「女子日本代表 vs 女子カザフスタン代表」試合結果

●試合日 平成24年7月7日(土)20時00分キックオフ
(日本時間:21時00分)
●対戦 女子日本代表 対 女子カザフスタン代表
●会場 Kunshan Sport Center Stadium (中国・昆山)
●試合結果 女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表 (前半8-12)
女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表
鈴木実沙紀キャプテンを先頭に決勝に臨む女子日本代表

マッチレポート

中国江蘇省昆山で開催されたアジア四カ国対抗。5日の予選で香港に逆転勝ちを収め、決勝に進んだ日本と決勝を争うのはカザフスタン。3年前に一度対戦し、50点以上の大差で敗れた相手である。雪辱を期しての決勝戦となった。

「フィットネスでは上回っている。前に出て動き続けることをチームで決めていた」と主将を務めた鈴木実沙紀が語る通り、日本は試合を通じて激しいタックルでカザフスタンのラインにプレッシャーをかけ続ける。
前半立ち上がり時にカザフスタンのラックからのパス展開でトライを献上したものの、その後は体格に勝るカザフスタンFWのサイド攻撃を低く刺さるタックルで止め続け、攻撃のテンポをつかませない。

カザフスタンが繰り返すペナルティを利用し敵陣に入り、12分にはSO横山里菜子がPGを決めると、30分には22m付近のラックからスペースを見つけたSH井上愛美によるトライで8-5と逆転に成功。
その後もよく防御していたが、カザフスタンがスクラムからモールを押し込むパワープレイでトライを返し、8-12で前半を終了。

女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表
キックオフ前、国歌斉唱
女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表
スクラム

後半に入るとカザフスタンの攻撃の場面が増えるが、「FW全員が体をはり、まとまる力を出したかった」と試合を通じ献身的なタックルを見せていたFL岡田真実が語った通り、カザフスタンのサイド攻撃はほぼ全て止めきるFWのタックルが光る。

18分にFKからの速攻でカザフスタンにトライを献上したものの、その後は逆に日本ペースで攻め続ける。BKの横展開に後半から投入したFWマテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェとアンジェラ・エルティングの縦攻撃もからめて、何度も敵陣深いところまで攻め込むが最後の一歩が届かず。
最終的にスコアは8-17のままノーサイドを迎えることとなった。

「3年前の敗戦時の差は感じなかった。低いタックルは通じたし、フィットネスでも走り勝っていた。スクラムで敗れていたのが残念」と試合後 LO佐々木時子は悔しさを漏らした。「勝てる試合を勝ちきれるように」と司令塔SO横山が語る通り、来年のワールドカップ予選へ向け、次戦への手ごたえは確かにつかんだ女子代表。ワールドカップへのロードマップは確実に描かれている。

女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表 女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表
日本のアタック キッカーはSO横山里菜子選手
女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表 女子日本代表 8-17 女子カザフスタン代表
SH井上愛美選手のトライ 来年のワールドカップ予選に向けて‥‥