規則3.6 (d)に取って代わるべきである。