アジアラグビーフットボール協会(ARFU)が16日、「HSBCアジアセブンズシリーズ2012」の大会日程を発表しました。

日本は全4戦に参加予定です。第1戦となる「ボルネオセブンズ」(8月31日-9月2日)に向けた直前合宿の日程や参加選手は近く発表します。

また、11月2-3日にシンガポールクリケットクラブで開催される第4戦の「シンガポールセブンズ」は、来年モスクワで開催されるIRBラグビーワールドカップ・セブンズのアジア地区予選を兼ねて開かれます。シンガポールセブンズには16チームが参加予定で、上位3チームがアジア代表としてワールドカップ・セブンズに出場します。

ARFUのプレスリリース(和訳版)

[香港,2012年8月16日]:
HSBCとアジアラグビーフットボール協会(ARFU)は本日、HSBCアジアセブンズシリーズ2012 (HSBC A7s)の日程を発表した。モスクワで開かれるIRBRugby World Cup Sevens 2013のアジア代表枠「3」を巡る争いは厳しいものになることが確実だ。

全大会に出場するコアチームの数は昨年の4から倍増以上の10となった。2012年のHSBC A7sのコアチームは、中国、香港、日本、カザフスタン、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、スリランカ、タイとなる。

2011年と同様に、2012年のHSBC A7sは4大会が行われる。アジア地域のセブンズに対する強い関心を反映して、2012年のHSBC A7sはインドで行われる大会をランキング対象に加え、ランキング大会は昨年の2から3に増えることになった。

今年のシリーズは伝統あるボルネオセブンズ(8/31-9/2)で幕を開ける。ボルネオでは男子の大会と並行して3年目となる女子の国際大会も開催され、革新的な「アジア・パシフィック女子セブンズ」はアジアの女子のトップチームが太平洋諸国と対戦する機会となる。

ボルネオでの大会に続いて、シリーズは中国へと舞台を移し、9/22-23に人気が定着した上海セブンズが開かれる。ボルネオ、上海の両大会は引き続きランキング大会として行われる。

昨年、ゴアでランキング対象外の大会を開いているインドは、今年、シリーズの第3戦をランキング大会として開催することになった。インドでの大会は経済の中心都市ムンバイに会場を移し、有名なボンベイ・ジムカーナで10月13、14日に行われる。このムンバイセブンズにはHSBCアジアセブンズシリーズ初参戦となるアフガニスタンなど16チームが参加予定。ムンバイセブンズはシリーズの歴史の中で最大の大会になる。

HSBC A7sの興奮に加えて、今シーズンのシリーズはシンガポールで新たに始まる大会で最高潮に達する。シンガポールセブンズは来年モスクワで開かれるIRBRugby

World Cup Sevensのアジア地区予選を兼ねて開催される。シンガポールセブンズは今年で65回目となる有名な「シンガポールクリケットクラブセブンズ」(11月2-4日)の一部として実施される。

ボルネオ、上海、そしてムンバイでの成績によるランキングで、ワールドカップ・セブンズ予選を兼ねたシンガポールセブンズのシード順が決定される。そして、シンガポールセブンズの上位3チームが来年モスクワで開かれるIRBRugby World CupSevensに出場する。

ARFUのアディサック・へミョー会長は本日発表された日程について「2008年にアジアのラグビーの発展に関する協定をHSBCと結んで以降、特にセブンズの分野での関心の高まりや競技の発展に於いて大きな進歩があることを喜んでいます。今年はムンバイとシンガポールの新しい大会が加わり、ランキング対象大会も3に拡大されたことで、注目度もこれまで以上に高くなるでしょう」と話した。

さらに、ヘミョー会長は「HSBCアジアセブンズシリーズは、男女のエリートレベルから2008年からHSBCの支援を受けている草の根レベルの普及活動まで、アジア地域におけるすべてのレベルでの継続的なラグビー発展の基盤となるものです。我々はラグビーの発展のために絶大なご支援をいただいているHSBCに感謝するとともに、2012年も素晴らしいシリーズとなることを楽しみにしています」と述べた。

昨年のシリーズでは日本がアジア1位の座につき、香港が2位、中国、フィリピン、韓国の3カ国が3位タイで並んだ。この結果をもとに、日本、香港、中国、フィリピンが世界的に知られた「Cathay Pacific HSBC Hong Kong Sevens」の出場権を獲得している。

各大会ではHSBCとARFUが共催する草の根の普及活動「HSBC ARFU Coaching Tour」も実施されている。「HSBC ARFU Coaching Tour」は今年、1万2000人の参加を目標に4月から活動しており、既に8カ国・地域で、ほとんどあるいは全くラグビー経験のない子どもたちを中心に計5,000人以上にラグビー指導を行ってきた。

IRBのアジア地域担当ジェネラルマネジャー、ジャラッド・ギャラハー氏は2012年のシリーズについて「3大会の通算成績をシンガポールでのRugby World CupSevensアジア地区予選のシードに反映させることで、今年のHSBCアジアセブンズシリーズも更に競り合ったものになるだろう。モスクワ行きの3枚の切符がかかっているということは、シリーズを通じて参加全チームに大きな原動力になる。ブラジルで開催される次のオリンピックからセブンズが実施されることから、HSBCアジアセブンズシリーズの将来は大変明るい。そして、これはHSBCの強力な支援なしにはありえなかったものです」とコメントしました。

HSBCホールディングスplcグループヘッド・オブ・スポンサーシップ・アンド・イベント、ジャイルズ・モーガン氏は「HSBCアジアセブンズシリーズは我々のアジアラグビーに関するスポンサーシップの中で重要な位置を占めています。この大会はアジアの各チームがお互いに戦う機会を提供し、アジア地域におけるラグビーの成長や強化に不可欠の役割を担っています。また、草の根レベルでも、『HSBC ARFU CoachingTour』はシリーズを通じてより多くの若者がラグビーを始めるように働きかけていきます」とコメントしました。

HSBCとラグビー

HSBCはアジアと世界のラグビーに長期的な投資を行っています。セブンズワールドシリーズやアジア五カ国対抗、アジアセブンズシリーズの冠スポンサーのほか、2012年から香港セブンズの共同冠スポンサーにもなりました。HSBCは香港のあらゆるラグビーチームの主要パートナーを務め、2013年にオーストラリア遠征の途中に香港に立ち寄るブリティッシュ&アイリッシュライオンズのパートナーでもあります。オーストラリアのスーパーラグビーチームのワラタス、ペンギンインターナショナルコーチングアカデミー、マレーシアのコブラテンズでも冠スポンサーとなっています。

アジアラグビーフットボール協会(ARFU)

1968年に8協会で創立され、今日では加盟協会と準加盟協会を合わせ、北はカザフスタンから南はインドネシアまで、また西はレバノンから東はグアムまでの28カ国・地域のメンバーがいます。ARFUは30億人が暮らす広さ4400万平方キロメートルの地域をカバーしています。4年に一度IRBラグビーワールドカップの予選を兼ねるHSBCアジア五カ国対抗や2011年に始まったHSBCアジアセブンズシリーズを主催するとともに、アジア域全域で女子やユースの国際大会も開催しています。